contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

凡例

【概要】
(1) この記事は弊ブログの記事に共通するルールを言語化してまとめたもの。
  長いので最初に読む必要はない。
  なるべく一貫した方針をとって凡例にまとめてみたが、一部例外がある。

(2) 凡例の効能:違和感の原因が分かるかもしれない。
  記事の中身(書誌情報やメモ)や記事の分類や記事タイトルなどに違和感を覚えた時、または読むときに詰まった時は、この「凡例」記事をサラッと全部読んでほしい。おそらく何か理由が書いてあるはず。

(3) この記事の目次
  概要(凡例の)
  目的(ブログの)
  対象
  タグ(カテゴリ、分類)
  情報
  表記
  抜粋
  用語
  構成の例 
  リンク集
  その他


【目的】
  ブログの目的
(1) 「目次を役立ててほしい」
  私のメモであるが、目次の情報自体は他人にも役立ちうると考えて、公開している。
  もちろん出版社が詳細な目次と各種情報を公開しはじめれば、このブログは不必要になる。

(2) 「内容のメモでもある」
  目次を示せば、おのずから書籍のアウトラインを示すことになる。すると要約とはいかないまでも、一面的なメモにもなる。
    すくなくとも私はそう考えているので、ブログ名を(掛詞ふうに)そうつけた。

(3) 使い方の例:
   ・事前に内容を大づかみするために目次を読む。
   ・目次を眺めて/検索して、キーワードを拾う。
   ・特定のキーワードでブログ内を検索し、その用語に言及する書籍を知る。 
   ・読んでいる間、または一読後に、内容を整理するために目次の構成を眺める。
   ・積極的に一冊の要約をつくるときに、目次全体を「活用」する。例:『サマる技術』(船登惟希)
   ・目次の必要な部分をコピー&ペーストして、活用する。
   ・暇つぶしに眺める。


【対象】
(1)私が読んだ本。
  主な基準は:意義のある本。変な本。厚い本。読みにくい本。そこにあった本。
  私がさらっと読んだ本から、熟読した本まで混っている。
  賛同しない意見の本もわりと多く載せている。
  書籍市場には公衆的な面で危ない本もあるので、私の基準でもって掲載を避けている。

(2)形態
  日本で流通している本が主。
  × 個人出版の書籍・同人誌は載せていない。
  × 付録・月報・広告・地図も載せていない。
  × 官公庁や団体の出す白書や文書は載せていない。
  × 基本的に洋書や漢籍、古文書などは対象外。
  × いまのところ国語辞典や英和/和英辞典は対象外(その他の言語も)。
  小説・物語は対象外だが、小説風/ラノベ風の雑学本・教科書は対象。
  随筆や紀行文は対象(とくに民俗誌の意味合いがあるもの)。
  文法書や事典や用語集は対象。
  資格試験のテキスト・入門書、マニュアル、受験参考書・教科書も対象。むしろ積極的に採集したいと考えている。


【タグ】
  ・前置き:はてなブログにおける「カテゴリー」は、一般的な意味での「タグ」に近い。はてなブログ利用者は好きな「カテゴリー」を生成できるし、ひとつの記事に対して、複数個の「カテゴリー」を付加できる。


  ・以降は、呼び分けが面倒なので、単に「タグ」と呼ぶ。弊ブログでは三種類のタグを作ってある。

タグ(1) 目次か否か
  ・[目次]と[未完成]の2つ。後者は手違いで生じたもの(つまり、記事の公開当初は完成させたつもりだったが、あとになってその目次が未完成だと気づいたもの)。そのうち完成させるつもりだ。したがって[未完成]タグは長期的にはゼロ個になるはずだが、長期的には皆死んでいることも事実である。

タグ(2) 記事の対象になる媒体の分類。または記事の性質。
  ・当初は媒体を[書籍][論文][雑誌/記事]で大別していたが、うち2つは記事ごと取り去った。残るは[書籍]のみ。
    したがって[書籍]タグはなくても困らないが、[雑誌/記事]タグに復活する可能性があるため、念のために残している。
  記事の性質として[メモ][雑記][抜き書き]がある。これらは重複することがある。
    [メモ]……書籍に関連する情報・感想を付加してある記事。ちなみにこの記事には[メモ]を付けている。
    [雑記]……書籍に関連しない情報・感想を書いてしまった記事。
    [抜き書き]……書籍から文字列を抜粋した記事。

タグ(3) 書籍の分類は何か
  ・国会図書館の分類と各県立図書館の分類と私の判断を総合して決めている。
    NDC一般分類表はインターネット上に数多く存在している。
    NDC補助表の読み解きには、主にこのサイトを参考にしている。
  ・日本十進分類法(Nippon Decimal Classification)の第一類に従いつつ、その場しのぎで追加してきた。
    分類の具体例は、[財政][総記][言語]……など。
    判断に迷うものは[未分類]で済ましている。
    「その場しのぎで追加してきた」ため、体系的ではない。MECE[Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive]な分類でもない。
    ※ここから脱線する
    そもそも大元のNDC自体が常に改訂を繰り返しており、、[007 情報科学][140 心理][160 宗教]などは昇格されてもおかしくはない。
      このブログでは、例えば、[300 社会科学]と[330 経済]と[335 経営]が、同列に扱われているため、一見不自然に見える。
      しかし、[いぬ][さる][雉]が並列されている物語を想起してほしい。
        [いぬ][さる][雉]をいいかえると、(一例として)[食肉目・イヌ科・イヌ属](狐を区別する)[霊長目][鳥類・キジ目・キジ科・キジ属]となる。ここに違和感を覚える理屈っぽい方がいるかもしれない。
        [にほんけん(総称)][にほんざる][きじ]という列であれば一見MECEに近づくかと思えるが、これは実際は用をなさない。読者をして「なぜ、イヌとかサルと呼ばないのだろうか」という疑問を生じさせるからだ。
        [哺乳類A][哺乳類B][鳥類]も駄目だろう。
        [いぬ][さる][雉]という並びは、実は、「日本には野生の犬も猿も1種類か、せいぜい数種類しか生息していないと人々が認識しており、いぬ/さるという総称が通用していたこと(単にサルといえばニホンザルだ)、野生の鳥は見た目の大きく異なるものが何百種類と生息しており、かつ人々が鳥を区別していた」という事実に対応した分類だと思われる。
        このような理由から、[300 社会科学]と[330 経済]と[335 経営]が並んでいても、一定の合理性はあると考えている。
    ※脱線はここまで

  ・書籍分類タグは、現時点では15個。私の事情で、社会科学の分野のみ階層が深い。今後も分類が変わることは確実だと思う
    伝統的に社会科学といえば政治学・経済学・社会学の三つが代表だが、ここでは「経営・会計」「財政」も独立させている。
    「狭義の社会学」(未定義)と「NDC 361 社会学」は異なる。
      個人的に、社会病理に関する本に[社会学]タグをつけると不安な気持ちになるので、[社会科学]または[未定義]としてある。
  ・分野を横断する内容の書籍を取り上げた記事であっても、なるべく書籍分類タグは一つという原則をとっている。
  ・しかしそれでもやはり、判断に迷う場合はある。そのときは書籍分類タグを二つ付けてるか、公共図書館でもその図書の分類が一致しないことを示している(書籍分類タグだけでなく、NDCも複数個載せているということ)。
    これは、書籍分類タグの排他性を犠牲にして、書籍の内容の学際性を表現することを優先したということ。
    例:『ゾミア』、『自死の日本史』、『柳田國男 経世済民の学』、『プラットフォームの経済学』など。


【情報】
  記事に掲載する情報。

(1) 著者の情報
  ・具体的な対象は、著者・訳者・編者・監修者・装幀者。本によっては(序文・解説・「推薦の言葉」などの)寄稿者や対談・討論の相手が存在しているので、それもなるべく拾っている。論文集やアンソロジーや対談集など、複数の著者を持つ本の場合も同様にカバーしている。
  ・著者についての情報の主な源は、本の奥付、出版社の商品ページ。
  ・これに加えて、研究者の場合は、researchmapや所属する機関のメンバーページから得ることが多い。本人のウェブサイトやWikipediaから追加することも多い。
  ・記載しているのは、①[氏名]②[氏名の読み]③[生年]④[専攻分野]⑤[肩書き]。古い人物や海外の人物の場合は、不足することも多々ある。 
    ① この氏名とは、著者の選択した名義を優先して、ひとつだけ示している。このとき戸籍名かどうかは気にしない。
      旧姓を併記する著者であれば、そのままふたつを並べる。
      評論家がペンネームを濫用している場合は、著作群との一貫した対応が取れないので、ペンネームと氏名も併記している。
        余談だが、一部の評論家による「外国人のふりをして社会と世相と歴史を語る手法」はいまだに見られる。実質は匿名。
      ゲーマーやプログラマーやラッパーやダンサーの名義としてよく用いられる手法だが、名前部分のみを英アルファベットで表記する場合(いわゆるニックネーム/芸名)がある。これは重複が懸念されるので、そうしたニックネームではなく、氏名を併記して載せている。(例:「Atsu」→「西方篤敬」)
    ② 人名に使用される漢字の「読み」は非常に幅があるため、常に併記している。
      もうすこし詳しく理由を述べると、日本語圏の「苗字/名字/姓」が数十万種は存在するため。また、「名前」の漢字と読みには厳密に対応していないため。
      ペンネームであっても、複雑な漢字と読みの組み合わせがある。
    ③ 生没年の情報を含めているのは、(著者と別に同姓同名の人物が存在しているなかでも)確実にアイデンディファイするためでもある。
      最近は生年を伏せている著者も多いので悩ましい。
    ④専攻分野は、先ほど列挙した情報源による。
      ただし、簡略化することもある。
    ⑤肩書き(/所属機関/役職)は、書籍の刊行当時のものを使うことがほとんど。
      古い本の場合には、(a)記事公開時に肩書を私がインターネットで調べて修正するか、(b)修正せずに「これは当時の肩書」と注意書きを付加するだけか、(c)その記事から肩書き情報自体を取り払うか、のいずれかを行うようにつとめている。
      しかし、そもそも肩書・所属は変わりやすいものなので、記載しない方がいいのかもしれない。そういうのは頻繁な更新を前提にするWikipediaに任せるべきだ。
  ・なお、装丁・装画担当者の場合、生没年や氏名の漢字の読み方が、何故かウェブ上にも当該書籍にも載っていないという恐るべき事態がよくある。おそらく多くの版元はデザイナーのクレジットが一行だけあれば十分、という姿勢なのだろう。
      読めない例:宮口 瑚。
    また、装丁家の氏名のヘボン式の読み方のみが記されており、漢字が分からないパターンもある。
    次のサイト(by 平松陽子)が参考になる。
    装丁家人名読み方辞典 目次(音訳の部屋)
    編集者(出版関係者) 読み方辞典(音訳の部屋)


(2) 書誌情報
  ・書名(翻訳書の場合は原題も)・著者(※前述)・出版社・出版年。記事タイトルにまとめている。
    なお、書名・副題・シリーズ名の区別はたいてい明白だが、「どこまでがサブタイトルか、わかりにくい/ややこしい」事例もある。書誌DBに誤ったまま登録されることもまれにある。
  ・主な情報源は、本の奥付、出版社の商品ページ、著者本人のサイト。次に、本の「緒言」や別の本での参照箇所に頼っている。それらで不足する場合は、公立図書館の書誌データベースやAmazon紀伊國屋書店ジュンク堂書店のサイトで補う。

(3) 目次
  ・「小見出し」まで拾うように心掛けている。
  ・ノンブル(ページ表記の数字)が記載されていない書籍の場合は、補っている。
    
(4) メモ
  ・私が個人的に気になったこと。
    勉強になる記述、怪しい記述、類書との異動、誤植と思われるもの、など。

(5) 関連する文献・記事
  ・既に弊ブログで言及している書籍であれば、記事のURLを載せる。
  ・そうでない書籍の場合は、出版社の商品ページを載せる。
    出版社がそのページを抹消している場合(これが意外と多い)、または出版社が消滅した場合、国会図書館のリンクで代用することが多い。
  ・インターネット上で公開されている記事、公開されていない論文を示す場合、いずれも掲載媒体へのリンクを置く。


【表記】
  この、はてなダイアリーはてなブログでは横書きで表示される。もとが縦書きの本でも斜め書きでも横書きにするしかない。


(1) 日本語・その他の言語の表記
  ・基本的に『新しい国語表記ハンドブック』(三省堂)や『読売新聞 用字用語の手引』(中央公論新社)に準拠している。
    ただし、「URLは全角で縦書きで書きましょう」「一桁の算用数字は全角で」等というルールは、合理的でないため無視している。
  ・旧漢字・変体仮名は人名表記や固有名を尊重して残すことが多い。
  ・注意点:
    「漢数字はそのままにすることが多い」
      このため、縦書きの書籍の目次を載せた記事の場合には「二〇〇」「二百」「200」など不統一な表記が混在しうる。
      これは、「縦書きに戻せるように」という意図から。
    「英数字は半角にする」
      私の判断で適宜修正している。
    「URLを全角英アルファベットでは表記しない」
  ・日本語以外を表記する場面は、原題(翻訳される前の書籍タイトル)、著者・編者・翻訳者の氏名、専門用語の正式名用、などに限られている。

(2) 数字・数学記号
  ・このテンプレートに準拠。数学@2ch掲示板用 掲示板での数学記号の書き方例と一般的な記号の使用例
  ・省略記法を使う理由:「ブログに書く作業が煩雑」&「ブログ上で厳密に表現しても、エディタによっては、コピー・&・ペーストしてもそのまま貼り付けられない」
    はてなダイアリーはてなブログでは、Tex記法がややこしい。書き手の脳に副作用がある。
    目次に数学記号が表れる例:『計量経済学』(山本拓 新世社 1995)

(3) 記号
  ・頻繁に使用する記号は次の通り。
    [句点]  文末だけでなく、体言の区切りにも使用する。
    [読点]  
    [中黒]  全角。
    [ピリオド][カンマ]  日本語・中国語の文章で使用されている場合には全角でも使用する。
    [コロン] 
    [セミコロン] 
    [インタロゲーションマーク] 日本語・中国語の文中では全角。
    [ハイフン]  漢字と連続して併用する場合には全角でも使用する。
    [ダッシュ]  2つ連続させる。タイトルとサブタイトルの間に置くため、記事タイトルで頻出する。
        ダッシュは、分野によって(まれに著者によって)使用法が異なることが多い記号なので、ここに載せるときに整理することが多い。
        ダッシュの記号は、ウェブ上でも「─」と「―」が混在している。
    [三点リーダ]  2つ連続させる。中黒三連続(「・・・」)も、三点リーダ二連続(「……」)に直す。

  ・括弧の呼び方と使用区分
    『 』  二重鍵括弧  書籍タイトルを挟む。
    「 」  鍵括弧  
    ( )  丸括弧  
    〈 〉  山括弧  書籍タイトルに用いられることが多い。私が使う場合は、タイトルとシリーズを分けるときくらい。
        ※学術出版社であっても、不等号の「<」(小なり)や、 「>」(大なり)を組み合わせて括弧として代用していることがある。訂正している。
    [ ]  全括弧  著者・翻訳者の「読み方/ふりがな」を示すために毎回使う。
    〔 〕  亀甲括弧  難読用語の読み方を示すために、目次に埋め込む際に使う。
     “ ”   ダブルクオーテーションマーク。全角だと事故が起きやすいので、半角を用いるのを推奨したい。
     ' '   シングルクオーテーションマーク。これとダブルとのつかいわけについては、各自調べてほしい。
    【 】  墨付き括弧  弊ブログに載せる各種情報である「目次」「抜き書き」「関連記事」などをセクション分けするときに用いる。その場合は、なるべく文字サイズを大きくしている。稀に目次内部でも使用されている。


(4) 特殊文字(前述。「(1) 日本語の表記」)
  ・旧漢字・方言漢字・変体平仮名は、現代の漢字・平仮名で代用している。人名はそのままにすることが多い。


(5) 章・節・項の表記
  いわゆる「見出し」の階層について。
  ・欧米式はそのまま。
  ・日本式は一部手直しすることがある。
    例えば、「第3章」→「第3章」。
    [丸付き数字](① ② ③……)は、丸括弧と半角数字で代用する。10番未満しか対応していない機種もあるらしいので。
    [丸付き数字]の使用を徹底する書籍の場合には、(私が妥協して)そのまま残すこともある。→
『教育論の新常識』

  ・数字にはよらず、文字色や文字サイズのみで階層を区別する書籍もある。そのような書籍の目次を掲載する場合は、インデントの多寡で階層を区別している。


(6) インデント(章・節・項の)
  ・全角スペースを二つずつ使う。
    コピペして使いやすいように、という意図から。
    Tab派の方や、各種エディタの目次作成機能を尊ぶ方にとっては、弊ブログ全体が醜くうつるかもしれない。
  ・ただし、全角スペースを「ひとつ」ずつの単位で作成したインデントからなる記事も稀に残っている(例:『現代経済と経済学[新版]』)。これは、私が文字情報を入力・成形したのが経験の浅い時期だったため、前述のスタンスが確立していなかったことが原因。修正の予定はない。


【抜粋】
  ・書籍の本文・参考文献などを抜粋している。頻度は低く、15冊に一回程度。
    絶版の本が多いことからわかるように、新刊書の要約記事ブログまたは要約アカウントではない。営業妨害の意図もない。新刊・売れている本の場合は抜き書きを控えるようにしている。
  ・私が抜粋するのは、本の紹介になる部分(まえがき)、トリビア的な部分など。
    本の核心部分は載せないようにしている。
  ・出典のページを示しているが、まれに抜けていることもある。
    それでも「第n章の前半」くらいは情報を示してある。
  ・著作権法や慣例に従っている。
    参考:Q&A インターネット・ホームページ | こんなときあなたは? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC


【用語】
  書籍の主要な構成だけでなく、巻頭の緒言や巻末な索引などもあえて載せている。主なものは次の通り。

・緒言  はしがき/はじめに の区別は、書籍にあわせて変えている。
     「はじめに」の内部に「凡例」と「謝辞」を内包するという構成の書籍もたまにある。
     「イントロダクション」や「序文」が、章構成の一部(章と同じ階層)であることも、そうでないこともある。そういった区別の難しい場合には、内容とノンブルを根拠に私が区別している。
     書籍によっては、「第一章 はじめに」など、ややこしいタイトルをつけている。
・目次  table of contents  「もくじ」表記も多い。TOCも稀にある。
    2000冊に一冊は「index」と冠している。
    5000冊に一冊は巻末に目次を載せている。
・献辞  dedication 書籍の冒頭に置かれる。家族または同僚または同志に書を捧げる表明である。
    献辞は、(実は使用が厳密に決められている)「謝辞」とは区別できる。
・謝辞  Acknowledgements 一般的な用法での「感謝のことば thank」とちがい、書籍における謝辞は「クレジット表記」の一種ととらえている。
    この説明(坪木和久氏による)が分かりやすい。もうすこし難しい部分についてはこの記事池田光穂氏による)が参考になる。
題辞  epigraph 書籍の冒頭に置かれる。比較的短めの引用文のこと。著者のセンスと知識が問われる。
    洋書または洋書を日本語に訳した書籍では、章ごとに題辞を置くこともある。
    しかしその場合は、章タイトルの下部につつましく置かれているだけなので、ひとつのページを占領することがないかぎりは、弊ブログでは拾っていない。
・凡例  usage guide / explanatory note / legend(図表の凡例) 
    凡例とは題していないにもかかわらず、実質的に凡例の役目を果たす文章が冒頭に置かれるケースも存在している。
・注釈  notes 未だに「註」とも表記される。
    原注、訳注、編集部[編集者]注……などの区別は、製作陣が気を払っている。
    巻末にまとめられることが多い。
    章末ごとの脚注は拾っているが、傍注や割注は拾っていない。
・コロフォン  colophon 書誌情報が示されたページ。洋書の日本語訳でも慣例的に冒頭に置かれる。
    Wikipediaの書誌情報と一致しないことも稀にある。
・索引  index 人名索引/事項索引/書名索引など。
    索引のおこり・意義については、Ann M. Blair『情報爆発』の本体を参照。
・コラム  column 枠で囲まれた一塊の文章。本文の補足解説である場合がほとんど。
    コラムの位置が重要なこともあれば、位置が無関係なこともある。
    この一塊の文章の呼び名は著者の裁量に任されており、「coffee break」や「ここがポイント」や「〇〇博士の一言」や「A君とBちゃんの会話」みたいなのもある。
    基本的には枠囲みだが、ほとんど本文に埋め込まれているコラムもごく少数存在している。その場合、厳密な区分はできない。
・図/表  figure / table 
    データの視覚化・提示が重要な書籍では、図表一覧を作成することもある。
・章/節/項……  書籍・論文を内容から分割したとき、それぞれの階層の呼び方・単位。
     ここでは「章タイトル」/「章題」という呼び方も使う。
     順番は次のようになっていることが多い。
      編 part 
      章 chapter
      節 section
      項 paragraph
      小見出し
        これらは、法律の条文の階層構造と似ている部分もあるが、厳密には対応していない。参考記事。 「法令翻訳の手引き」 
        なお一般的な文において、"chapter"と"section"がともに「章」と翻訳されることもままある。
     「第x部 第y章 第z節 ……」なら、中国~日本式。欧米式だと、"3-6-2 ... "となる。
        後者の構成の示し方で引き合いにだされる有名な例は、『論理哲学論考』の7章構成。

・構成  弊ブログではたいてい「章構成」を指す。
  どのような構成が主流か:「章」と「小見出し」の組み合わせが一番多い(新書など)。次点は「章」と「節」のみの組み合わせ、または「章」と「節」と「小見出し」のセット。


【構成の例】
もはや凡例の本義からは外れるが、以下に少数派の構成をとっている本をメモしておく。

  章で用いられる序数・文字。
    算用数字:第1章 第2章 …… 第5章 第6章
    漢数字 :第一章 第二章 …… 第五章 第六章
    英アルファベット:第A章 第B章 …… 第E章 第F章
      →『システムを作らせる技術――エンジニアではないあなたへ
  章を表すのに「章」という漢字でなはく、別の文字を使う例
    講義風:第1講 第2講 …… 第5講
    Chapter:Chapter 1 Chapter 2 …… Chapter 5  
      →『ヤバい経営学
  「章」という文字を使わず、内容に合わせた文字で「第3□」「□3」等を造語する書籍もある。漫画ではよくある手法。
    第1穴  『失われたドーナツの穴を求めて
    一房め  『バナナの皮はなぜすべるのか?
  「章」なしでタイトルまたは項目名のみ。論文集や事典に多い。
    『日本サブカルチャーを読む――銀河鉄道の夜からAKB48まで
    『進化でわかる人間行動の事典
  章の順番がアブノーマルな例
    序章 → 第2章 → 第3章……  『ゼミナール日本経済入門 第25版
      ※「序章→ 1章→ 2章……」が普通。
    ch. 10 → ch. 9 → ch. 8 ……
    “How Life Got This Way: The Making of Us and Our World, from the Big Bang to Big Data” (Nth Degree Publishing)というポピュラーサイエンス本。弊ブログに目次は載せてない。最初の章の章題は「CH. 10: THE LAST 10+ BILLION YEARS 14 – 3 Billion Years Ago」で、二番目の章は「CH. 9: THE LAST FEW BILLION YEARS 3 BYA – 300 MYA」である。logarithmが本のテーマであることを表現している。
    第6章 → 第8章 →〔…中略…〕→ 第14章 → 索引 → 第7章  『文化人類学のエッセンス――世界をみる/変える
      ※漫画で表現された「第7章 人間と動物」が末尾に置かれている。右開きと左開きの原稿に挟まれたすえの苦肉の策のようだ。

  「節」の番号が(章ごとに数え直しされるのでなはく)一冊の範囲での通番を振られている例
      →『異議あり! 生命・環境倫理学

 第1章 中絶はいかにして可能か
  1 自分の身体は自分のもの 
  2 殺していいもの、いけないもの 
 第2章 臓器移植を効率的に
  3 五人のために一人を殺す 
   〔…略…〕
 第6章 環境保護にはウラがある 
  12 ファッションとしてのエコロジー 
  13 政治としてのエコロジー

  節を表すのに「節」という漢字でなはく、別の文字を使う例
      →『本当は間違っている心理学の話――50の俗説の正体を暴く

  第1章 脳が秘めた力――脳と知覚をめぐる神話
    神話1 人は脳の一〇%しか使っていない  030
    神話2 左脳人間と右脳人間がいる  035
    神話3 超感覚(ESP)は科学的に確立された現象だ

  構成がやや不統一な例
    下記の本は、とりわけ第4章で節・項の使い分けが不明瞭な箇所が気になる。翻訳陣が大勢であることが関係しているのかもしれない。
      →『知財の正義』 
  構成が混乱している例
    下記の本は主題がきわめてわかりにくい構成なので、僭越な意見だが、章の大幅な入れ替えが望ましい。
      → 『「働く」ために必要なこと』 


【リンク】
まず、目次・書誌情報につよいサイトなど。


・ほぼ目次だけ載せているサイト。ブログ名称はよくわからない。ジャンルは、放送大学テキスト、西洋哲学、新書類、その他。目次が細かい(階層の深い目次の書籍を簡易目次でとどめている場合も稀にある)。
Gori ≒ ppdwy632


・更新期間は2004-2008年だが量は多い。文系分野の新書・文庫のほか、全集・著作集も。
本の目次を写すは楽し


・学術系の書籍の書評・目次(ページ数表記つき)。
記事一覧 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek


・目次のほか、書誌情報(装丁・装画まで含む)を記載。リストはこうであってほしい。
新井素子全著作リスト


・人類学の日本語文献を羅列したブログ。簡易目次あり。また、弊ブログ以上に分類とタグ付けが細かい。
記事一覧 - 人類学の書籍紹介


・よくあるサイトかとおもいきや、書籍を紹介するさいに何故か目次を記載することに重点を置いている。
【next topic】 | ネクストトピック - 今読みたい様々なジャンルの書籍を紹介



次に、検索に便利なサービス等。
新書マップ
Webcat Plus

Google ブックス



【その他】
・誤植の指摘、肩書・専攻の訂正の指摘はコメント欄まで。
・取り上げている書物のラインナップが不揃いなのはご了承ください。
・また、現代における党派的な問題は扱いが難しいので、「財政○○派ばかりに偏っている」「現代○○学講座の第六巻だけ並べているのは据わりが悪い?」「アナーキズムの本を選ぶべきじゃない」「性教育に関係する本は公序良俗に反する」「居飛車党としては『振り飛車破り』の本が多いのは許せない」など意見は受け付けておりません。