著者:岩田 靖夫[いわた・やすお](1932-2015) 古代ギリシア哲学。
NDLC:Y5
NDC:130.2 西洋哲学
【目次】
はじめに [iii-v]
目次 [vii-viii]
◆第1部 ギリシアの思想◆
1章 ギリシア人とはなにか 002
1.1 ギリシア人と自由 002
ヘレーネストバルバロイ
ギリシア文明成立の背景
ギリシア人の活動力の開花
自由と平等の自覚
1.2 ペルシア戦争の意味 006
クセルクセスとデマレトスの対話
1.3 本質へのまなざし 010
理性主義
ギリシア人の文学
ギリシア人の造形作品
ギリシア人の神
2章 ホメロス 019
2.1 歴史的真実 019
2.2 神々の世界 020
2.3 影の夢 023
迷信の嫌悪
力なき影
2.4 英雄的人生 026
栄光と悲惨のコントラスト
神に愛神に愛でられし者
記念碑の建立
3章 ギリシア悲劇 032
3.1 アイスキュロス――罪と罰 033
3.2 ソフォクレス――幻想の生と運命 036
悲劇的アイロニー
錯覚の生
神々のはかりごと
4章 ソクラテス以前の哲学 043
4.1 クセノパネス 044
4.2 パルメニデス 047
理性の洞察
存在は不生不滅
不変不動
超時間的であること
4.3 デモクリトス 051
原子と空虚
上機嫌
4.4 プロタゴラス 054
啓蒙時代とソフィストの出現
人間は万物の尺度である
5章 ギリシア哲学の成熟 059
5.1 ソクラテス 059
デルフォイの神託
善の探求
反駁的対話
復讐の禁止
5.2 プラトン 066
哲学と政治
魂の諸部分の調和としての正義
国家を構成する三階級
イデア論
5.3 アリストテレス 073
幸福とは何か
倫理徳の実現
共同体的動物
デモクラシーの擁護
◆第2部 ヘブライの信仰◆
A 旧約聖書
1章 イスラエル人の歴史 082
信仰の父アブラハム
イサクの奉献
出エジプト時代
歴史の中で出会われる神
その後の歴史
2章 『創世記』の神話 092
無からの宇宙創造の意味
自分に似せて人を創ろう
偶像崇拝の禁止
3章 預言者 100
3.1 アモス 101
3.2 ホセア 103
3.3 第二イザヤ(バビロン捕囚) 104
5章 イエスの教え 113
5.1 律法主義の否定 113
5.2 愛と赦し 117
善きサマリア人
放蕩息子と父
無慈悲な僕
報いを求める善行
5.3 神の国 129
葡萄園の労働者
貧しい者は幸いだ
5.4 十字架 135
6章 パウロ 139
6.1 迫害者の回心 140
6.2 自己に死に、キリストに生きる 143
◆第3部 ヨーロッパ哲学の歩み◆
1章 中世のキリスト教哲学 151
1.1 アウグスティヌス 151
1.2 トマス・アクィナス 154
「存在する」とは何か
存在の類比
自然神学の道
1.3 中世末期の思想 159
オッカム
ルター
2章 理性主義の系譜 166
2.1 デカルト 166
方法的懐疑
「われ考う。ゆえに、われ在り」
私とは何か
神の存在
確実な知識
2.2 カント 174
私たちは何をしているか
実践理性の自律
善なる意志と根源悪
3章 経験主義の系譜 180
因果律の批判的考察
外界の事物の存在
人格の同一性
4章 社会の哲学 185
4.1 ロック 185
王権の制御
フィルマーの王権神授説
自然状態と自然法
所有権の成立貨幣の発明
政治社会の構造
ロック以後
4.2 ロールズ 199
現在の歴史的状況
正義論とは何か
自由の原理
配分の原理
5章 実存の哲学 208
5.1 キルケゴール 208
実存
不安
不条理への跳躍
5.2 ニーチェ 216
神の死
超人
過去の救済
永劫回帰
5.3 ハイデガー 227
『存在と時間』の基本姿勢
存在忘却
エルアイグニス
詩人の使命
5.4 レヴィナス 235
全体と無限
報いを期待しない善意の奉献
責任
神の栄光
読書案内 [1-2]