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『恋愛小説のレトリック――『ボヴァリー夫人』を読む』(工藤庸子 東京大学出版会 1998)

著者:工藤 庸子[くどう・ようこ](1944-) フランス文学。
件名:Flaubert, Gustave, 1821-1880
NDC:950.2 文学 >> フランス文学 >> フランス文学史
NDC:953.6 文学 >> フランス文学 >> 小説.物語 >> 18-19世紀
NDLC:KR116
装丁:鈴木 堯
装丁:瀧上 アサ子 タウハウス
装画:石野 善浩[いしの・よしひろ]


https://www.utp.or.jp/book/b303158.html


【目次】
はじめに [i-iii]
目次 [iv-v]


1 タイトルと固有名 001
  名とタイトルと19世紀小説
  ボヴァリー夫人
  シャルル・ボヴァリー/シャルボヴァリ/シャリヴァリ
  ボヴァリー夫人――地方風俗
  注 016


2 序文のない小説 019
  序文の機能――ひとつのプロトタイプ
  バルザックの序文
  フローベールの手紙
  なぜ序文は書かれなくなったのか?
  注 029


3 僕らは自習室にいた 031
  国民文学と小説の時代
  想像の共同体
  「僕ら」は彼のことを覚えていない
  均質で空虚な時間の「僕ら」
  はじめとおわり
  19世紀と小説の時空
  注 044


4 視点と描写 045
  ドン・キホーテの兜
  シャルルの帽子1――視点の設定
  シャルルの帽子2――テクスト分析のこころみ
  視点の移動
  注 057


5 男が女に出会うとき 059
  男が女を見る
  ポートレイトの技法
  見る行為と名指す行為
  見られる女と見えない部分
  エンマ娘は顔を赤らめた
  注 073


6 季節はめぐる 075
  小説と季節と天候
  ブルーストの晴雨計
  シャルルの体感
  世界が溶けて光にたわむれるとき
  脈拍と火照り
  塵埃のテーマ系と作中人物シャルル
  注 094


7 恋愛と小説 097
  小説を読まないヒロインたち
  無知と美徳
  小説を読むヒロイン
  ドン・キホーテとエンマ・ボヴァリー
  紋切り型辞典
  恋愛のマナー
  喜劇としての恋愛小説
  注 118


8 農業共進会 121
  恋愛と政治のピラミッド
  人名研究
  政治演説
  恋愛のディスクール
  政治と恋愛の対位法
  愚かしさ〔ベティーズ〕としての言葉
  沈黙の時間がすぎ,政治と恋愛が合流する
  笑劇〔ファルス〕と誘惑
  注 145


9 エロスの身体について 147
  身体感覚と匂い
  皮膚
  神経のふるえと流出するもの
  書くという,この甘美なるもの!
  書くことのむず痒さ,あるいは作家の皮膚について
  注 167


10 自由間接話法と紋切り型 169
  自由間接話法は存在しなかった?
  バフチーンの疑似直接話法
  他者の言葉,あるいは言葉の他者性について
  シャルルの死,あるいは視点の消滅
  彼は近ごろ名誉勲章をもらった
  辞典の序文と序文のない小説
  注 192


11 小説を読む 195
  近代小説の作者
  書物と密室のエクリチュール
  密室の読書
  小説はいかに読まれるか
  制度のなかの文学
  注 209