原題:Old Money: The Mythology of Wealth in America (NY; Alfred A. Knopf, 1988)
著者:Nelson W. Aldrich Jr. (1935-2022)
訳者:酒井 常子[さかい・つねこ](?-) 英日翻訳家。青山学院大学文学部英米文学科卒業。共訳に『現代アメリカ推理小説傑作選』(立風書房)、『世界変人型録』(草思社)など。
解説:猿谷 要[さるや・かなめ](1923-2011) アメリカ史。
装幀:多田 進(?-)
件名:有産階級--アメリカ合衆国
件名:富豪
NDLC:EC171 社会・労働 >> 社会学 >> 社会集団 >> 社会階層 >> 資本家階級
NDC:361.83 社会学 >> 社会的成層:階級,階層,身分 >> 資本家階級.上流階級.特権階級
メモ:各章扉の裏にあたる頁それぞれにもepigraphがある。
朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:アメリカ上流階級はこうして作られる
【目次】
目次 [i-ii]
献辞 [iv]
題辞 [v]
序 [003-007]
1 御先祖さま 009
2 オールド・マネーの成り立ち 049
3 階級にふさわしい行動 103
4 新興勢力の反撃 153
5 三つの試練 205
学校による試練 209
野外での試練 228
戦火のもとでの試練 244
試練の後で 266
6 相続資産の危機 273
7 王子と民衆 323
8 ヘミングウェイの「定義」 373
謝辞(一九八八年一月 コネティカット州プレストンにて 著者) [411-412]
監修者あとがき(一九八五年初秋 猿谷要) [413-418]
【抜き書き】
・390ページ。
大部分のWASPオールド・マネーにとっては、ユダヤ人は最も強い恐怖と嫌悪の対象だった。それは反カトリック主義や黒人差別とは質的に異なるもので、熾烈な闘いに似ている。WASPオールド・マネーがユダヤ人を恐れているのは、ユダヤ人が彼らの大切にしているものを破壊するからではなくて、ユダヤ人のほうが彼ら自身よりもそれらを上手に管理するし、それができるだけの余裕もあるのではないかと心ひそかに思っているからなのだ。