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『経済学用語辞典』(佐和隆光[編] 日経文庫 2006)

編者:佐和 隆光[さわ・たかみつ](1942-) 計量経済学環境経済学
著者:梶井 厚志[かじい あつし](1963-) ミクロ経済学ゲーム理論
著者:原 千秋[はら・ちあき](1964-) ミクロ経済学ファイナンス
著者:関口 格[せきぐち・ただし](1970-) ゲーム理論、情報の経済学。
著者:中嶋 智之[なかじま・ともゆき](?-) マクロ経済学
著者:宇南山 卓[うなやま・たかし](1974-) 日本経済論、家計行動分析、計量経済学
著者:小佐野 広[おさの・ひろし](1955-) 契約理論、企業金融。
著者:岩本 康志[いわもと・やすし](1961-) 公共経済学。
著者:照山 博司[てるやま・ひろし](1962-) 労働経済学、マクロ経済学
著者:太田 聰一[おおた・そういち](1964-) 労働経済学。
著者:柴田 章久[しばた・あきひさ](1964-) 経済成長理論、国際マクロ経済学
著者:澤田 康幸[さわだ・やすゆき](1967-) 開発経済学、教育経済学。
著者:関根 順[せきね・じゅん](?-) 数理ファイナンス
著者:松下 和夫[まつした・かずお](1948-) 環境政策論、環境ガバナンス論など。
著者:森 知也[もり・ともや](1967-) 都市経済学、空間経済学。
著者:文 世一[むん・せいる](1958-) 都市経済学、交通経済学。
著者:西村 和雄[にしむら・かずお](1946-) 数理経済学複雑系経済学「大学生の学力低下」論
著者:新後閑 禎[しごか・ただし](?-) 非線型経済動学。
著者:西山 慶彦[にしやま・よしひこ](1965-) 計量経済学
著者:溝端 佐登史[みぞばた・さとし](1955-) ロシア経済論、比較経済体制論
件名:経済学--辞書
NDC:330.33 経済 >> 辞典.事典.引用語辞典.用語集.用語索引
NDLC:D2 経済・産業 >> 辞典・便覧類
NDLC:DA1 経済・産業 >> 経済学・経済思想
レーベル:日経文庫;1107 F54
メモ:巻頭に「目次」は無く、「索引」が置かれている。
   書名に「経済学入門シリーズ」とあるが、これは日経文庫の内部のシリーズの分類の一つ(〈A〉~〈H〉のうちの〈F〉)を指している。


経済学用語辞典 | 日経BOOKプラス

 ミクロ・マクロの基本からゲーム理論、環境、都市経済まで幅広い分野の約800語を厳選。「引く」だけでなく、しっかりと「読める」辞典になっています。数式を極力避け、随所に具体例を盛り込むなど、初心者にもわかりやすく解説しています。経済学の最前線を担う有力研究者が執筆。最先端の研究成果をコンパクトに収めた信頼の一冊です。


【目次】
はじめに(2006年5月 佐和 隆光) [iii]
執筆者一覧 [iv-v]
索引 [vii-xx]


  アルファベット 001
ARCHモデル  autoregressive conditional heteroscedasticity model 
CI  composite index
DI  diffusion index
GDP  
GDPデフレーター
GMM推定
IS-LMモデル
IS曲線
LBO  leveraged buyout
LM曲線
MM理論  Modigliani-Miller theory
OJT  on-the-job training
QE  quick estimation
q理論
t検定
t分布
UV曲線


  あ行 009
アセット・アプローチ
新しい経済地理学
新しい国際マクロ経済学
新しい貿易理論
アノマリー
アブソーション・アプローチ
安定化政策
暗黙の契約理論
移行経済
遺産動機
医師誘発需要
一物一価の法則
一致指数
一致性
一般可能性定理
一般均衡理論
伊藤(確率)解析
移動平均(MA)過程
インサイダー・アウトサイダー理論 
インセンティブ
インセンティブ・コンパティビリティ (両立性)
インデックスファンド
インプリシットデフレーター
インフレーション
インフレーション・ターゲッティ ング
エージェンシー・コスト
エージェンシー費用仮説
エージェンシー問題
エッジシティ
エンゲル曲線
エンゲル係数 

オークション理論
オークンの法則
汚染課徴金
汚染者負担原則
オファーカーブ


  か行 022
開業率
階差
階層原理
買い手独占
外部性
開放経済におけるトリレンマ
開放都市モデル
カオス
価格
価格差別
革命
家計調査
貸し渋り
可分所得
課税平準化
寡占
仮想評価法
片側検定
株主行動主義
貨幣
貨幣供給量
貨幣錯覚
貨幣数量説
貨幣の所得流通速度
貨幣の中立性
貨幣発行収入
可変費用
カルドア基準
環境会計
環境監査
環境クズネッツ曲線
環境効率性
環境資源勘定
環境税
環境保全費用
雁行形態論
間接用
間接税
完全競争
完全失業率
完備市場
管理競争

企業特殊的人的資本
企業物指数
技術進歩
規制的手法(規制的手段)
帰属家賃
基礎的財政収支
期待効用理論
期待値
技能(熟練)偏向的技術進歩
逆選択
キャピタリゼーション仮説
キャリア・コンサーン
93SNA  1993SNA
求職意欲喪失効果
給付建て・掛け金建て
窮乏化成長
供給
競争
競争均衡
京都メカニズム
共分散
協力ゲーム
共和分過程
銀行取り付け
均衡の不決定性
均成長経路
均等化差異
金融コングロマリット
金融政策
金利平価
近隣窮乏化政策
勤労者世帯

空間的競争
クールノー均衡
クーン・タッカー条件
屈折需要曲線
クラウディング・アウト
グリーン税制
繰り返しゲーム
クレジットライン
グローバリゼーション
クロスセクションデータ

計画化
計画経済景気循環
景気動向指数
経済改革
経済集積
経済的手法(経済的手段)
経済統合
経常収支
経路依存性
ケインズ派成長理論
ゲーム理論
ゲタ(成長率の)  carry-over effect
決定系数
限界原理
限界消費性向
限界費用
顕示選好理論
検定

コア 
交易条件
公開市場操作
公共財
合計特殊出生率
鉱工業生産指数
交互提案交渉ゲーム
恒常所得税
交渉理論
厚生
厚生経済学の基本定理
構造的失業
交通混雑
公定歩合
行動ファイナンス
購買力平価説
効用
効率性
効率賃金理論
効率的市場
合理的期待
コースの定理
コーディネーション問題
国際収支発展段階説
国際収支表
国民皆保険
国民経済計算
国民負担
固定費用
古典派の二分法コホート効果
コマーシャル・ペーパー
コミットメント
コモンズ
雇用創出 ・ 雇用喪失
雇用の調整費用
混雜効果
混雜料金


  さ行 074

最後通牒ゲーム
最終生産物
最小二乘法
再生可能エネルギー
再生可能資源
財政投融資
財政の機能
財政の持続可能性
裁定取引
最適関税
最適所得税
最適成長モデル
最適成長理論
最適通貨圈
債務ラッファーカーブ
最尤法
サムエルソン・ルール
産業内貿易
産業連関表
サンスポット均衡
サンスポット変数という名称の由来
参入
サンプル・セレクション・バイアス
三面等価の原則

シークエンシング
シェパードの補題
費用関数
時間選好
事業所
資金循環表
シグナリング
時系列データ
時系列モデル
資源制条件
自己回帰移動平均 (ARMA) 過程
自己回帰過程
自己回帰和分移動平均過程
自己共分散
自己資本比率規制
仕事競争モデル
資産選択理論
資産担保証券
市場
市場型間接金融(証券化)
市場均衡地代
市場経済
市場社会主義
市場性リスク
市場の失敗
市場ポテンシャル指数
システミックリスク
自然失業率
自然資本
自然独占
持続可能な開発
失業保険
税率
実質GDP
実質貨幣残高
実物的景気循環理論
自動安定化装置
ジニ係数
支払い準備
資本コスト
資本資産評価モデル
資本収支
資本主義
資本ストックを含む世代重複モデル
資本逃避社会関係資本
社会主義
社会選択論
社会的共通資本
社会的厚生関数
社会的費用
シャプレー値
重回帰モデル
収穫
從業員持制度
囚人のジレンマ
集積効果
集積の経済
集積の経済学
集積の不経済
集積のロックイン効果
収入等価定理
自由貿易協定
重力モデル
シュタッケルベルグ均衡
需要需要法則
純粹交換経済
純粋交換世代重複モデル
小国
乘数効果
状態依存型ガバナンス
状態依存財
小都市
消費者物価指数
消費者余剩
情報の非対称性
正味現金流
初期条件
ショック療法
所得
ジョブ・サーチ理論
シリコンバレー・モデル
指令経済
進化ゲーム理論
新株予約付債
ケインズ派経済学
人口動態統計
新古典派経済学
新古典派成長理論
シンジケートローン
人的資本理論
信用リスク

推定
スタグフレーション
ステークホルダー
ステージ・ファイナンシング
ストック
ストックオプション
ストルパー・サムエルソンの定理
ストロー効果
スピルオーバー
スルツキー分解

正規形ゲーム
正規分布
生産関数
生産経済
生産要素
制度
制度的補完性
税の帰着
税の公平性
税の転嫁
製品差別化
制約条件付最大化問題
セーフティーネット
世代会計
世代間公正
世代重複モデル
積極的労働市場政策
漸近正規性
漸近有效性
線形回帰モデル
選好
先行指数
センサス
漸進主義
全要素生産性
戦略
戦略的代替
戦略的貿易政策

操作変数
総需要・総供給分析
創造的破壞
双対性
総費用
租税競争
租税輸出
ソフトバジェット問題
ソルベンシー・マージン基準
ソロー残差


  た行 129
ターゲット・ゾーン制
ダービン・ワトソン検定
ターンパイク定理
第3の道
代替財
代表的個人
ダグラス・有澤の法則
多重共線性
単位根過程
単一都心型都市モデル
短観(全国企業短期経済観測調査
弾力性

地域経済統合
置換効果
遅行指数
地方環境税
地方公共財
地方交付税
中位投票者定理
中央銀行
中間財
中心業務地区
超過需要関数
超過負担
長期
貯蓄,配当の二重課税
貯蓄投資バランス式
賃金カーブ
賃金交理論
賃金の(下方) 硬直性
賃金プロファイル
通貨危機
通貨代替
付け値関数
付け値地代
積立方式と賦課方式
定常時系列
ティブー仮説
テイラー・ルール
デット・デフレーション
デフレーション
デポジット
デリバティブ
展開形ゲーム
転換不況
点推定
動学
動学的貧困概念
等価変分
統計的差別
統計量
同次関数
同時方程式モデル
トーナメント理論
トービットモデル
トービンのq
ドーンブッシュ・モデル
特殊平等主義
独占
独占的競争
独立性公理
独立変数
都市圈
都市システムモデル
都市スプロール

トランスファー問題
取引費用
トレードオフ


  な行 154
内生的景気循環理論
内生的成長理論
内生変数
内部収益率
内部労働市場
ナッシュ均衡
ナッシュ交渉解
二重労働市場
2値選択モデル
日本的雇用システム
ネットワーク効果
ノイズ・トレーダー


  は行 159
パーシェ指数
ハイパーインフレーション
ハイパワードマネー
配分
パネルデータ
ハブ・スポーク・ネットワーク
バブル
ピーク・ロード・プライシング
非インフレ加速的失業率
ヒエラルヒー
比較静学説
比較生産費
比較制度分析
非協力ゲーム
ピグー効果
ピグー的課税
ケインズ効果
非公式制度
非自発的失業
ヒステリシス
非線形動学
ヒックス基準
非定常時系列
費用
費用関数
標準偏差
費用便益分析
標本調査
標本分布
ファンダメンタルズ
フィッシャー効果
フィッシャー方程式
フィリップス曲線
フェルドスタイン・ホリオカのパズル
フォーク定理
不確性
不換紙幣
不完備契約
福祉国家
複占
負債契約理論
不足の経済学
不胎化政策
物価指数
物財バランス
部分均衡
部分ゲーム完全均衡
不偏性
ブラック・ショールズ理論
フリードマン・ルール
フリーライダー
プリンシパル・エージェント関係
フロー
プロダクトサイクル
平均費用
平均分散投資
平均余命
閉鎖都市モデル
ベイジアンゲーム
ベイジアンナッシュ均衡
ヘクシャー・オリーンの貿易理論  Heckscher-Ohlin theory of international trade
ペソ問題
ペッキングオーダー
ヘドニックアプローチ
ベバリッジ曲線
ベルトラン均衡
ヘンリー・ジョージ定理
ポイズン・ピル
貿易収支
法人企業統計
包絡線定理
ポートフォリオ・バランス・アプローチ
ホームバイアス・パズル
ホールドアップ仮説
ホールドアップ問題
補償原理
補償需要関数
保証成長経路
補償変分
母数
ボトルネック混雑
ホワイトノイズ


  ま行 186
マークアップ
マーケット・ポートフォリオ
マーケット・マイクロストラクチャー・モデル
マーケットメーカー
マーシャル・ラーナー条件
マクロ経済学
摩擦的失業
マッチング関数
マネーサプライ
マネタリー・アプローチ
マネタリズム
マリッジプレミアム
マルクス主義
マンデルフレミング・モデル
ミーンズテスト
見えざる手
ミクロ経済学
ミクロデータ
ミニマックス定理
民営化
ミンサー型賃金関数

無関係な選択肢からの独立性
無限期間モデルにおけるサンスポット均衡
無作為標本
名目GDP
カニズムデザイン
メガロポリス
モラルハザード


  や行 196
有効求人倍率
優先株
輸送密度の経済
要素価格均等化定理
要素集約度
幼稚産業保護論
与件
予算制約
予備的貯蓄


  ら行 200
ラーナーの対称性定理
ライフサイクル仮説
ラムゼー・ルール
ランクサイズ・ルール
利益誘導
リカードの等価条件
リカードの等価定理
利潤
利潤関数
利子・利子率
リスク中立確率
リプチンスキーの定理
リベラリズム
利回り曲線
流動性
流動性効果
流動性の罠
留保賃金
リレーションシップバンキング
リンダール均衡
ルーカス批判
レオンチェフパラドックス
劣後債
レバレッジ
連鎖指数
レントシーキング
労働供給
労働需要
労働の保蔵
労働力フロー
労働力
ロード・プライシング
68SNA  1968SNA


  わ行 211
ワシントン・コンセンサス
割引現在価値
割引率曲線




【メモランダム】
・編集画面では区別がつかない漢字が。
 「涉」「渉」


・上記の目次では、見出し語になっている592個のみを列挙した。
 書籍では、「索引」に拾われている術語(計787語)をこの辞書でひくことができる。


・分類とクレジットについて。
 上記目次の通り、立項された用語は592個あるが、ある用語がどの分野に属するのかは書籍のどこにも明記されておらず、(読者が経済学部の二年生以上の知識を持っているなら、当該項目の説明を読んで数分考えればだいたい分かるとはいえ)普通の読者にはすぐには分からない。
 さらに下記のように、ひとつの分野に二名の執筆者が割り当てられているため、やはり任意の項目の執筆者が誰であるかは、読者の視点では決定しない。


・執筆分担は下記の通り。
 各執筆者の担当箇所は、項目(用語)に対してではなく、14分野に対してだけ示されている。なおよく見ると、〈金融〉と〈ファイナンス〉を別々に設けている(この区分はよくわからない)。

  〈ミクロ経済学
梶井厚志
原千秋
  〈ゲーム理論
関口格
  〈マクロ経済学
中嶋智之
  〈経済指標〉
宇南山 卓
  〈金融〉
小佐野広
  〈財政・社会保障
岩本康志
  〈労働〉
照山博司 ・ 太田聰一
  〈国際経済・金融〉
柴田章久・澤田康幸
  〈ファイナンス
関根 順
  〈環境〉
松下和夫
  〈都市経済〉
森知也・文 世一
  〈複雑系
西村和雄・新後閑 禎
  〈計量経済〉
西山慶彦
  〈経済体制〉
溝端佐登史


【抜き書き】

・編者による「はじめに」から。

経済が変われば経済学もまた変わる。経済学が変わるにつれ,新しい用語が次々と登場する。最新の経済学を理解するために必要不可欠な用語を,ハンディな形にまとめたのが本書である。
 用語の解説を執筆していただいたのは,京都大学経済研究所の教員を中心とする,先端的な経済学研究の第一線で活躍する研究者たちである。簡にして要を得た用語解説は,さすが第一線の研究者の手になるものと,編者の私自身が感服させられた。本書が大学で経済学を学ぶ学生諸君,そして経済学と縁の深いビジネスパーソンにとっての必携の書となることを願いたい。