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『リベラル優生主義と正義』(桜井徹 ナカニシヤ出版 2007)

著者:桜井 徹[さくらい・てつ](1960-) 法哲学。
装幀:南 琢也[みなみ・たくや] グラフィックデザイン。
件名:医療倫理
件名:遺伝子工学
件名:優生学
NDLC:SC47
NDC:490.1 自然科学 >> 医学 >> 医学哲学
NDC:490.15 自然科学 >> 医学 >> 医学哲学 >> 医学と倫理


リベラル優生主義と正義 - 株式会社ナカニシヤ出版


【目次】
はしがき [i-iv]
目次 [v-xii]


序章 リベラル優生主義の原理
第一節 遺伝子介入の可能性 007
  一 着床前遺伝子診断
  二 生殖的クローン技術
  三 遺伝子工学
第二節 リベラル優生主義とは何か 010
  一 「生殖の自由」のラディカルな拡張
  二 治療と改良の道徳的等価性
  三 遺伝子への介入と環境への介入との道徳的等価性
  四 二つの補助的論点
  五 リベラル優生主義と民主的選択
  六 Eugenicsの訳語についての補論


第一章 優生主義の由来
第一節 人類の遺伝的改良の試み 024
  一 『最後にして最初の人間
  二 「遺伝学者有志のマニフェスト」
第二節 優生主義の歴史的淵源 031
  一 フランシス・ベーコンにおける人間本性の科学的改造
  二 トマス・R・マルサスの救貧法制批判
  三 アルフレッド・R・ウォレスによる人間社会への自然選択説の適用
  四 フランシス・ゴールトンの優生学の構想
  五 ウィリアム・R・グレッグの「社会の退化」
  六 グレッグにおける進歩
  七 チャールズ・ダーウィンの社会ダーウィニズム


第二章 二〇世紀における改革派優生主義――J・B・S・ホールデーンとハーマン・J・マラー
第一節 ゴールトンにおける人間の自己進化 068
  一 優生学の定義
  二 ゴールトンの優生学とナショナリズム
  三 ゴールトンにおける世論と強制
  四 ゴールトンの継承者たち
第二節 体外発生技術による改革派優生主義――J・B・S・ホールデーン 080
  一 『ダイダロス』における積極的優生主義
  二 生物学的発明という「倒錯」
第三節 社会改革と精子選択――ハーマン・J・マラー 089
  一 『夜から逃れて』における改革派優生主義
  二 「人間の生物的退化」と社会的優生主義
  三 人類による自己進化
  四 マラーと遺伝子工学
第四節 マラーの優生主義が意味するもの 104
  一 精子選択の継承者
  二 精子選択の意味と問題点


第三章 リベラル優生主義の倫理的正当化
第一節 現代遺伝学におけるリベラル優生主義 111
  一 シンポジウム「ヒト生殖細胞系列を設計する」
  二 遺伝子工学による人間の自己進化
第二節 現代正義論におけるリベラル優生主義 123
  一 ロナルド・ドゥオーキンの倫理的個人主義
  二 ジョン・ロールズの「社会的資産としての遺伝的資質」
  三 ロバート・ノージックの遺伝子スーパーマーケット
  四 リベラルな正義論にとっての人格とゲノム


第四章 リベラル優生主義への反論と応答
第一節 技術的反論 134
  一 エヴリン・フォックス・ケラーにおける遺伝子の構造と機能
  二 ハッバード、ルウォンティン、ホーによる遺伝子決定論批判
  三 中央集権的遺伝子と分権的遺伝子
  四 遺伝子への介入と環境への介入
  五 遺伝子工学の長期的リスク
  六 ヒト生殖細胞系列への損傷
第二節 政治的反論 151
  一 社会的格差の拡大
  二 援助減少論
  三 表現主義的反論
  四 社会の協力枠組みの改革
  五 「包摂される利益」と「最大化利益」
  六 「障碍者を生む自由」と「障碍者を生まない自由」
第三節 哲学的反論 163
  一 人権と生物学的人間本性
  二 フランシス・フクヤマにおける道徳的秩序と人間本性
  三 ユルゲン・ハーバーマスと「対称的承認関係の侵食」
  四 ニコラス・エイガーの応答


終章 リベラル優生主義のゆくえ――福音か災厄か
第一節 遺伝子改良の原動力と自己規制 177
  一 市場経済と生物学的欲求
  二 「機会の平等」と遺伝子介入
  三 市場原理に基づく遺伝子介入
  四 「開かれた未来への権利」と遺伝子介入
  五 リベラル優生主義とハーバーマス
第二節 リベラル優生主義の限界 193
  一 肉体的改良
  二 知的改良
  三 道徳的改良
第三節 生殖における国家の役割と限界 200
  一 国家は「将来世代の遺伝的福利の保護者」か
  二 社会的目的のための道徳的改良
第四節 結び 209
  一 ヒト生殖細胞系列遺伝子工学への懐疑の源泉
  二 遺伝子改良は人間の「経験」を希薄にするのか
  三 リベラル優生主義の進路をいかにコントロールすべきか


注 [227-237]
あとがき [238-240]
参考文献 [241-253]
事項索引 [254-257]
人名索引 [257-260]