著者:米谷 匡史[よねたに・まさふみ](1967-) 社会思想史、日本思想史。
NDC:302.2 社会科学 >> 政治・経済・社会・文化事情 >> 日本-対外関係(アジア)
NDC:309.021 社会科学 >> 社会思想 >> 転向
NDC:319.102 政治 >> 外交.国際問題 >> 日本-対外関係(アジア)
【目次】
はじめに [iii-xvii]
目次 [xix-xx]
I 東アジアにおける「近代」の経験 001
第1章 アジア/日本を論じる視座 001
1 竹内好の視座 001
2 「興亜論」/「脱亜論」の再検討 006
3 近代批判の視座 013
4 東アジアにおける「近代」 019
第2章 アジア/日本の亀裂と交錯 024
1 「世界市場」の衝撃と東アジア相互の「開港」 024
勝海舟の東アジア提携論
西郷隆盛の「征韓論」問題
2 甲申政変をめぐる葛藤 041
甲申政変と自由党・大阪事件
福沢諭吉の文明開化論
3 世紀転換期の文明開化論 057
東アジアにおける「文明」と「啓蒙」のネットワーク
沖縄における文明開化論
韓末の三国提携論・「東洋平和」論
II 東アジア変革論の系譜 075
帝国主義批判のネットワーク――亜州和親会
「文明」の危機と反帝・民族運動
第1章 戦間期の帝国改造論 081
1 民本主義と〈多文化帝国〉論 081
民族自決論と帝国改造論
帝国主義批判の新たなネットワーク
植民地/帝国における「文化」
2 植民地/帝国における「社会」問題 099
植民地問題と「社会」問題の交錯
「植民地近代」をめぐる葛藤
第2章 戦時期の東アジア変革論 114
1 戦時広域圏論の台頭 114
満州事変と「五族」論
「植民地なき帝国主義」
社会主義者の戦時広域圏論
2 「東亜共同体」論をめぐる葛藤 127
「東亜連盟」論と「東亜共同体」論
「東亜共同体」論における新たな植民地主義
尾崎秀実の「東亜共同体」論
朝鮮知識人の「東亜共同体」論
終章 世界戦争後の東アジア――冷戦・脱冷戦 153
戦後日本の「脱亜」路線
冷戦期東アジアの「植民地的開発」
「脱冷戦」期の「東アジア」
III 基本文献案内
あとがき(2006年11月 米谷匡史) [187-190]