著者:丸山 眞男[まるやま・まさお](1914-1996)
著者:加藤 周一[かとう・しゅういち](1919-2008)
件名:翻訳
件名:日本思想--歴史--明治時代
NDC:801.7 言語学
NDLC:KE26
備考:対話形式で書かれている。
翻訳と日本の近代/丸山 真男, 加藤 周一|岩波新書 - 岩波書店
【目次】
本書の成り立ちについて(編集部) [i-iii]
目次 [v-viii]
I 翻訳文化の到来 001
時代状況を考える
日本にとって幸運な状況
攘夷論の劇的な転換
近代軍隊とテクノクラートの出現
幕藩制国家と領土意識
江戸時代の翻訳論
外国語としての中国語を意識する
比較の視点
徂徠から本居宣長へ
なぜ翻訳主義をとったか
翻訳とラディカリズム
『訳書読法』について
II 何を、どう、翻訳したか 061
なぜ歴史書の翻訳が多いのか
歴史を重んずるのは日本的儒教だからか
愛読された史書
道徳の体系となった過程
「仁」から「仁・義・礼・智・信」へ
論理用語とその語法
「個人」と「人民」
「もし」と因果論
「論理」をつきつめる姿勢
造語をめぐって
訳語の問題性
ラテン語・ギリシア語の知識はあったか
III 「万国公法」をめぐって 117
幕末の大ベストセラー
英語・中国語・日本語を対照する
伝統的な言葉をどう訳したか
法意識の問題
「国体」という言葉
訳せなかったもの
IV 社会・文化に与えた影響 147
何が翻訳されたか
化学への関心はなぜか
進化論の受容
世界観にどう関わったか
福沢諭吉の科学観
知識人に影響を与えた翻訳書
原書の質の問題
後進国の早熟性
明治政府の関わり方
文明開化――民心と政府
あとがき(一九九八年十月 加藤周一) [185-189]