著者:江村 洋[えむら・ひろし](1941-2005) 比較文学・ドイツ文学。
『ハプスブルク家』(江村 洋):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
【目次】
はじめに――ヨーロッバにおけるハプスブルク [003-010]
目次 [011-016]
序章 ハプスブルクの揺籃期――ルードルフ一世からマクシミリン帝へ 017
1 ヨーロッパの表舞台へ 018
ハプスブルク城
神聖ローマ帝国
ルードルフ一世
ボヘミア王オットカル二世
ハプスブルクの発祥地
2 新天地オーストリア 030
アルプレヒト一世
スイスの独立
系統分裂の時代
第1章 マクシミリアン一世――華麗なるブルゴーニュ文化のさなかで 039
1 ブルゴーニュ公国 040
フィリップ善良公〔ル・ボン〕
シャルル突進公
トリーアの会見
2 若きブルゴーニュ公 046
ヴァロア対ハプスブルク
愛児誕生
公国の混乱
巻き返し
トルコの影
ロー王
インスブルック
3 イタリアの動乱 061
スフォルッァ家との縁組
イタリアの勢力均衡
対仏の神聖同盟成立〔リガ〕
4 ハプスブルクの結婚政策 067
帝国の問題
皇帝の孫たち
スペイン王女フアナ
ハンガリー王冠の行方
サーポヤイ=ヤーノシュ
第2章 カール五世とその時代――太陽〔ひ〕の没することなき帝国 079
1 スペイン王国 080
カール兄弟
スペインへの第一歩
皇帝選挙
ヴォルムスの国会
スペイン王カルロス一世
諸国の動静
2 フランスとの対決 094
パヴィアの戦い
サッコ・ディ・ローマ
イサベラ
ボローニャの戴冠式
アウグスブルクの帝国議会
エラスムス
3 オスマントルコ 103
ウィーンの包囲
トルコの海軍
チュニス遠征
4 プロテスタントの問題 109
シュマルカルデン同盟
アウグスブルクの宗教和議
スペイン系とオーストリア系
旅また旅の人生
劇的な退位
第3章 ウィーンとマドリッド――ハプスブルクの枢軸 121
1 フィリップ二世 122
ハプスブルクの両系
世界史のスペイン時代
エスコリアル宮殿
スペインの衰退
2 三〇年戦争 130
オーストリア家
ハプスブルクの兄弟争い
フェルディナント一世
三〇年戦争
ウェストファリア条約
3 オーストリアのバロック時代 142
レーオポルト一世
オイゲン公
スペイン王冠の行方
カール六世の親政
相続順位法
芸術への理解
君主の神格化
バロック時代の終焉
第4章 マリア・テレジア女帝――恵み豊かな治世 157
1 オーストリア継承戦争 158
シュレージエン泥棒
他国の反応は?
ハンガリーにのりこむ
2 女帝の改革 165
人材登用
国家の再建
カウニッツ伯爵登場
外交革命
七年戦争
3 女帝の人となり 176
開かれた宮廷
シェーンブルン
風紀
愛児ヨーゼフ
4 母としてのマリア・テレジア 184
最大の不幸
慈母
王朝意識の変化
第5章 会議は踊る―― 三月革命の前夜 191
1 国家の従僕 192
ヨーゼフ二世の評価
矢継ぎ早の改革
バイエルン出兵とハンガリー問題
レーオポルト二世
2 ウィーン会議 200
フランツ二世
オーストリア皇帝
ウィーン会議
3 三月前期〔フオアメルツ〕 206
ウィーン体制
ビーダーマイヤー
メッテルニヒの謀略
終章 民族主義の嵐のなか――ハプスブルク帝国の落日 213
1 オーストリア=ハンガリー二重帝国 214
フランツ・ヨーゼフ帝
官僚制
三つの事件
ハンガリーの独立運動
ボヘミアの動向
言語令
2 帝国の瓦解 229
皇妃エリーザベト
メキシコ皇帝マクシミリアン
希望の星
あいつぐ悲劇
サライェヴォの銃声
ハプスプルク王朝の終焉
あとがき(一九九〇年六月 東京 上目黒にて 江村洋) [242-247]