原題:Economics and Utopia: Why the learning economy is not the end of history
著者:Geoffrey Martin Hodgson(1946-) 進化経済学、制度派経済学。
訳者:若森 章孝[わかもり ふみたか](1944-) 政治経済学。レギュラシオン理論。
訳者:小池 渺[こいけ・ひろし](1947-) 政治経済学。経済学史(シスモンディ研究)。
訳者:森岡 孝二[もりおか・こうじ](1944-2018) 政治経済学。
シリーズ:Minerva人文・社会科学叢書;86
件名:自由主義
件名:ユートピア
件名:社会主義経済
NDLC:DA43
NDC:331 経済学.経済思想
経済学とユートピア - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
【目次】
日本語版への序文 [i-iv]
序文 [v-xi]
第1章 序論 001
ユートピアについての若干の考察
本書の主題
ユートピア経済学とどこにもない場所の経済学
I ビジョンと幻想
第2章 社会主義とイノベーションの限界 018
「社会主義」という言葉の登場と意味
多元的社会主義経済論の遅れた始まり
社会主義と多様性の問題
社会主義経済計算論争
「民主的計画」の提案
コンピュータは救済者となるか
社会主義は学ぶことができるか
第3章 市場的個人主義の専制 074
契約と市場の限界
ニーズの最高の審判者としての個人
学習は市場個人主義に対する挑戦
市場個人主義と自由の鉄檻
市場のいわゆる普遍性
組織とイノベーションおよび学習の諸条件
市場個人主義と構造上の多様性への不寛容
さまざまなタイプの市場制度の評価
II 既存の理論の盲目性
第4章 主流の経済学の普遍性 120
主流の経済学による普遍主義の標傍
ハイエクの経済学における普遍主義 対 現実主義
特殊的イデオロギーの隠蔽
契約論的分析の限界
行為者と構造
第5章 カール・マルクスと資本主義の勝利 143
非歴史的普遍の隠蔽
不純物の必要性の問題
行為者と構造
第6章 制度主義と資本主義の多様性 167
ヴェブレンのマルクス批判
特殊性と普遍性
分析単位としての制度
多様性と混成原理
実在する資本主義の多様性
グローバリゼーションと収斂の一大場面
III バック・トゥー・ザ・フューチャー
第7章 契約と資本主義 200
資本主義の定義の再検討
雇用関係の本質と重要性
雇用契約の不完備性
ツナ缶の購買と抗争的交換
第8章 知識と雇用 227
複雑性と知識の増進
マルクス主義にとってのつまずきの石
複雑性とコンピュータ技術
オルタナティブな道――オメガ・シナリオ
アロー問題、ナイトの逆説、雇用主統制の消滅
無形資産についての議論
集団的知識と企業文化
雇用契約にとってのいくつかの含意
第9章 資本主義の終焉? 260
自由至上主義 対 責任
資本主義を超えるもの――エプシロン・シナリオ
エプシロン・シナリオを超えて
付論――労働者知識協同組合は効率的か
第10章 学習フロンティア 287
知識と技能
第11章 いくつかの規範的・政策的問題 301
エヴォトピアの基礎
エヴォトピアと学習経済
訳者解説 [327-334]
参照文献 [18-73]
索引 [01-17]