著者:奥野 卓司[おくの・たくじ](1950-) 情報人類学。
装画:小島 武[こじま・たけし](1940-2009) イラストレーター。グラフィックデザイナー。

人間・動物・機械―テクノ・アニミズム (角川oneテーマ21 (C-35))
- 作者:奥野 卓司
- メディア: 新書
【目次】
目次 [003-005]
第1章 人間はどこまで機械か――「テクノ・アニミズム」序説 007
1 遺伝子という「新商品」
2 電子メールによる身体の拡張
3 人間と機械の融合
4 感覚する機械
5 ドーピング禁止の理由
6 サイボーグと人間の境界
7 コンピュータ道具論の破綻
8 クローン羊の夢
9 ヒトと動物と機械の間
10 サイボーグ人類学を含んで
第2章 動物から人間へ――情報人類学の視点から 047
1 人間・動物・機械の対立
2 キリスト教と仏教の動物観
3 文科系科学の「人間の特別視」
4 接近する「機械」と「動物」
5 新機械は動物から生まれた
6 ぼくは何が知りたいか
7 カインがクワを食べるわけ
8 パソコンとの出会いから
9 ロボットがロボットをつくる時代
第3章 ロボットの進化――「テクノ・アニミズム」の広がり 105
1 心をもつロボットへの進化
2 ペット・ロボットの普及
3 口ボット製作に夢中
4 日本人のアニミズム
5 生き物らしさとは
6 家庭にロボットはいかに入るべきか
第4章 ヒトと動物の移動機械による再現の可能性 131
1 動物はなぜ移動するのか
2 移動と定住の神話
3 好奇心のための移動
4 情報革命で、人は移動しなくなるのか
5 トフラーの予言と都市の現実
6 人々は家庭と企業から溶け出す
7 二十世紀の道路と二十一世紀の情報路
第5章 機械化の果てに来る文明――世界のマクドナルド化を避けるために 165
1 機械化で進む普遍化
2 インターネット上のマクドナルド化
3 機械化による漢字文化の制限
4 ドメスティック・インターネット
5 情報技術「鎖国」の国
6 技術とサブカルチャーの融合
7 マクドナルド化は現実か
8 機械と文化の相関
9 人間と機械の間に
あとがき(二〇〇一年十二月、京都から 奥野 卓司) [196-201]
【メモランダム】
・文化人類学者の池田光穂(大阪大学)によるコメント
テクノアニミズムという概念の貧困