著者:柳瀬 尚紀
NDC:801.7 翻訳法
【目次】
目次 [i-iv]
序章 001
一国さを貫く
竈猫の実践
翻訳は細部に宿る
第一章 飜譯は如何様にすべきものか 011
軽快にして細心
習いたてのピアノ
辞書語と翻訳
『血笑記』――血も滲む推敲の跡
はじまえは下に居た
時制自制症の克服
彼と彼女の呼びかけ語
足と膝、全身と肩
誤植余談
第二章 小砂眼入調 053
続「あいびき」
「三人冗語」と「雲中語」
「トウコギ」と「とうこぎ」
粗漏と精細
「三人冗語」「雲中語」の翻訳批評
情實翻訳批評
小砂眼入調現代版
英和辞典語翻訳
耳にとどく文節
第三章 翻訳の姿勢 107
翻訳は不朽の業
精読の愉悦
書淫の怪物
もう一人の怪物
精読と省略
第四章 『ユリシーズ』翻訳 135
鼎訳の猫と猫訳の猫
頭黒の小用
覆いの掛った蹄訳
鼎訳と猫訳の点検
翻訳は趣味ではない
可哀そうに……
《俺》の出番
第五章 無理の愉悦 179
無理がジョイスフル
三島由紀夫のフィネガン飜譯
恩師・加藤郁乎
日本語という天才
余が飜譯の標準 206
あとがき(一九九九年十二月 柳瀬尚紀) [211-214]