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目次とメモを置いとく場

『メディア社会――現代を読み解く視点』(佐藤卓己 岩波新書 2006)

著者:佐藤 卓己

※ 岩波HP掲載の目次が書籍本体の目次と食い違っている。掲載目次では9章のタイトルを「IT化は何をもたらすか」としている。本記事では、書籍のほうに合わせて「脱情報化社会に向けて」としてある。


【目次】
はじめに [i-viii]
目次 [ix-xii]


I 「メディア」を知る
第1章 「メディア」とは何か 001
1.「メディア」は広告媒体である
2. 交通革命と万国博覧会
3. 電子メディアと「子どもの消滅」
4. 「最後の人間」とニュー・メディア
5. 情報化は民主化


第2章 「情報」とは何か 025
6. 「情報」は軍事用語である
7. ラジオ人の文明
8. プロパガンダの時代
9. メディア発展と「情報による平和」
10. 報道写真の読み方
11. 「宇宙戦争」の情報戦


第3章 メディアと「記憶」 053
12. 戦争の記憶と忘却
13. 玉音放送と集団的記憶
14. メディア・イベントの誕生
15. 「八月ジャーナリズム」の起源
16. 教科書をめぐる文書と発話の相克
17. 中国の「記憶」カレンダー
18. メディアの中の天皇


II メディアの〈現在〉をどうみるか
第4章 ジャーナリズムを取り巻く環境 083
19. 「零年」のない新聞社
20. 言論統制の連続性
21. 新聞「形式」と読者の変貌
22. 匿名化と情報統制の危機
23. ジャーナリズムの冷笑主義


第5章 変わる「輿論」と世論調査 111
24. 劣化する世論調査
25. 憲法世論調査にみる「ヨロン」と「セロン」
26. 「大統領の陰謀」という議題設定
27. 「うわさ」のニュース化
28. 「国民の選択」の教訓
29. 孤立を恐れる大衆心理


第6章 メディア政治とドラマ選挙 133
30. ニューティール・コメディー・二〇〇五
31. 「ステレオタイプ化」する選挙報道
32. マニフェストの消費者行動
33. テレフェミニズムの仕組み
34. ファシズム予言の賞味期限


III  変動するメディア社会
第7章 情報化がもたらすメディアの変容 153
35. 書物が普通のメディアになるとき
36. 情報化による意味の空洞化
37. ニュー・メディアは危険か?
38. 情報を伝えないメディア
39. 言語力かメディア力か


第8章 テレビのゆくえ 173
40. 犯罪報道の落とし穴
41. 「情報弱者」のメディア
42. ビデオ革命の意味
43. 「NHK問題」の比較メディア論
44. 公共放送の公共性とは
45. テレビのレトロ・フューチャー
46. 回帰すべき「放送の未来像」


第9章 脱情報化社会に向けて 199
47. ホリエモンの野望
48. ネット空間のなかの自己拡大
49. ネット選挙の弾丸効果?
50. 出版資本主義からネット資本主義へ


あとがき(二〇〇六年四月) [217-221]