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『生活保障――排除しない社会へ』(宮本太郎 岩波新書 2009)

著者:宮本 太郎[みやもと・たろう](1958-) 比較政治、福祉政策論。
件名:社会保障--日本
NDC:364.021 社会保障 >> 日本
NDLC:EG3


生活保障/宮本 太郎|岩波新書 - 岩波書店


【目次】
はじめに――生活保障とは何か [i-ix]
  生活不安と政権交代
  生活保障とは何か
  求められるビジョン
  本書の構成
目次 [xi-xiii]


第一章 断層の拡がり、連帯の困難
1 分断社会の出現 002
  社会的断層の拡がり
  働いている世帯でも大きな貧困率
  社会保障が排除を固定化する
  「生きる場」の喪失

2 連帯の困難 015
  なぜ舵を切れないのか
  日本とスウェーデンの社会的信頼
  不信の構造
  「引き下げデモクラシー」

3 ポスト新自由主義のビジョン 029
  構造改革以後の政治
  セーフティーネットから生活保護
  「社会契約」としての生活保障


第二章 日本型生活保障とその解体
1 日本型生活保障とは何だったか 040
  日本型生活保障の特質
  二〇世紀型福祉国家の仕組み
  日本が変化にとくに弱かった理由

2 日本型生活保障の解体 049
  雇用と家族の変容
  「新しい社会的リスク」
  解体の進行
  剥き出しでリスクに晒される非正規層

3 「生きる場」の喪失 057
  秋葉原事件再考
  「濃い」時代から「薄い」時代へ
  再分配・承認・社会的包摂
  つながりを再構築する


第三章 スウェーデン型生活保障のゆくえ
1 生活保障をめぐる様々な経験 072
  多様な福祉国家
  社会保障のかたち
  雇用保障のかたち
  生活保障の類型

2 スウェーデンの生活保障 088
  三つのスウェーデン
  雇用保障の仕組み
  スウェーデン型雇用保障への道
  デンマークモデルとの相違
  働きながら学ぶ支援
  福祉国家と働くインセンティブ
  福祉国家と家族の情

3 転機のスウェーデン型生活保障 106
  雇用なき成長へ
  保守党の政策転換と政権交代
  「スウェーデンモデルの再構築」
  労働運動からの新しい提起


第四章 新しい生活保障とアクティベーション
1 雇用と社会保障 120
  生活保障再生への四つの条件
  雇用と社会保障――切り離しか連結強化か

2 ベーシックインカムの可能性 128
  ベーシックインカムという考え方
  定期給付か一括給付か
  条件型のベーシックインカム
   (1)期間限定
   (2)所得制限
   (3)社会参加
  新自由主義者ベーシックインカムを掲げる時
  ベーシックインカムの政治的困難

3 アクティベーションへ 143
  雇用と社会保障の新しい連携
  四つの政策領域の関連
 I 参加支援
 II 働く見返りの強化
  賃金と所得による見返り強化
  働く組織による見返り強化
 III 持続的雇用の創出
  ケインズ主義の復権
  雇用創出の新しい動向
 IV 雇用労働の時間短縮と一時休職
  社会的亀裂を超える生活保障へ


第五章 排除しない社会のかたち
1 「交差点型」社会 170
  四本の橋による参加支援
  ①学ぶことと働くこと
  ②家族と雇用をどうつなぐか
  ③積極的労働市場政策
  ④身体とこころの弱まりへの対応

2 排除しない社会のガバナンス 191
  誰が橋を架けるのか
  「生き難さ」に取り組む社会的企業
  新自由主義的民営化との違い
  新しい役割分担と分権化
  利用者民主主義へ

3 社会契約としての生活保障 204
  参加支援のための生活保護
  社会契約としての年金
  負担をめぐるジレンマ
  求められる信頼醸成


おわりに――排除しない社会へ 219
  再び日本の現状について
  日本社会という出発点


あとがき(二〇〇九年一〇月 宮本太郎) [225-228]
参考文献 [1-6]