著者:佐藤 優[さとう・まさる](1960-) 作家。
著者:魚住 昭[うおずみ・あきら](1951-) 記者。
初出:『1冊の本』二〇〇五年七月号〜二〇〇六年十一月号
備考:2010年に文庫化。
内容:重厚そうな体裁のわりに中身は気楽な対談。
【目次】
目次 [001-008]
まえがき 佐藤優(二〇〇六年十一月十八日記) [009-020]
1 021
お金を払ってものを買うのは当然?/国家と貨幣に対するイエスの戦略
2 035
ねずみ男のバランス感覚/イスラム教にとっての「罪」
4 061
時間の果てにある世界/可哀想な人を救って「あげる」/オウム真理教が引き起こした事件が内包する問題
5 073
イメージ能力の不思議/ナショナルな価値に対する冷笑/ファシズムに足りないもの
6 086
陽気な? イタリア・ファシズム/“民族”との出会い
7 099
中世の二つの共同体/救世主の時間と空虚な時間/小説と新聞と国民と
8 111
喫茶店という水平的な議論の場/ナショナリズムは操作できるのか/沈黙の書?
9 123
貨幣になったホリエモン/怪獣大戦争/差別のない社会の罠/盛り上がりに欠ける逮捕劇
10 136
野中広務氏と耐エントロピー/国家からは逃れられない?/ナショナリズムの“評価”
11 148
収奪方法の転換/“正しい”官僚のお仕事/資本主義国家の“油断”
12 161
官僚政治の生じる余地/三〇年代を特異期間と見る
13 174
中産階級に実体はあるか/変わってゆく官僚階級/想像力とファシズム
14 186
論理と心情をこねまわす天才/強烈なピンポイントの攻撃
15 198
伝染する知力の衰弱/蓑田胸喜とメディア
16 210
丸山眞男の戦争責任論/日本人には「個」がない?
17 223
集団主義という“幻想”/思想とは何か
単行本のための対話――自己相対化への想像力 235
絶対に正しいものは複数ある