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『生命倫理と環境倫理――生物学からのアプローチ』(垂水雄二 八坂書房 2010)

著者:垂水 雄二[たるみ・ゆうじ] 科学ジャーナリスト。翻訳家。


八坂書房:書籍詳細:生命倫理と環境倫理


【目次】
はじめに [003-004]
目次 [005-008]


1章 生命倫理とは何か 009
1 生命倫理とは 010
2 生命倫理の源流 012
3 生命倫理を生みだした六つの流れ 014
  (1) 非倫理的行為の曝露 
  (2) 遺伝子技術の発達 
  (3) 臓器移植にともなう脳死問題 
  (4) 環境問題 
  (5) 人工中絶問題と生殖医療の発達 
  (6) 医療の進歩と老人問題 
4 生命倫理の定義 020
5 生命倫理学の役割 021
6 生命倫理に必要な視点 
  (1) 歴史的・文化的な視点 
  (2) グローバルな視点 
  (3) 科学技術的な視点 
  (4) 複眼的・相対的な視点 
  (5) リスク評価的な視点 


2章 文明の光と影 029
1 文明崩壊の条件 031
  (1) 環境破壊 
  (2) 気候変動 
  (3) 敵対的集団による攻撃 
  (4) 友好的集団からの援助の停止 
  (5) 問題に対する社会の対応 
2 人類前史 034
3 人類社会の発展――生産力の向上と災い 036
  (1) 農業 
  (2) エネルギー 
  (3) 情報 
  (4) 交通 
4 近代化に潜む危機と希望 045
5 科学技術と社会 047


3章 生命観の歴史 049
1 映画のなかの生命観 050
2 生命とは 052
3 ガレノスの生命観 054
4 病気観の変遷 055
5 生気論の系譜 056
  (1) 精神の座はどこにあるのか 
  (2) 死んだら魂はどこへいくのか 
6 生命の本態を求めて 059
  (1) 前成説と後成説 
  (2) 自然発生説論争 
7 機械論の発展 063
8 生命観の未来 065


4章 脳死と臓器移植 069
1 死の判定 070
2 脳死判定基準 072
3 臓器移植前史 074
  (1) 人工人間 
  (2) 人工臓器 
4 臓器移植の歴史 076
  (1) 心臓以外の移植 
  (2) 心臓移植の歴史 
5 臓器移植が抱える困難 079
  (1) 拒絶反応の抑制 
  (2) 臓器の確保 
6 臓器移植法の改正 082
7 臓器移植をめぐる生命倫理的問題 084
  (1) 正当な医療なのかという問題 
  (2) 決定権の問題 
  (3) 臓器不足にまつわる問題 
  (4) 経済的問題 


5章 優生思想の歴史 087
1 優生学とは何か 088
2 アメリカにおける展開 090
  (1) 優生学と人種差別の結びつき 
  (2) ノーベル賞受賞者精子バンク 
3 ドイツにおける展開 095
4 日本での展開 097
5 優生学がはらむ倫理的問題 098
  (1) 生きるに値しない命なのか 
  (2) 人種という誤り 
  (3) 知能検査は何を測っているのか 


6章 生殖をめぐる倫理 子供が欲しい人と欲しくない人 105
1 性の生物学的意味 106
2 出産と社会 108
3 避妊と中絶の歴史 110
  (1) 避妊の歴史 
  (2) 妊娠中絶 
  (3) 胎児の人権 
4 間引きと捨て子 115
5 不妊治療 117
6 代理母出産 118
7 クローン出産 120
8 デザイナーベビー 123


7章 遺伝子とヒトゲノム 125
1 メンデルの発見 126
2 遺伝子の解明 128
  (1) 染色体説の確立 
  (2) 遺伝子の実体を求めて 
  (3) 二重らせんモデル 
3 生命工学の発展 132
  (1) 遺伝子組み換え技術への道 
  (2) ヒトゲノム計画 
4 遺伝子とゲノム 135
  (1) ゲノムとは何か 
  (2) 誰のゲノムか 
  (3) 遺伝子概念の多様性 
  (4) 行動の遺伝子 


8章 遺伝子病と遺伝子診断 141
1 遺伝病と遺伝子疾患 143
  (1) 遺伝子病の解析 
  (2) 癌の遺伝子 
  (3) アイスランドの実験 
2 遺伝子診断(スクリーニング) 148
  (1) 新生児の遺伝子スクリーニング 
  (2) 遺伝病の人種差 
  (3) 成人の遺伝子診断 
  (4) 出生前診断 
  (5) 遺伝子診断と生命保険 
3 遺伝子治療 155
4 テーラーメード医療ゲノム創薬 158


9章 遺伝子組み換え食品 159
1 品種改良の歴史 160
  (1) 伝統的な方法 
  (2) 突然変異育種から遺伝子組み換えへ 
2 遺伝子組み換え作物 162
  (1) 作り方 
  (2) 組み換え作物の開発 
3 組み換え食品への批判 165
  (1) 不安の源泉 
  (2) 路線変更 
4 遺伝子組み換え作物の社会的問題 168
  (1) 種子戦争 
  (2) 国際的対立 
5 遺伝子組み換え作物の倫理的問題 171
  (1) ヒト遺伝子特許 
  (2) 農作物特許 


10章 流行病(感染症)と公衆衛生 175
1 風土病と流行病 176
  (1) 風土病(endemic) 
  (2) 法律に規定された感染症 
2 流行病(感染症)の歴史 178
  (1) ペスト 
  (2) 天然痘 
  (3) コレラ 
  (4) チフス 
  (5) マラリア 
  (6) インフルエンザ 
  (7) エマージェント感染症 
3 病気の原因と治療法 185
4 公衆衛生学の発達 186
5 感染症対策 187
  (1) 病気の発生するような衛生条件をなくする 
  (2) 感染の予防 
  (3) 感染の拡大を防止する 
6 感染症対策における倫理的問題 189
  (1) リスク評価 
  (2) 感染者差別 


11章 公害病と企業倫理 191
1 公害病の歴史 192
  (1) 鉱山病 
  (2) 大気汚染による呼吸器疾患 
  (3) 鉱害病 
2 現代の公害病 195
  (1) 産業からの汚染物質 
  (2) 大気汚染 
  (3) 薬害 
  サリドマイド事件/キノホルム/薬害エイズ/薬害肝炎
  (4) 食品中毒 
  森永砒素ミルク事件カネミ油症事件/メラミン汚染牛乳事件
3 狂牛病 204
  (1) 狂牛病の発見 
  (2) 狂牛病の衝撃 
  (3) 後手に回った政府の対策 
  (4) 日本上陸 
  (5) アメリカの狂牛病 
  (6) 安全性とリスク評価 
4 まとめ 211


12章 安楽死尊厳死 213
1 安楽死とは何か 214
2 安楽死の分類 215
  (1) 積極的安楽死と消極的安楽死 
  (2) 患者の意思による区別 
3 尊厳死 217
4 自殺をどう見るか 218
5 安楽死を巡る歴史 220
  (1) 英国 
  (2) 米国 
  カレン・クインラン事件/サイケヴィッチ事件/ベビー・ジョン・ドゥー事件/ナンシー・クルーザン事件/キヴォーキアン事件
  (3)  オランダ 
  (4)  日本 
6 リビング・ウィル 229
7 ターミナル・ケアとホスピス 230
  (1) トータルペイン 
  (2) ホスピス 


13章 環境倫理と動物の権利 233
1 自然という概念 234
2 自然観の変遷 236
  (1) 西洋的自然観 
  (2) ロマン主義的な自然観 
  (3) 生態学的な自然観の発展 
  (4) 自然をめぐる幻想 
3 自然保護の倫理的基盤 241
  (1) 資源としての自然 
  (2) 住む環境としての自然 
  (3) 癒しや喜びの対象としての自然 
4 環境汚染と保全生態学 243
  (1) 『沈黙の春』の衝撃 
  (2) 地球サミット 
  (3) 保全生物学 
5 地球温暖化 248
6 動物の権利 250


14章 生命倫理の規範 253
1 倫理の根拠 254
  (1) 生物学的な根拠 
  (2) 社会的な根拠 
2 何が倫理の基準なのか 256
  (1) 義務論(deontology) 
  (2) 帰結主義(consequsentalism) 
3 功利主義 258
  (1) 功利主義で押し通すことができない 
  (2) 社会的規範としての功利主義の問題点 
4 ロールズの批判 262
5 生命倫理におけるキーワード 264
  (1) 自由意思(自己決定権) 
  (2) 情報の開示 
6 利己主義からどうして利他主義が生まれるか 269
  (1) 囚人のジレンマ・ゲーム 
  (2) ジレンマからの脱出 
  (3) 利他主義に向かう生得的傾向 


15章 生命倫理グローバリズム 275
1 経済格差がもたらす生命倫理問題 276
  (1) 臓器移植 
  (2) 代理出産 
  (3) 人身売買 
2 システムの混乱――未開社会に突然訪れた文明 279
  (1) 伝統的価値観の崩壊 
  (2) 都市問題 
3 価値観の衝突 281
  (1) 生命操作 
  (2) 捕鯨問題 
  (3) 婚姻制度 
  (4) 科学と宗教 
4 生態系としての地球 285
  (1) ガイアの思想 
  (2) エネルギー資源の枯渇 
  (3) 金属資源の枯渇 
  (4) 水産資源の枯渇 
  (5) 水資源の枯渇 


あとがき(二〇一〇年五月 垂水雄二) [293-295]
参考文献 [296-299]
事項索引 [300-303]
著者紹介 [304]