著者:野口 雅弘[のぐち・まさひろ](1969-) 政治思想史。M. Weber研究。
NDC:311.2 政治学史.政治思想史
NDC:317.3 公務員.国家公務員.人事行政
マックス・ウェーバー|新書|中央公論新社
官僚制批判の論理と心理|電子書籍|中央公論新社
【目次】
はじめに [i-xi]
1 ――官僚制をテーマ化する意味
2 ――思想史というアプローチ
凡例 [xii]
目次 [xiii-xvi]
第I章 リヴァイアサンとロマン主義 003
1 ――概念の成立の遅さ 004
2 ――オイコスと近代 013
3 ――父長制と連続する官僚制 016
4 ――官僚制批判のロマン主義的ルーツ 024
第II章 デモクラシーと官僚制 031
1 ――ウェーバーの時代 032
2 ――ロベルト・ミヘルスとデモクラシーの逆説 036
3 ――宗教社会学と支配の社会学――聖フランチェスコをめぐって 040
4 ――トクヴィルと官僚制化の情念 046
5 ――ミルとジンメル 051
第III章 「正当性の危機」から新自由主義へ 057
1 ――ルソーとウェーバー 058
2 ――官僚制の正当性 062
3 ――ハーバーマス『後期資本主義における正当化の諸問題』 070
4 ――テクノクラート支配への批判 075
5 ――日本における官僚優位論 079
6 ―― 一九九〇年代と官僚バッシングの噴出 084
7 ――新自由主義と絡め取りの論理 087
第IV章 「鉄の檻」以後のカリスマの問題 097
1 ――近代の時代診断とカリスマへの期待 098
2 ――日本官僚制論の構図 103
3 ――リキッド・モダニティと「鉄の椎」の変容 109
4 ――決定の負荷と新自由主義の強さ 113
5 ――鉄の機(Iron Cage)という訳語 117
6 ――カフカと「ふつうの人」 120
7 ――アソシエーションの両義性 126
第V章 読み直されるウェーバーの官僚制論 135
1 ――グローバル化のなかで 136
2 ――比較類型論の復権 140
3 ――新ウェーバー型国家 143
4 ――ウェーバーを読む位置について 147
結語 152
文献案内 [159-178]
あとがき(二〇一一年六月 カフェゆんげにて 野口雅弘) [179-182]
索引 [184-187]