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『国家の罠――外務省のラスプーチンと呼ばれて』(佐藤優 新潮文庫 2007//2005)

著者:佐藤 優[さとう・まさる] (1960-) 随筆など。
解説:川上 弘美[かわかみ・ひろみ] (1958-) 小説。
件名:日本--外国関係--ロシア
件名:日本--政治--歴史--平成時代
NDC:319.1038 外交.国際問題 >> 日本―ロシア
NDLC:A99-ZR6


『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』 佐藤優 | 新潮社


※下記目次の節番号は私が振ったもの。


【目次】
目次 [003-007]


序章 「わが家」にて 011
0.1 拘置所グルメ案内
0.2 「日米首脳会談」の報
0.3 役に立った「宗教」と「神学」
0.4 「ゴルバチョフ生存情報」
0.5 イリイン氏の寂しい死
0.6 法廷という「劇場」


第一章 逮捕前夜 037
1.1 打診
1.2 検察の描く「疑惑」構図
1.3 「盟友関係」
1.4 張り込み記者との酒盛り
1.5 逮捕の日
1.6 黒い「朱肉」


第二章 田中眞紀子鈴木宗男の闘い 061
2.1 「小泉内閣生みの母」
2.2 日露関係の経緯
2.3 外務省、冷戦後の潮流
2.4 「スクール」と「マフィア」
2.5 「ロシアンスクール」内紛の構図
2.6 国益に一番害を与える外交官とは
2.7 戦闘開始
2.8 田中真紀子ヒトラー鈴木宗男スターリン
2.9 外務省の組織崩壊
2.10 休戦協定の手土産
2.11 外務官僚の面従腹背
2.12 「九・一一事件」で再始動
2.13 真紀子外相の致命的な失言
2.14 警告
2.15 森・プーチン会談の舞台裏で
2.16 NGO出席問題の真相
2.17 モスクワの涙
2.18 外交官生命の終わり


第三章 作られた疑惑 155
3.1 「背任」と「偽計業務妨害
3.2 ゴロデツキー教授との出会い
3.3 チェルノムィルジン首相更迭情報
3.4 プリマコフ首相の内在的ロジックとは?
3.5 ゴロデツキー教授夫妻の来日
3.6 チェチェン情勢
3.7 「エリツィン引退」騒動で明けた二〇〇〇年
3.8 小渕総理からの質問
3.9 クレムリン、総理特使の涙
3.10 テルアビブ国際会議
3.11 ディーゼル事業の特殊性とは
3.12 困窮を極めていた北方四島の生活
3.13 鎌田ロシア課長の奮闘
3.14 サハリン州高官が漏らした本音
3.15 複雑な連立方程式
3.16 国後島
3.17 第三の男、サスコベッツ第一副首相
3.18 エリツィン「サウナ政治」の実態
3.19 情報専門家としての飯野氏の実力
3.20 川名会談で動き始めた日露関係
3.21 「地理重視型」と「政商型」
3.22 飯野氏への情報提供の実態
3.23 国後島情勢の不穏な動き


第四章 「国策捜査」開始 263
4.1 収監
4.2 シベリア・ネコの顔
4.3 前哨戦
4.4 週末の攻防
4.5 クオーター化の原則
4.6 「奇妙な取り調べ」の始まり
4.7 二つのシナリオ
4.8 真剣勝負
4.9 守られなかった情報源
4.10 条約課とのいざこざ
4.11 「迎合」という落とし穴
4.12 チームリーダーとして
4.13 「起訴」と自ら申し出た「勾留延長」
4.14 東郷氏の供述
4.15 袴田氏の二元外交批判
4.16 鈴木宗男氏の逮捕
4.17 奇妙な共同作業
4.18 外務省につきつけた「面会拒否宣言」


第五章 「時代のけじめ」としての「国策捜査」 361
5.1 鈴木宗男杉原千畝
5.2 下げられたハードル
5.3 ケインズ型からハイエク型へ
5.4 「国際協調的愛国主義」から「排外主義的ナショナリズム」へ
5.5 「あがり」は全て地獄の双六
5.6 ハンスト決行
5.7 「前島供述」との食い違い
5.8 再逮捕への筋書き
5.9 再逮捕の日
5.10 取調室の不思議な会話
5.11 三つの穴
5.12 再々逮捕を狙う検察との持久戦
5.13 やけ酒
5.14 不可解だった突然の終幕
5.15 それから


獄中年表 [453]


第六章 獄中から保釈、そして裁判闘争へ 455
6.1 拘置所の「ゆく年くる年
6.2 歴史に対する責任
6.3 確定死刑囚
6.4 三十一房の隣人
6.5 保釈拒否の理由
6.6 友遠方より来たる
6.7 保釈との別れ
6.8 「国家秘密」という壁
6.9 東郷氏の「心変わり」
6.10 論告求刑
6.11 被告人最終陳述
6.12 判決


あとがき(二〇〇五年三月 佐藤優) [504-510]
文庫版あとがき(起訴休職外務次官・作家 佐藤優 二〇〇七年九月十五日脱稿) [511-540]
解説(十九年九月、小説家 川上弘美) [541-550]




【メモランダム】
 佐藤優の著作は当サイトでもいくつか紹介している。あらためて数えてみると、私が読んだものは初期のものに偏っている。


『自壊する帝国』(佐藤優 新潮文庫 2008//2006)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20130505/1521642041
※続編。


ナショナリズムという迷宮――ラスプーチンかく語りき』(佐藤優,魚住昭 朝日新聞社 2006)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20131017/1501139689
※対話形式の共著。軽め。


『はじめての宗教論[右巻]――見えない世界の逆襲』(佐藤優 生活人新書 2009)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20120513/1336834800


キリスト教史』(藤代泰三 講談社学術文庫 2017//1979)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/2019/01/09/170000
※文庫版巻末の解説(「藤代先生と私」)のみ担当。