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『新書アフリカ史』(宮本正興,松田素二[編] 講談社現代新書 1997)

編著者:宮本 正興
編著者:松田 素二

新書アフリカ史 (講談社現代新書)

新書アフリカ史 (講談社現代新書)

  • 発売日: 1997/07/18
  • メディア: 新書


【目次】
目次 [003-009]
はじめに――アフリカから学ぶ(一九九七年五月 編者) [010-020]
  アフリカ史という挑戦/負の歴史観進歩史観の陥穽/新しいアフリカ史/本書の特徴


第I部 アフリカと歴史 021

第一章 アフリカ史の舞台 022
1 人と自然 022
  多様な人間と言葉/多様な気候と生態
2 地域形成と外世界交渉 028
  川世界のダイナミズム/外世界との交流


第二章 アフリカ文明の曙 035
1 人類を育てたアフリカ大陸 035
  ラミダス猿人と人類の起源/アウストラロピテクスの世界/原人の出現とユーラシアへの拡散/現代型ホモ・サピエンスの起源とアフリカ
2 文明を生んだ生態環境 048
  変動する環境/アフリカ的農耕の起源/バンツー系農耕民の大拡張/新しい作物と鉄器製造技術/移動と共生の伝統


第II部 川世界の歴史形成 063

第三章 ザイール川世界 064
1 熱帯雨林下に刻まれた歴史 064
  二つの世界――サバンナと熱帯雨林/拡大するバンツー世界/バナナ革命/狩猟採集民・焼畑農耕民・漁撈〔ぎょろう〕民の共存
2 サバンナの王国社会 072
  サバンナ世界の胎動/マニ・コンゴの権威/ルバ、ルンダの公益
3 キャッサバとイスラームの道、奴隷の道 079
  キャッサバ革命/衰退するコンゴ王国/イスラーム化とバングワナの形成
4 キサンガニ森林世界の原理 085
  「残された地」キサンガニ/分散の原理と流動的社会/かけこみの森


第四章 ザンベジ・リンポポ川世界 092
1 鉄器農業社会の形成と発展 092
  孤立・自生した南の「角〔かど〕」/高原のショナ世界/鉄、農業、バンツー系諸民族の到来/豹の丘伝統――後期鉄器時代
2 大国家の時代 100
  最初の大国家マプングブエ/グレート・ジンバブエ/トルワ国とカミ石壁遺跡群/ムタパ国とポルトガル重商主義/高原の覇者チャンガミレ国
3 小国家の時代 116
  ムタパ、チャンガミレの滅亡/「孤立と自生」の再現/モザイク世界の開花


第五章 ニジェール川世界 121
1 サヘルにおける定住の開始 121
  謎の大河ニジェール/定住と農耕の始まり/金属利用と素焼き彫刻/複雑な社会の出現
2 西スーダンの王国形成 130
  ガーナ王国/イスラームの浸透/マリ王国/交易商人のネットワ−ク/ソンガイ王国/ハウサ諸王国
3 森林地帯の都市と国家 142
  イボ・ウクウ遺跡の示す階層分化/ヨルバの都市と王国/イフェとベニン――王国の宮廷美術/外世界との関わり


第六章 ナイル川世界 149
1 ヌビアの諸王国 149
  エジプトとヌビア/最初の黒人王国クシュ/ヌビア人による第二五王朝/メロエ王朝/ヌビアのキリスト教王国――ノバティア、マクリア、アルワ/イスラーム化の時代/エチオピア高原の諸国――アクスム王国からオロモ社会へ
2 上ナイルの地域形成 161
  シルック王権の歴史/ヌエル人とディンカ人/団結する無頭制――ヌエル社会の分節構造/生態環境と地域ネットワーク
3 大湖水地方のニョロ王国 170
  ニョロの王権神話/「キタラ王国」というシステム/創られた系譜


第III部 外世界交渉のダイナミズム 179

第七章 トランス・サハラ交渉史 180
1 イスラーム以前のサハラ 180
  緑の時代、馬車絵の時代/ユダヤ人のディアスポラ/サハラの先住民、ベルベルとテダ
2 中世イスラーム国家の繁栄 187
  アラブの北アフリカ征服/ベルベルの抵抗とハワーリジュ派イスラーム/アルモラビットの聖戦と正統派イスラームの発展/マリ帝国隆盛と主要交易ルート/ソンガイ帝国とトンブクツの繁栄/カネム・ボルヌ帝国の発展/モロッコによるソンガイ征服
3 サハラ交易の矛盾とブラック・アフリカの覚醒 199
  モロッコ統治と奴隷貿易/トランス・サハラ奴隷貿易/アフリカ・ナショナリズムの芽生えとフルベの聖戦/既存のイスラーム勢力との戦い
西アフリカのイスラーム王朝交代表 209


第八章 インド洋交渉史 210
1 インド洋を渡る大交易路 210
  ヒッパロスの風/海のシルクロードと結んで/海港都市の繁栄/明朝艦隊の来航/ポルトガル艦隊の登場/モンバサを支配拠点に/天正遣欧使節のアフリカ来訪
2 サンジバルの盛衰 225
  オマーンの進出/サイイド・サイードの覇権/海洋帝国の首都サンジバル/奴隷貿易の傷跡/増加するインド人/イギリスの保護国
3 スワヒリ世界の形成 241
  イスラーム化の進展/スワヒリ語の生成と普及


第九章 大西洋交渉史 249
1 ポルトガルとアフリカ 249
  大航海時代の幕開け/インド航路を開く/動機と目的/ポルトガルのイニシアチブ
2 奴隷貿易の衝撃 256
  初期の友好関係/大西洋奴隷貿易始まる/三角貿易と中間航路/奴隷を獲得する方法/アフリカ社会への影響
3 近代世界システムの成立 267
  世界経済の出現/覇権を握る者は誰か/パクス・ブリタニカ/近代の光と闇


第IV部 ヨーロッパ近代とアフリカ 277

地図:アフリカの植民地分割(1914年) 278

第一〇章 ヨーロッパの来襲 279
1 植民地支配の始まり 279
  野蛮の発明/探検家の時代/アフリカの争奪戦
2 武力征服の時代 288
  機関銃対弓矢の戦争/植民地支配の思考と方法
3 リベリアエチオピア 296
  解放奴隷の国リベリア/最古の王国エチオピアの経験/革命とエリトリアの独立


第一一章 植民地支配の方程式 304
1 サバンナのコロニー〈イギリス領東アフリカ〉 304
  植民地化の過程/白人入植者の国/人頭税賦役/白人植民者vs. アフリカ人農民
2 間接統治のモデル〈イギリス領西アフリカ〉 314
  ルガードの植民地観/間接統治のメカニズム/北部ナイジェリアへの適用/間接統治の傷痕
3 同化と直接統治〈フランス領西アフリカ〉 323
  文明化の使命/セネガルの四つのコミューンと同化政策/アルベール・サローと「協力」政策/直接統治と「原住民局」
4 「善意」の帰結〈ベルギー領コンゴ〉 331
  レオポルド二世の野望/「闇の奥」の「赤いゴム」/「三位一体」的発展/砂上の楼閣
5 遅れた開放〈ポルトガル領南部アフリカ〉 343
  貧しい宗主国/植民地支配の「後進性」/解放を阻む要因/植民地・本国同時革命/南アフリカの介入


第一二章 南アフリカの経験 354
1 オランダ東インド会社の時代 354
  会社という名の国家/ヤン・ファン・リーベック/自由市民の誕生と奴隷の輸入/ケープ社会の発展/ケープの風景/オランダの独立
2 イギリス領ケープ植民地の誕生 364
  パス法廃止と奴隷解放/グレート・トレック/アフリカ人の離合集散/金とダイヤモンドの発見
3 アパルトヘイトへの戦い 374
  南アフリカ連邦の時代/人種隔離社会/アパルトヘイト国家=南アフリカ共和国の誕生/不服従運動と反逆裁判/シャープビルの虐殺/ネルソン・マンデラの獄中生活/黒人意識運動とソウェトの闘い/高揚する闘い/政府との交渉――アパルトヘイト廃絶に向けて/マンデラ政権誕生/新社会建設への課題


第V部 抵抗と独立 393

第一三章 アフリカ人の主体性と抵抗 394
1 抵抗の選択肢 394
  アフリカ人の選択/見直される初期抵抗/アフリカ的抵抗の水準
2 伝統の反乱 402
  ナンディの抵抗戦――ケニア霊媒師の反乱――チムレンガ(ジンバブエ)とマジマジ(タンザニア)/反逆する司祭――キンバング(ベルギー領コンゴ
3 イスラーム神権国家の戦い 409
  フルベの聖戦/エルハジ・ウマールによるトゥクロール帝国建設/サモリの聖戦/スーダンのマフディー国家/チャドのラバー国家/二つの抵抗
4 王国の抵抗〈アシャンティマダガスカル〉 423
  ゴールドコーストアシャンティの抬頭/黄金の床几〔しょうぎ〕/イギリスの保護領に/戦場の皇太后――ヤア・アサンテワ/マダガスカルのメリナ王国/反キリスト教からナショナリズム
5 マウマウ戦争の構図 434
  デダン・キマジという人物/初期の抵抗/一九二〇年代の抵抗/一九三〇〜一九四〇年代の抵抗/一九五〇年代と土地自由軍の闘い/封印された歴史


第一四章 パン・アフリカニズムとナショナリズム 445
1 パン・アフリカ主義の誕生 445
  近代的抵抗の系譜/黒人ディアスポラと黒人意識の息吹/デュボイスとパン・アフリカ会議/第五回パン・アフリカ会議と植民地解放の目標
2 ナショナリズムの芽生え 453
  両大戦間期のアフリカ人ナショナリズム第二次世界大戦の影響/労働運動から反植民地闘争へ/アフリカ人政党による独立運動
3 独立とアフリカ合衆国の夢 462
  ンクルマと「アフリカ合衆国」の理想/独立とバルカン化/コンゴ動乱アフリカ統一機構の結成


第一五章 独立の光と影 471
1 自立経済への道 471
  植民地経済の桎梏/経済開発路線の選択/工業化の試み
2 アフリカ社会主義の実験 483
  タンザニアのウジャマー社会主義/アルーシャ宣言とウジャマー村対策/村落政策への方針転換/農村社会主義の頓挫
3 ネイション・ビルディングの虚構 492
  「楽観的近代化論のすすめ」/アフリカ大陸を覆うイデオロギー/ネイション・ビルディングの実態
4 ビアフラ戦争の悲劇 498
  ナイジェリアという国/独立前夜――北部支配の確立/第一共和制の失敗/内戦に至る道/ビアフラ戦争の二つの顔――トライバリズムかナショナリズム


第VI部 現代史を生きる 509

地図:現代のアフリカ国家(1997年6月現在) 510

第一六章 アフリカの苦悩 511
1 民主化の時代 511
  一党制から多頭制へ/表:アフリカにおける民主化の動き(一九八九年〜九五年)/肥大する国家/「打ち出の小槌」をめぐる争い/地図:アフリカにおける主要な地域紛争/難民と紛争の悪循環/冷戦終結の影響/多難な民主主義
2 「低開発」と構造調整政策 526
  アフリカの「低開発」とは/「バーグ報告」と「ラゴス行動計画」/構造調整政策の限界/インフォーマル部門への期待
3 近代化の矛盾 537
  苦悩のオンパレード/近代化のつけ/伝統の逆襲/都市社会の変貌/アフリカ都市の互助システム


第一七章 二一世紀のアフリカ 550
1 多元的社会への可能性 550
  翻弄されるアフリカ/アフリカの責任/ネガからの脱却/「浮遊するアイデンティティ」の可能性/「農耕する都市」の英知
2 逆説の文化戦略――言語の未来図から 560
  精神の非植民地化/多言語のアフリカン・パラドクス/アフリカ地域共通語〔リンガ・フランカ〕の未来図


参考文献 [570-587]
執筆者紹介 [588-596]