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『今こそルソーを読み直す』(仲正昌樹 生活人新書 2010)

著者:仲正昌樹[なかまさ・まさき]

今こそルソーを読み直す (生活人新書)

今こそルソーを読み直す (生活人新書)

【目次】
目次 [003-006]


序章 今、なぜルソーなのか? 007
  ルソーの定番的説明
  民主主義と自由主義の矛盾
  「みんなの意志」は可能か?
  社会契約論の再評価
  ネット民主主義とルソー
  人間本性をめぐる捻れ
  「幸福な自然人」という矛盾
  ルソーをいかに読み直すか
  本書の構成


第1章 なぜ「不平等」が生まれるのか?――ルソーの格差論 029
  フランス啓蒙主義の特徴
  ルソーの二面性
  「進歩」がもたらすもの
  外観が内面を汚染する
  『学問芸術論』の限界
  自然状態論の本格的展開
  「自然」と「欠如」
  コンディヤックの言語起源論
  言語が先か? 観念が先か?
  パロールエクリチュール
  音声中心主義の罠
  デリダの批判
  「代補」の問題
  社会が自然を「代補」する
  善悪の起源
  労働から所有へ
  不平等へ至るプロセス
  「所有」と「自由」
  近代人はなぜ野生人に憧れるのか
  「自然回帰」に懸かれた人たち


第2章 「公正な社会」をいかに作るか?――ルソーの国家論 091
  「理想の社会」にいかに到達するか
  自由と鎖のジレンマ
  自然的自由から市民的自由へ
  「私」と「私たち」をどう結合するか
  「権利」とは何か
  奴隷との契約は成立するか
  「人民」になる
  人民をめぐる無限連鎖
  「私の意志」と「私たちの意志」を一致させる方法
  「共同的自我」の誕生
  一般意志論は全体主義か?
  「団体の意志」のメリット
  公的生活と私的生活
  一般意志と全体意志はどう違うのか
  共通の利益=正義の原理
  ルソーとロールズ
  一般意志論の現実的側面
  法の一般性
  「法のエクリチュール化」をめぐる難問
  「立法者」の条件
  「社会的精神」はいつ生まれるのか
  神々という権威?
  「神々」の正体
  政治と宗教の融合
  「近代」という神話


第3章 「自然」と「理性」のバランスをどうとるか?――ルソーの教育論 171
  多数者の専制
  「古代人の自由」と「近代人の自由」
  ルソー=全体主義
  タルモンの批判は正当か?
  アーレントとルソー複数性の喪失
  自由の一弓の系譜合意と意志一般意志から「徳のテロル」へ
  「偽善の仮面」を破壊せよ!
  「同情=共感」の負の効果
  アーレントの批判の難点
  二つの理想的人間像
  階級闘争史観への影響
  「人間」を作るか「市民」を作るか
  都市に生きる自然人、エミール
  国制教育
  「見せかけの法」の効用
  エミールをめぐる矛盾
  「理性的自然」で全ては解決するか
  ルソーの矛盾とどう付き合うか


終章 なぜ「透明なコミュニケーション」に惹かれるのか? 231
  言語の両義性
  「法の絶対視」が悲劇を生む
  自然的記号への憧憬
  矛盾の本質
  「透明なコミュニケーション」に取り懸かれた人たち


ジャン=ジャック・ルソー年譜 [243-245]
あとがき(二〇一〇年七月三十一日 金沢大学角間キャンパスにて 仲正昌樹) [247-251]