著者:Alexander Bennett (1970-) 日本思想史、日本文化論、武道学の研究。
編集協力:片岡 義博
文春新書『日本人の知らない武士道』アレキサンダー・ベネット | 新書 - 文藝春秋BOOKS
【目次】
目次 [003-006]
はじめに 007
序章 変転する武士道 015
戦場で生まれた倫理
日本人のDNA
『武士道』の功罪
第一章 残心――武士道の神髄 029
勝利のガッツポーズは武士道に反する
残心なければ一本も取り消し
負けることから学ぶ
生き残るための教訓
「巌流島の決闘」を残心から考える
目を合わせる
残心を日常生活に応用する
残心でストレスがなくなった
第ニ章 理想のリーダー像――『甲陽軍鑑』 067
実戦から生まれた教え
十分の勝ちは十分の負け
国を滅ぼすヨタイプ
頭はキレても大局観に欠ける
リーダーのうぬぼれと独善
堪忍というキーワード
強さと非戦
剣道形にみる慈悲
第三章 死の覚悟――『葉隠』と『武道初心集』 105
江戸武士道二つの流れ
太平の世の平和ボケ
一日でも長く生きよ
禁書とベストセラー
長命のための死の意識
死ぬ確率が高い道を選べ
赤穂浪士は「残念千万」
理想の武士「曲者」
山岡鉄舟の立ち切り
『葉隠』の裏を読む
第四章 人を活かす――『兵法家伝書』 147
争いを否定する兵法
相手に斬られない技
政治戦略としての兵法
「相抜け」と「熊笹の教え」
攻撃のタイミング「三つの先」
心の水
精神的な弱点を克服する
フローの状態で自己統御
武器を使わない心
終章 武士道の光と影 177
国際化と衰退
留学先のしごき
修行の出直し
研究者の道へ
勝敗の超越
精神性の探求
外国人の入門理由
体罰と指導
自分にも刃を向ける
あとがき(平成ニ五年六月一一日 アレキサンダー・ベネット) [216-219]
参考文献 [220-221]