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目次とメモを置いとく場

『日本人はなぜ存在するか』(與那覇潤 集英社 2013)

【目次】(節番号を勝手につけました。)
目次・凡例 [002-005]


introduction グローバル時代の「教養」とはなにか 007


Part1 入門編 日本人論を考える
第1章 「日本人」は存在するか 014
1.1 文脈によって変わる「日本人」の定義 014
1.2 見る人がいなくても「夕焼けは赤い」か?――哲学で考える 016
1.3 「日本人は集団主義的」は正しいか?――心理学で考える 019
1.4 実験データを読むときの注意点 021
1.5 日本社会を「集団主義的」にさせているもの 023
1.6 世界恐慌・太平洋戦争・人種差別をもたらしたメカニズム 025
1.7 なぜ百円玉より、一万円札の紙切れに価値があるのか 029
1.8 私たちはどんな時代に生きているのか――社会学で考える 031


第2章 「日本史」はなぜ間違えるか 034
2.1 織田信長は「歴史的な人物」か? 034
2.2 熟達とは「物語」を作れるようになるのこと 036
2.3 昭和三十年代はなぜ輝いて見えるのか? 037
2.4 自殺も犯罪も今日より悲惨だった『三丁目の夕日』の時代 040
2.5 「もはや戦後ではない」の本当の意味 043
2.6 戦後の「民主化」で選挙権を失った人たち――メタヒストリーで考える 047


第3章 「日本国籍」に根拠はあるか 052
3.1 「最初に日本国籍を得た人」の親の国籍は? 052
3.2 「家」で国籍を決めたユニークなルール 055
3.3 対外的には「日本人」、対内的には「外国人」 060
3.4 血統主義の「血統」とは、どの「血」のことを指しているのか? 064
3.5 「血のつながり」が指す範囲も文化によって違う――民俗学で考える 067
3.6 「死んだ人が子供を作れる」ルールとは――文化人類学で考える 069
3.7 私たちが生きるのはすべて、社会的な比喩としての秩序 071


第4章 「日本民族」とは誰のことか 074
4.1 なぜ「アイヌ民族」とは言い、「日本民族」とは言わないのか 074
4.2 日本と中国のあいだで葛藤した沖縄の人々 077
4.3 ウルトラマンも、正体を隠しながら生きる「マイノリティ」 080
4.4 ウルトラシリーズの歩みは、いつも沖縄とともに――地域研究で考える 083
4.5 ふたつの再帰性を組み合わせるシステム 087


第5章 「日本文化」は日本風か 090
5.1 「カルチャー」は「古くからある伝統」ではなかった 090
5.2 『蛍の光』で愛国心を歌った国――カルチュラル・スタディーズで考える 092
5.3 讃美歌のアレンジで作られた日本人の心の『故郷』 095
5.4 最初から「純邦楽」ではなかった『春の海』 097
5.5 タカラヅカの挫折にみる「日本文化」の転換 099
5.6 「文化になる」のはいいことか? 101


Part2 発展編 日本人論で考える
第6章 「世界」は日本をどう見てきたか 106
6.1 「イメージ」は現実を支配する――比較文学で考える 106
6.2 「日本人」はハリウッドでどう描かれてきたか? 109
6.3 日本人女性と結婚した米兵が、差別された時代 113
6.4 「日本人論が好きなこと」が日本人の個性――比較文化で考える 116


第7章 「ジャパニメーション」は鳥獣戯画か 120
7.1 のび太やしんちゃんが世界を救う国 120
7.2 中世ヨーロッパに「子供」はいなかった? 123
7.3 手塚治虫が泣いた戦時国策アニメ――新歴史主義で考える 126
7.4 日本のアニメは「中国起源」?――ポストコロニアリズムで考える 130
7.5 「世界で通用する」という場合の「世界」とは? 133


第8章 「物語」を信じられるか 138
8.1 「日本史」がなくなれば、日本人もいなくなる!?―― ナラトロジーで考える 138
8.2 奈良・京都ばかりの古代史がなぜ「日本史」になるのか 142
8.3 もっとも強力な「物語」としての戦争体験 145
8.4 ゴジラシリーズから、50年かけて失われたもの 148
8.5 「大きな物語」が終わり、「すべての再帰性」が前面に出る時代 151


第9章 「人間」の範囲はどこまでか 154
9.1 再帰的であるということは、「価値がない」ことを意味しない 154
9.2 「人類共同体」を揺るがすサイボーグたち 156
9.3 「神は再帰的だ」と喝破したニーチェ ――ポストモダニズムで考える 159
9.4 「人間の終焉」を予言したフーコー 161
9.5 なにが「人間らしい」行為なのかを、決められなくなった私たち 163
9.6 「選ばなければならない」という新しい不自由 166


第10章 「正義」は定義できるか 170
10.1 意識しなくても私たちはなにかを「選択」している 170
10.2 近代西洋が選んだ「自己決定」と「功利主義」――思想史で考える 172
10.3 臓器移植のための「公正な殺人」はありえるか?――倫理学で考える 174
10.4 東洋思想の答えは「もうひとつの選択肢」になるのか 176
10.5 最後まで、再帰的であり続けながら生きること 180


further readings もっと学びたい人のために[参考文献] [185-189]