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『遺伝と環境の心理学――人間行動遺伝学入門[心理学の世界-専門編]』(安藤寿康 培風館 2014)

著者:安藤 寿康[あんどう・じゅこう](1958-) 行動遺伝学、教育心理学
シリーズ:心理学の世界-専門編;18
NDC:141.92 個性.差異心理学 >> 遺伝.環境


CiNii 図書 - 遺伝と環境の心理学 : 人間行動遺伝学入門


【目次】
「心理学の世界」へのご案内 [i-iv]
はじめに(2014年4月 安藤寿康) [v-xi]
目次 [xii-xiv]


1章 行動遺伝学とは何か――メンデル遺伝学から量的遺伝学へ 001
1-1 メンデルの法則 001
1-2 量的遺伝学の遺伝モデル 005
  (1) 平均値を予測する
  (2) 分散を予測する
  (3) 遺伝子の数を予測する
1-3 遺伝と環境の相加性 018


2章 双生児法の基礎――量的遺伝学の人間行動への適用 023
2-1 マウス近交系から一卵性双生児へ 023
2-2 双生児の類似性と非類似性の由来 025
  (1) 共有環境と非共有環境
  (2) 表現型の成り立ち
  (3) 一卵性双生児きょうだいの類似性を総関係数で表す
  (4) 二卵性双生児きょうだいの類似性を総関係数で表す
  (5) 等環境仮説
  (6) 双生児連立方程式を解く
2-3 さまざまな形質の遺伝と環境の寄与率を求めてみよう 039
2-4 非相加的遺伝効果 041
2-5 行動遺伝学の A, B, C, D, E 045
2-6 遺伝率で言えることと言えないこと 050


3章 遺伝と環境のからみあいを読み解く――構造方程式モデリングを用いた単変量遺伝分析と多変量遺伝分析 053
3-1 算術計算の限界 053
3-2 構造方程式モデリング 055
3-3 単変量遺伝分析 059
  (1) ACE,ADEモデルからの分析
  (2) 相対分散と絶対分散
3-4 多変量遺伝分析 067
  (1) 二変量遺伝分析とコレスキー分解
  (2) コレスキー分解の多変量遺伝分析への拡張
3-5 遺伝因子分析, 共通経路モデル, 独立経路モデル 083
  (1) 遺伝因子分析
  (2) 共通経路モデル・独立経路モデル
3-6 遺伝・環境交互作用モデル 093


4章 遺伝子のしくみ――その伝達・発現・進化 099
4-1 遺伝子伝達のしくみ 099
  (1) 減数分裂
  (2) 遺伝子の物資的基盤
  (3) ポリジーンの伝達
  (4) QTL(量的形質座位)
4-2 遺伝子発現のしくみ 111
  (1) 転写
  (2) 翻訳
  (3) エピジェネティクス
  (4) 多面発現
4-3 遺伝子進化のしくみ 119
  (1) 突然変異
  (2) 遺伝的多型
  (3) 染色体異常
  (4) 淘汰説と中立説
  (5) 遺伝子の無名性


5章 行動遺伝学の三原則――すべての心のはたらきは遺伝的である 129
5-1 行動遺伝学の三原則 129
  表5-1 [130-131] 
5-2 遺伝要因の普遍性 133
  (1) 遺伝要因の普遍性とは
  (2) 遺伝子の特定
  (3) 失われた遺伝率とGCTA
5-3 共有環境の希少性 138
5-4 非共有環境の優位性 142


6章 認知能力と学力――行動遺伝学研究のスタンダード 147
6-1 知能の行動遺伝研究が教えるもの 147
  (1) 知能の行動遺伝学前史
  (2) 今日の行動遺伝学研究
6-2 一般知能 154
  (1) 一般知能の遺伝環境構造
    a. 遺伝と環境の寄与率
    b. アソータティブ・メイティング[assortative mating]と社会的ホモガミー[social homogamy]
    c. 知能の一因子構造――ジェネラリスト遺伝子[generalist gene]仮説
  (2) 一般知能の遺伝環境構造の発達的変化
  (3) 一般知能の遺伝環境相互作用
    a. 遺伝・環境間相関
    b. 遺伝・環境間交互作用
  (4) 他の形質との関連性
    a. 身体的特徴
    b. 脳
  (5) 関連する環境因子の特定
  (6) 関連する遺伝子の特定
6-3 特殊認知能力 179
  (1) 言語能力
  (2) 記憶と実行機能
6-4 学力 185


7章 パーソナリティ――個人差の非認知的側面 193
7-1 パーソナリティの遺伝・環境因子構造 196
7-2 発達的変化 202
7-3 遺伝・環境相互作用 208
  (1) 遺伝・環境間相関
  (2) 遺伝・環境交互作用
7-4 他の形質との関連性 213
7-5 環境要因の特定 214
7-6 遺伝要因の特定 215


8章 不適応行動――正常 vs 異常を超えて 219
8-1 離散変量の遺伝分析 一致率とディメンショナルモデル 220
8-2 遺伝・環境構造 225
8-3 遺伝・環境相互作用 230
  (1) 遺伝・環境間相関
  (2) 遺伝・環境交互作用
8-4 遺伝子の特定 237


9章 社会行動――行動遺伝学の展開 241
9-1 政治 242
9-2 宗教 246
9-3 経済 250
9-4 人間関係――いじめ,友人・配偶者,恋愛,性行動 258
9-5 非行・犯罪・ギャンブル 264


10章 行動遺伝学の倫理――より望ましい社会のために 267


付録 [273-286]
  1. 構造方程式モデリングによる遺伝分析をやってみる
  2. Mxで単変量遺伝解析を行う(その1)
  3. Mxで単変量遺伝解析を行う(その2)
  4. Mxで二変量遺伝分析を行う
  関連サイト
引用文献 [287-314]
索引 [315-319]