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『訳者解説――新教養主義宣言リターンズ』(山形浩生 バジリコ 2009)

著者:山形 浩生[やまがた・ひろお](1964-)
シリーズ:木星叢書
NDC:002 知識.学問.学術
NDC:019.9 書評.書評集


basilico - 『訳者解説』 / 山形浩生(著)


【目次】
目次 [001-003]


『訳者解説』解説 005
1 はじめに 005
2 わけのわからん本の解説 006
3 解説と本文との関係 011
4 山形の訳す本 015
5 本の意見と訳者の意見 018
6 議論の進め方について 020
7 収録解説 024
8 まとめ 039


1 「人間理解」のバージョンアップ
自由についていまぼくたちが考えるべきなにか(二〇〇五年二‐三月 コロンボおよびアクラ/タマレにて) 042
  ダニエル・デネット『自由は進化する』
1 これは何の本なの? 042
2 デネットってだあれ? 046
3 せっかちな人のための要約 Part1――進化する自由 048
  3.1 進化する自由 049
  3.2 自由とは自由を享受する能力である 054
4 せっかちな人のための要約 Part1――自由意志否定論への反駁 056
5 なぜ本書の議論があなたにはピンとこないのか 064
6 謝辞その他 080


自由意志はなぜ「自由」であるのか(二〇〇六年月 東京にて) 082
  ジョージ・エインズリー『誘惑される意志――人はなぜ自滅的行動をするのか』
1 はじめに 082
2 本書のテーマ――迷いとその克服の一例 084
3 本書の目的――双曲割引とその加算 088
  3.1 動物は未来の出来事を双曲的に割り引くのだ! 089
  3.2 誘惑に勝つための「意志」:各種のできごとを加算してグループで判断しよう! 091
  3.3 意志はなぜ自由=予測不能か 093
  3.4 意志の副作用 094
4 著者のこと 098
5 本書のすごさ 101
6 双曲割引関数に対する批判 105
7 双曲割引関数の可能性 106
8 謝辞など 109


服従が信頼の裏返しであるとするならば 111
  スタンレー・ミルグラム服従の心理』
1 はじめに 111
2 概要 112
3 著者について 115
4 本書への批判と評価 118
5 蛇足――服従実験批判 123
  5.1 「人を傷つけない」のは根本的な道徳か? 124
  5.2 計測されているのは本当に「権威vs個人の道徳」なのか? 126
  5.3 「権威」はなぜ権威なの? 127
  5.4 実験設計の問題 129
  5.5 「服従」は人類にとって危険か? 130
6 蛇足のまとめ――服従は信頼の裏返しである 132


悪しき文化相対主義に鉄槌!(二〇〇五年晩夏 アクラにて) 138
  ハリー・フランクファート『ウンコな議論』
1 著者について 142
2 本書のなりたち 151
3 ウンコ理論の効用と対応について 158
4 まとめ 167


「意識とは何か」をめぐる議論にブレイクスルーを!(二〇〇九年一月 プノンペン/東京にて) 169
  スーザン・ブラックモア『「意識」を語る』
1 大まかな内容 170
2 著者について 171
3 本書の中身と訳者の勝手な意見 173
  3.1 意識とは何か? ゾンビ、「知性」との違い、量子論、意識子 174
  3.2 意識は生物以外にも宿れるか? 176
  3.3 ヴァレラの変な説 178
  3.4 クオリア 180
  3.5 意識と道徳 182
  3.6 意識は存在しない? 184
4 まとめと謝辞 185


2 データが読めなきゃ構造は見えない

未来への希望を真実のものにするために(二〇〇三年一〜五月 リロングウェ/東京/プエルト・プリンセッサにて) 190
  ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』
1 本書の概要 191
2 本書に対する批判と留意点 194
3 翻訳について 199


二酸化炭素を減らしたとして、さて何が実現する?(東京/アクラにて)  202
  ビョルン・ロンボルグ『地球と一緒に頭も冷やせ!』
1 はじめに 202
2 著者について 204
3 本書について 207
4 本書の評価について 211
5 温暖化論争の今後 215
6 おわりに 218


あなたの日常の裏で行われている大量のデータ解析のこと(二〇〇七年九月 インドネシアのマカッサルにて) 221
  イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』


日本の警察諸君も数学勉強してみたら?(二〇〇八年二月 アクラ\ハノイ\東京にて) 230
  デブリン&ローデン『数学で犯罪を解決する』
0 訳者口上 230
1 訳者あとがき 235
2 著者たちについて 237
3 犯罪の科学捜査全般について 238
4 地理的プロファイリング 239
5 統計分析 241
6 データマイニング 242
7 ニューラルネット――批判を中心に 244
8 セーバーメトリックス 246
9 ベイズ確率 247
10 指紋とDNA鑑定 250
11 社会ネットワーク分析 252
12 囚人のジレンマゲーム理論 253
13 オペレーションズ・リサーチ 254
14 暗号 257
15 ギャンブル 258
16 落ち穂拾いとドラマ『NUMB3RS』のこれからと 259
17 おわりに 264


経済学者はいかにして人の神経を逆なでするか(二〇〇九年正月 プノンペンにて) 265
  ハロルド・ヴィンター『人でなしの経済理論』
1 トレードオフの基礎 265
2 人命の価値 267
3 主観的価値と市場価値など 271
4 謝辞その他 274


3 新世紀のアーキテクチャ
インターネットの「規制」と民主主義の将来(二〇〇一年二月 ワシントンDCにて) 278
  ローレンス・レッシグ『CODE』
1 本書の概要 278
2 「規制」とインターネット 279
3 民主主義の将来 285
4 本書の意義(個人的に) 287
5 謝辞 290


インターネットはいかに「共有地」を作り上げたか(二〇〇二年一一月 リロングウェ/東京にて) 292
  ローレンス・レッシグ『コモンズ』
1 著者について 292
2 本書について 296
3 日本にとっての意義 301
4 あなたにできること 305
5 謝辞など 307


クリエイティブ・コモンズ」という革命運動(二〇〇四年六月二七日 バリ島にて) 309
  ローレンス・レッシグFree Culture
1 本書の位置づけ 310
2 本書のあらすじ 312
3 知的財産の過剰な保護の実害 313
4 実害をなくすための実践 315
5 本書の意義 319
6 日本にとっての意義 321
7 謝辞など 325


ノウアスフィアは、ぼくたちの開墾を待っている(一九九九年八月 ハンガリーはオゾラの日食レイヴにて) 327
  エリック・レイモンド『伽藍とバザール
1 はじめに 327
2 『伽藍とバザール』333 
3 『ノウアスフィアの開墾』 339
4 『魔法のおなべ』 343
5 最後に 346
6 訳者あとがき 349
  6.1 個人的な事情 349
  6.2 この翻訳の扱いについて 351
  6.3 謝辞 352


あとがきのあとがき(二〇〇九年九月 珍しく東京にて 山形浩生) [355-359]