著者:三森 ゆりか[さんもり・ゆりか](1957-)[有限会社 つくば言語技術教育研究所 所長]
執筆協力(第V部):三森 利昭[さんもり・としあき] 森林科学。[森林総合研究所]
執筆(あとがき):Carmen Ondosabar[カルメン・オンドサバル] [つくば言語技術教育研究所 講師]
編集協力:日高 美南子[ひだか・みなこ] 大修館書店。
装丁:井之上 聖子[いのうえ せいこ](1957-) 装丁家。大修館書店。
イラスト:ますこ ひかり イラストレーター。
NDC:810.7 日本語(国語教育)
NDC:816 文章.文体.作文
大学生・社会人のための言語技術トレーニング - 株式会社大修館書店
欧米では小学校から体系立てて教えられている「言語技術」。グローバル社会で求められる言語力の土台となるスキルを、具体的な例文や課題を通して学んでいきます。自らの日本語を磨きたい大学生・社会人だけでなく、ことばの教育に携わるすべての人に必須の“世界基準”の知識です。
この本では、こんな <言語技術> が学べます<対話> : 面接などにも役立つ、論理的な受け答えの方法が身につく<物語・要約> : 物語の構造を理解することで、要約や速読の力がつく<説明> : 分かりやすく情報を伝達することができ、話に説得力が出る<報告> : レポートや報告書などで、事実や進捗状況を的確に伝える力がつく<記録> : 話し合いの経過や結果をまとめ報告する議事録が的確に書ける<クリティカル・リーディング> : 文章を論理的に分析し、解釈できる読解力が身につく<作文技術> : 論理的に構成されたパラグラフで、分かりやすい文章を書く力がつく
【目次】
はじめに(三森ゆりか) [iii-v]
本書の使い方 [vi-vii]
目次 [viii-x]
I グローバル社会に生きるために不可欠な「言語技術」
[1]大学生・社会人に必要な言語能力 003
[2]世界基準の言語教育「言語技術」 004
[3]「言語技術」とは何か 006
[4]「言語技術」の獲得によって可能になること 010
[5]ドイツの教育 015
II スキル・トレーニング
1.対話 020
[1]不十分な言葉に敏感になる 021
[2]論理的、建設的に対話をするための方法 026
[3]対話のトレーニング 029
[4]「問答ゲーム」の効果――小論文と英語 034
[5]長い話や文章への反応 035
[6]事実と意見 036
2.物語 038
[1]物語の構造 039
[2]視点 052
3.要約 056
[1]要約の技術1 「キーワード法」 057
[2]要約の技術2 「因果関係法」 066
[3]説明文・論説文などの要約 068
4.説明 070
[1]説明の種類 071
[2]空間配列 073
[3]描写――主観を入れて説明する 081
[4]重要度の順序(Importance Order)082
5.報告 084
[1]トレーニングの目的 085
[2]物語の報告文への書き換え 086
[3]新聞記事 087
[4]事故の報告 089
6.記録 092
[1]議事録の訓練の目的 093
[2]議事録の役割 093
[3]議事録の種類 094
[4]議事録の書き方 097
III クリティカル・リーディング
1.絵の分析 104
[1]実施方法 105
[2]実践例 109
[3]立証の構造を意識する 112
[4]「絵の分析」の効果 114
2.テクストの分析と解釈・批判(クリティカル・リーディング) 119
[1]テクスト分析とは何か 121
[2]テクスト分析の対象 123
[3]テクスト分析の分析項目 124
[4]テクスト分析の実践例1――詩 125
[5]テクスト分析の実践例2――物語 129
[6]テクスト分析の実践例3――超短編小説 134
IV 作文技術
1.基本技術 140
[1]主語 141
[2]かぎかっこ 143
2.パラグラフ 147
[1]パラグラフの重要性を知る 148
[2]パラグラフとは何か 149
[3]パラグラフの基本構造 150
[4]トピック・センテンスの作り方 152
[5]サポーティング・センテンスの作り方 155
[6]コンクルーディング・センテンスの作り方 156
[7]様々なパラグラフ 156
3.小論文
[1]小論文(Essay)の型 168
[2]序論 173
[3]本論 175
[4]結論 177
[5]アウトライン 177
[6]様々な小論文 180
[7]小論文の先へ 197
V 理系のための言語技術
[1]理系にこそ言語技術は必要 201
[2]理系に必要な言語能力と教育の現状 202
[3]理系に必要な言語技術 206
[4]理系が抱える言語の問題点 213
あとがきにかえて(カルメン・オンドサバル) [217-218]
参考文献 [219-220]
解答例 [221-252]