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目次とメモを置いとく場

『現代インドネシアを知るための60章』(村井吉敬ほか[編著] 明石書店 2013)

  [編著者一覧]
村井 吉敬(むらい・よしのり) 
佐伯 奈津子(さえき・なつこ)
間瀬 朋子(ませ・ともこ)
  [著者一覧]
阿部 健一(あべ・けんいち) 相関地域研究、環境人類学
阿良田 麻里子(あらた・まりこ) 文化人類学言語学、食文化研究
井上 真(いのうえ・まこと) 森林社会学・ガバナンス論、カリマンタン地域研究
内海 愛子(うつみ・あいこ) 日本―アジア関係史
大形 里美(おおがた・さとみ) インドネシアイスラーム
奧島 美夏(おくしま・みか) 文化人類学、東南アジア地域研究
押川 典昭(おしかわ・のりあき) インドネシア文学
風間 純子(かざま・じゅんこ) 民族音楽、上演芸能研究
川村 晃一(かわむら・こういち) インドネシア政治研究、比較政治学
北窓 時男(きたまど・ときお) 海洋社会学
木股 文昭(きまた・ふみあき) 地震
倉沢 愛子(くらさわ・あいこ) インドネシア社会史
小池 誠(こいけ・まこと) 文化人類学
小林 寧子(こばやし・やすこ) インドネシア近現代史
坂井 隆(さかい・たかし) インドネシア考古学・文化遺産
笹岡 正俊(ささおか・まさとし) 環境社会学、環境人類学、インドネシア地域研究
佐藤 百合(さとう・ゆり) インドネシア地域研究、経済・産業・企業研究
嶋田 ミカ(しまだ・みか) 経済学
高城 芳秋(たかじょう・よしあき) 文化・歴史
高橋 茂人(たかはし・しげひと) 東ティモール近現代史
武部 洋子(たけべ・ようこ) 旅行ガイド執筆者。ジャカルタ若者トレンド観察。
田中 耕司(たなか・こうじ) 東南アジア地域研究
中谷 文美(なかたに・あやみ) 文化人類学ジェンダー
長津 一史(ながつ・かずふみ) 東南アジア研究、文化人類学
中村 安秀(なかむら・やすひで) 国際保健学、母子保健学
野川 未央(のがわ・みお) 東南アジア社会経済学
服部 美奈(はっとり・みな) 比較教育学・教育人類学(インドネシアの教育)
福家 洋介(ふけ・ようすけ) インドネシア社会経済論
藤谷 健(ふじたに・たけし) 記者。開発学。
布野 修司(ふの・しゅうじ) 地域生活空間計画学、アジア都市建築史
本名 純(ほんな・じゅん) インドネシア政治研究
松野 明久(まつの・あきひさ) 国際政治、紛争研究
水野 広祐(みずの・こうすけ) インドネシア地域研究、インドネシア経済社会
米元 文秋(よねもと・ふみあき) 記者。インドネシアバルカン半島の民族紛争などを取材。
組版/装丁:明石書店デザイン室
シリーズ:エリア・スタディーズ;113


現代インドネシアを知るための60章 - 株式会社 明石書店


【目次】
はじめに(2012年12月24日 編者を代表して 村井吉敬) [003-005]
地図 [006]
目次 [007-014]


I  はじめに
第1章 インドネシアへ行こう──心ときめくエメラルドの島じまの連なり 016
第2章 インドネシアになるまで──古い国家なのではない 020
第3章 「多様性のなかの統一」と「想像の共同体」──「想像される」国家 024

【コラム1】移動と混淆──バジャウ人の世界[長津一史] 028


II 自然
第4章 地理──島と海と火山と 032
第5章 湿潤熱帯のモンスーン──雨の降りかたに目を向ける 038
第6章 動物──進化論のもうひとつの故郷 043
第7章 植物の楽園──多様な熱帯林 050
第8章 地震津波・火山噴火 災害大国?──和平や再婚も災害復興の大切な一歩 056

【コラム2】津波ニモマケズ病ニモマケズ──被災した「ハンセン病の集落」[佐伯奈津子] 061


III 暮らし
第9章 民族と暮らし──あふれる多様性、たくさんの驚きと学び 066
第10章 工場労働者とモノ売り──低位中間層の仕事と暮らし 071
第11章 ジャワ農村で農業をして生きる──「ノミほどに小さな」農民たちの日常 076
第12章 漁村に暮らす──海に生きる人びとの時間と空間 081
第13章 ムスリムの暮らし──変わる時間の観念・衣・食 088
第14章 ジェンダー ──世界最大のイスラーム国のジェンダー規範 091
第15章 健康と病気──住民参加でいのちを守る 096

【コラム3】地方最低賃金を実感する──予算3万ルピアのマリオボロ通り仮想観光[間瀬朋子] 100


IV 文化・芸術
第16章 インドネシア近代文学──人びとの祈りに寄り添って 104
第17章 歌で語り音でつながる──そのとき限りのアンサンブル 109
第18章 インドネシアの伝統染織──社会のなかの布、布がつなぐ社会 114
第19章 住居──地域の生態系にもとづく多様な形態 119
第20章 食──「インドネシア料理」と「地方の料理」 124
第21章 ファッション──服は人をあらわす 128
第22章 ポピュラー・カルチャー ──クール・ジャパン、クール・インドネシア 133
第23章 観光──どう歩くか世界文化遺産 138

【コラム4】文化をめぐるマレーシアとの対立──国民国家文化遺産[小池誠] 143


V 教育・宗教
第24章 インドネシア語──しなやかさとユーモアがいちばんのもち味 148
第25章 学校教育──地域の自律性と多様性を保障する教育へ 152
第26章 宗教──国家と多宗教社会 157
第27章 イスラーム──多様な展開 162
第28章 ヒンドゥー教とバリ人──「文化」と「宗教」をめぐる政治 168
第29章 民間信仰──もうひとつの世界 173

【コラム5】いまどきの学校事情──国際水準学校と速習プログラム[服部美奈] 178


VI 政治
第30章 近現代史概説──「多様性のなかの統一」を目指した近代国家への道 182
第31章 9月30日事件とその後の虐殺──真相究明と被害者救済 187
第32章 スハルト体制と民主化──改革は進んだのか 191
第33章 国会と選挙──形式的な役割から民主政治の中心へ 196
第34章 国軍・警察──国防と治安のはざまで 201
第35章 人権──連綿とつづく「不処罰」の慣習 206
第36章 汚職──汚職撲滅をはばむ「司法マフィア」 211
第37章 外交──ASEANの盟主、復権を目指す 216
【コラム6】コインの裏表──インドネシアシンガポール[米元文秋] 221


VII 地域紛争とテロ
第38章 東ティモール問題──民主化に貢献した「靴のなかの小石」 226
第39章 アチェ──永続的な平和は実現するのか 231
第40章 パプア──植民地支配と東西冷戦に翻弄された先住民族 236
第41章 民族紛争と宗教紛争──スハルト体制末期から崩壊後にかけての紛争を中心に 240
第42章 イスラーム急進派の動向──引き継がれる思想、ゆるやかにつながる人・組織 245
【コラム7】イスラーム防衛戦線──「イスラーム服を着たチンピラ」[大形里美] 250


VIII 経済
第43章 インドネシア経済史──国有化、工業化、そして新興経済大国へ 254
第44章 財政と金融──「重債務の国」「高金利の国」からの決別 258
第45章 産業構造の変化分散した成長エンジン 263
第46章 農業──300年におよぶ栽培強制とその終焉 268
第47章 貿易構造の変化──バティック服まで中国製? 273
第48章 労働──インフォーマル・セクター主体の性格と、暗い時代と明るい時代 278
第49章 海外出稼ぎ労働者の人権問題──現代の奴隷制 283
第50章 人口の地域的偏在と移住政策── ジャワ島と外島 289
【コラム8】貧困者支援──貧困者より投資家支援を優先[福家洋介] 294


IX 開発
第51章 エネルギー開発──日本のエネルギー・セキュリティの陰で 298
第52章 鉱山開発──資源ナショナリズムの行く末 304
第53章 原子力発電所──「エネルギー危機」を乗り越えるための巨大なリスク 311
第54章 森林の開発と保全──二酸化炭素という怪物の登場 316
第55章 農園開発──アブラヤシ生産の現状と問題 321
【コラム9】サシと伝統的資源管理[村井吉敬 ] 327


X インドネシアと日本
第56章 トコ・ジュパンとからゆきさん──日本人の南方進出 332
第57章 来日する移住労働者──技能研修生から看護師・介護福祉士候補まで 338
第58章 日本軍政──大きく攪拌されたインドネシア社会 344
第59章 戦争賠償──経済進出の先行投資 349
第60章 ODA ──賠償にさかのぼる汚職の連鎖 353
【コラム10】何の補償も受けられなかった「ロームシャ」と「慰安婦」たち[倉沢愛子] 357


現代インドネシアを知るためのブックガイド [361-371]