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『「非正規労働」を考える――戦後労働史の視角から』(小池和男 名古屋大学出版会 2016)

著者:小池和男[こいけ・かずお]

【目次】
はしがき [i-iv]
目次 [v-xi]


序章 非正規労働を考えるために――他国も専門職もみる 001
1 問題と方法 001
  「標準コース――新卒入社そのまま勤続」のあやしさ
  非正規、正規併存の合理性
  人材選別機能
  付:エリートたちの採用
  雇用調整機能
  米装置産業のプール labor pool
  低技能分野のにない手
2 構成――他国もみる 015
  一九五〇年代の造船業から
  アメリカのホワイトカラー職場もみる
  自動車と電機の職場
  なぜ政府統計をみないか


第1章 社外工と臨時工―― 一九五〇年代初めの造船業 023
1 資料の性質 023
  造船業をとりあげる理由
  社外工、臨時工とは
  三冊の調査報告
  肝要な視点の欠如
2 臨時工から本工への昇格 031
  二五人の履歴
  本工にしめる臨時工からの昇格者
  臨時工はどれくらい本工に昇格したか
3 仕事の分業 038
  取付工の職場
  電気溶接工の職場
4 社外工の多い職場 043
  塗装工
  整備工
  木工
5 鉄鋼職場の分業 049
  鉄鋼も社外工が多い
  中核の圧延機職場
  社外工の多い職場
  そうじて


第2章 アメリカの非正規、正規労働者 055
1 ホワイトカラー層の観察から 055
  キャリア初期の選別――専門職
  事実上の「非正規」
  投資銀行では
2 アメリカの一般企業のホワイトカラー 062
  ホワイトカラー中堅層への人材選別
  ある保険会社
  「サポーター層」 supporter, clerk
  その移動
  「専門職層」
  人事畑のばあい
  経理部門のばあい
  いくつかの事例
  経営中堅層の三つのグループ
3 アメリカのブルーカラーのばあい 075
  先任権――勤続の逆順
  スーパーのパート


第3章 製造業の生産職場 080
1 一九六〇年代半ばの臨時工 080
  貴重な資料
  一九六〇年代半ばの入社
  わりと多い非正規出身者
  古典的なリーダーの法則
  極度の人手不足
  臨時工の昇格率
  過小評価
  新卒正規採用者に劣らぬ昇進
  技能差
  賃金差
  一般統計
2 非正規労働者がきわめて多い事例―― 二〇〇〇年前後 099
  村松調査
  非正規7割の事例
  技能表――正規も非正規も1枚に
  別の職場の経験も――点数化
  タイトヨタのばあいと似る
3 山本[二〇〇四]調査 107
  その性質
  時代認識のあやうさ
  職長たちの選択
  労使協議へのとりあげ
4 電機産業の職場 113
  電機連合[二〇〇七]調査
  高度な作業――サイクルタイム五〇分
  一枚の仕事表にはりだす
  アンケート調査から
  ほとんど請負がこなす職場
  リース工場方式


第4章 三次産業の非正規労働者 123
1 「就業構造基本調査」 による概観 123
  事例をとりあげる視角
  みるべき産業
2 外食産業 129
  東京都調査
  ある「デナーレストラン」の事例
  仕事と組織
  正社員のキャリア
  人数からみた登用の可能性
3 チェーンストアのパートタイマー 139
  ふたつの比較
  本田[二〇〇七]の研究
  食品スーパーの鮮魚担当
  日用品売場
  職能給化するパートの賃金
  賃金の上がり方でみる
  正社員初任給との「均衡」
  脇坂[一九九八]、中村[一九八九]の貢献
  二種類の「不本意パート」
4 ふたつの途――仮説 158
  ふたつのモデル
  ふたつの理由
  チェーンストアと自動車の差異、また西欧との差異


第5章 設計技術者 165
1 一九六〇年代のアメリカ 165
  内部からのするどい観察――松浦『米国さらりーまん事情』
  航空機設計者
  非正規のサラリー
2 日本の非正規製品設計技術者 171
  佐藤プロジェクトの成果
  仕事の分業、競合
  機能
  雇用調節機能のコスト
  派遣単価と大企業サラリーの比較
  メーカーでの正社員昇格の途はあるのか
  大手派遣会社の態度、技術者個人の考え方
  三つの途
  完全外注の途


終章 ひとつの提案――人材選別機能の重視 188
1 中下位職のばあい 188
  ふたつの部分
  提案
  入口の情報の大きな差
  新卒採用方式とくらべると
2 仕事表の働き 194
  技能の向上を表示する
  仕事領域の拡大
  「中」と「上」のレベル
  欧米と対比すると
  査定の恣意性を制限する
  正社員にも
3 中堅上位層や技術者に仕事表は適さない 203
  正社員の評価には主観性がのこる
  より高度な人材には無理か
4 労働組合の役割 205
  大枠を協議する
  組織を広げる
  新興国への波及


注 [213-215]
文献 [5-8]
索引 [1-4]