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『試験勉強という名の知的冒険』(富田一彦 大和書房 2013)

著者:富田 一彦[とみた・かずひこ] (1959-) 予備校講師。

試験勉強という名の知的冒険

試験勉強という名の知的冒険

【目次】
問題を解くということ――はしがきにかえて [001-012]
  私の中の問題意識/「答」のある勉強とない勉強/受験勉強は「有害な知識の詰め込み」か/なぜ「知らないこと」が問われるのか/自己不信と悲観主義/前向き志向と楽観主義/試験をやる意味.受ける意義/科目の垣根を越えて
もくじ [013-018]


第一部 問題はどのようにしてできているか

第一章 問題は野原に咲いている花ではない 022
  問題を構成する二つの要素/「手がかり」とは何か/「雑音」は問題の要/難易度を決定する「雑音」/私もだまされた


第二章 雑音の正体 032
まずは分類してみよう
 (1) 無関係な情報 033
  ステレオタイプの罠/本文よ、お前もか
 (2) 無関係に見える情報 037
  まるで枕詞(まくらことば)のように/たった一つの見落としで東大を受けられない現実
 (3) 別のものに見える情報 041
  江戸の仇を?/謎の少年「まもる君」
 (4) 遠く離す 047
 (5) 未知の情報を見せる 049
  知らない単語という目くらまし/女性が語学が得意なワケ/より広く周囲を見渡す目を
 (6) 絶対に解けない問題を混ぜる 055
  ナイーヴな選択? 視点を変えてみる
 (7) 時間に対して分量が多すぎるように見せる 065
 (8) 解けないことに対する心理的なコンプレックス 077
  ストレスの中で/解答者を心理的に追い詰める「雑音」/固定観念が生む「思い込み」/目の前の現象を見ることができるか/焦りにつけこむ「雑音」/「決められない状態」はバイアスという雑音の母
 (9) 一部にだけ注目させる 092
  なぜ手品師はハンカチを見せるのか/ルールと現象の矛盾?/Heの正体
 (10) 情報を断片化する 100
  散らばった「手がかり」/言及しないのも断片化の一つ
 (11) 消去――正解を見つけたいというバイアスを利用する 109
  他人の感情はわかるのか/事実関係だけに着目する/雑音は分類できない

第二部 有効かつ有意義な勉強法
第一章 試験準備に向けた勉強のあり方 120
  数ある「勉強法」/正解は三番目?/「必ず」はない正しい勉強法/危険な神々/試験準備の三つの段階


第二章 どのような知識を手に入れるべきか 127
  年中同じことをする学生/頑張れば受かると思い込む学生/ゆるかった大学時代/司法浪人という罠/知識の条件/嘘を蔓延させる成功者/勉強しなくてよかった?/先輩講師の教え/楽したい、の矛盾/他人への期待値/必要にして十分/(1)コンパクトで統一されている/(2)例外が少なく、あっても対処しやすい/(3)融通が利く/学力の鍵「抽象化」/品詞かサルか、それが問題だ/知識から知恵へ/知識至上主義の不幸――漢字の書き順/0.75メートルの謎/自動翻訳と人の翻訳/知識ではなく知恵を/全体から部分へ――指導者の条件/生徒に合わせた指導??/複数の教師の見解を聞こう/知性の基本――やじるくえの精神/手を離そう/親の出番/子供を肯定するのが親の務め/辞書を引くのは怠け者/“ダメもと”という積極性/記号という名の抽象化


第三章 観察力とは何か、いかに手に入れるか 173
観察力――成績向上の最大の鍵/観察力は教えにくい/人間が気づく二つのもの/観察力を高める三つのキーフレーズ
 (1) 目の前の現象を正直に見る 179
  目の前の信号は赤だった/見えている「つもり」/眼前のものが発する情報をくまなくとらえる/「正直に」見るとは?/辞書という名のアイマスク/アリストテレスの呪縛/思い込みという罠/コロンブスよ、お前もか/勉強は危険な荒野への道
 (2) 答えではなく、手がかりを探す 194
  脇の甘い「方法論」/ありがちな反応と思い上がり/行間は読めるのか?/国語教育における『裸の王様』/意味がわからないまま、同じ意味のものを見つける/根拠の明確さが合格の鍵/手がかりはすべて目に見える/逆になるためには共通点が必要/次元を変えて見る――抽象化とやじろべえ/柔軟性か論弁か/学力の正体/周囲の共通性を利用する/会話=同じ表現のやり取り/人物の気持ち?本人に聞け/身内の裏切り/信じやすい子供を持つも
 (3) 他の何かを持ってきて比べる 225
  「比べる」という発想――抽象化とやじろべえの精神の集大成


第四章 得点力の鍵「判断力」 234
  どうすれば「速く」なるか/点数を上げるためのもう一つの「判断力」――すべては素点で決まる/合格ラインと戦略/難易度の高い試験の合格ラインが低いわけ/解く問題を賢く選ぶ/決めるのは『あなた」/選択するのは機が熟してから/結論


あとがき(2012年4月 著者) [250-251]