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『大人のためのメディア論講義』(石田英敬 ちくま新書 2016)

著者:石田 英敬[いしだ・ひでたか] (1953-) フランス文学、メディア情報学。
NDC:007.3 情報科学 >> 情報と社会:情報政策
NDC:361.453 社会学 >> 社会心理学 >> コミュニケーション >> マスコミュニケーション.マスメディア
件名:情報化社会


筑摩書房 大人のためのメディア論講義 / 石田 英敬 著


【目次】
目次 [003-006]


はじめに 007
  クロマニヨン人たちは「運動の文字」を書いていた
  クロマニヨン人たちが教えること
  本書の構成


第1章 メディアと〈心の装置〉 015
  不思議のメモ帳とiPad
  記憶を補完する
  心の延長線――身体拡張論
  記憶をためる・消す・呼び戻す
  心の構造
  プラトンとファラオの文字
  メモリーとリマインダー
  文字とドラッグ
  コピペ学生の起源
  メディアは心の装置
  知覚と意識は作られる


第2章 〈テクノロジーの文字〉と〈技術的無意識〉 041
  ケータイがついて回る
  手の解放は技術を、脳の解放は高度な言語活動・表象活動・記憶を
  記号論とは――記号論は死んだ?
  記号論を新しくつくりなおす
  記号論がコンピュータを生んだ
  記号論の二つのはじまり
  コンピュータの「思想的発明」
  ライプニッツの普遍記号論
  哲学マシンとしてのコンピュータ
  脳の活動を手が書く
  「原‐メディア論」と「原‐記号論
  二つのメディア革命(1)――アナログ・メディア革命
  文字テクノロジー・遠隔テクノロジー
  「テクノロジーの文字」の革命
  ソシュールの言語記号学
  「テクノロジーの文字」と「知の革命」
  「技術的無意識」の時代
  技術的無意識
  「私たちはテクノロジーの文字を読むことができなど
  わたくしといふ現象――宮沢賢治のテレビ
  意識の産業化
  「時代区分」と「三つのテーゼ」


第3章 現代資本主義と文化産業 085
  パースの記号論
  資本主義の四要素
  「テイラー・システム」
  テイラー・システムからフォーディズム
  夢の工場ハリウッドの誕生
  「マーケティング」の創始者――欲望が消費を生む
  軍事・ラジオ・コンピュータ
  リビドー経済――「生きるノウハウ」を奪う
  「消費」を「生産」する
  コカ・コーラに脳を売る


第4章 メディアの〈デジタル転回〉 113
  二つのメディア革命(2)――デジタル・メディア革命
  情報革命と意識の市場
  デジタル革命の始まり
  計算機による書き換え
  ライプニッツの発明
  情報記号論
  世界のデジタル化
  デジタル・メモリー
  「検索人間」と「端末人間」
  マトリクス化する世界
  ボルヘスの地図、忘却を忘れた人
  デジタル革命の完成
  モノのインターネット
  グーグル化する世界
  グーグルの言語資本主義
  言葉の変動相場制
  アルゴリズム型統治
  デジタル化時代の消費
  アルゴリズム型消費
  人間を微分する


第5章 「注意力の経済」と「精神のエコロジー」 157
  注意力の経済
  「ハイパー・アテンション」状態の脳
  チカチカする文字
  ヒトの情報処理能力の限界
  意味のエコロジー
  メディアの気持ちになる
  メディア・リテラシーの課題
  テクノロジーの文字の「クリティーク」は可能か
  ニコ動は批評か?
  目には目を、デジタルにはデジタルを
  真のクリティークを目指して
  わが国のデジタル・アーカイヴ事情
  批評空間を構築する
  新しい図書館という制度をたちあげる
  東京大学「新図書館計画」
  電子書籍
  電子書籍贈電子ジャーナル
  理系の読書・文系の読書
  人工知能と学問
  電子書籍とノートの統合
  文明の中心にある読書
  読字と読書の脳神経科
  本という空間
  ハイブリッド・リーディング環境
  社会に「精神のエコロジー」を保証する場所


第6章 メディア再帰社会のために 209
  メディア社会に再帰的になる
  成長と消費から遠く離れて
  日本の敗北
  アメリカの情報資本主義
  記号論の問いを立て直す
  「デジタル転回」と再帰性
  メディアから「プラットフォーム」へ
  記号の再帰
  記号過程と情報処理
  メディアの再帰
  生のアルゴリズム
  コミュニケーション文明の中の居心地悪さ
  「象徴的貧困」の進行
  「メディア再帰社会」という課題
  クリティークの更新は可能か
  認知テクノロジーリテラシー実践
  自分のプラットフォームをつくる
  来たるべきユマニスト


おわりに(二〇一六年一月 石田英敬) [244-247]
参考文献 [248-254]