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『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?――ヒトの進化からみた経済学』(Paul Seabright[著] 山形浩生,森本正史[訳] みすず書房 2014//2005)

原題:The Company of Strangers: A Natural History of Economic Life
著者:Paul Seabright(1958ー)
訳者:山形 浩生
訳者:森本 正史
NDC:361.3 社会関係.社会過程


殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか? | みすず書房


【目次】
目次 [iii-viii] 
序文(ダニエル・デネット) [ix-xiii]
謝辞 [xiv-xviii]


信頼とパニック――改訂版への序 003
  社会的な信頼と金融危機/大いなる実験/本書の論点/本書は最新の研究成果をどう活用しているか


  第 I 部 視野狭窄 021


第1章 責任者は誰? 022
  世界のシャツ需要/責任者なしの協力/疑問を抱くべき二つの理由/政府の役割


第 II 部へのプロローグ 043


  第 II 部 殺人ザルから名誉ある友人へ――なぜ人は協力できるのか? 047


第2章 人と自然のリスク 048
  好機の判断/リスク軽減手段としての作業分担/作業分担と専業化/専業化と新たなリスク

第3章 私たちの暴力的な過去 070
  人間の殺人傾向

第4章 人類はどうやって暴力本能を手なずけてきたか? 082
  予測と相互依存/文明化の過程を見直す?/微笑み、笑い、そして信用の証の必要性/信頼と感情

第5章 社会感情はいかに進化したか? 101
  強い返報性の進化に関する三つの解釈/返報性と復讐

第6章 お金と人間関係 115
  お金と物々交換/金融信用の網/お金はどのようにして定着したか?/お金、匿名性、不安

第7章 泥棒たちの信義――貯蔵と盗み 135
  貯蔵、融資、パニック/信用を買う

第8章 銀行家の信義? 金融危機の原因とは? 147
  信用の破綻/うまく機能しているときの銀行システムはいったい何をしているのか?/1930年代の世界恐慌から得た三つのまちがった教訓/一つめの教訓――ライオンから走って逃げるな/二つめの教訓――プロはパニックを起こさない/三つめの教訓――不安になるな/暴落とその影響/なぜこうなってしまうのか?

第9章 仕事と戦争におけるプロフェッショナリズムと達成感 171
  兵士と哲学者/物語の探求/プロの規範と視野狭窄

第 I 部と第 II 部のエピローグ 189


第 III 部へのプロローグ 195


  第 III 部 予想外の結果――家族の結束から工業都市まで 201


第10章 都市――古代アテナイから現代マンハッタンまで 202
  華やかな大都市/悪臭とゴミ/市民活動と都市環境/都市の統治

第11章 水――商品、それとも社会制度? 223
  水の多様な意味/希少性と財産権

第12章 何にでも価格? 242
  調整役としての価格/世論調査としての価格/オークション/何でも売り物か?

第13章 家族と企業 266
  会社の限界/標準化と監視/家族からの脱却/テクノロジーと企業規模/企業とその環境からくる制約

第14章 知識と象徴体系 295
  最初の象徴的人工物/世代間の信用/物の保護か、アイデアの保護か/アイデアと現代的制度の形成

第15章 排除――失業、貧困、病気 318
  失業/好況、不況、分業/貧困と情報の孤島化/同類マッチング/病気と排除/委任された意思決定の避けがたい歪み/排除と集団行動

第 III 部のエピローグ 344


第 IV 部へのプロローグ 347


  第 IV 部 集合的行動――交戦国家から国家間の市場へ 353


第16章 国家と帝国 354
  防御と攻撃/力と繁栄/商業路線の三つの欠陥/力の不均衡の危険性/軍人と民間人/武器市場/政府の仕事

第17章 グローバリゼーションと政治活動 376
  連帯と責任/グローバリゼーションとその遺産/政治と集団への忠誠/リベラリズムとその歴史

第18章 結論――大いなる実験はどのくらい脆いのか? 394
  目に見えない友人、沈黙の敵/国家の存続/国民国家内における信用の持続/国民国家同士の信用


訳者解説(二〇一三年一二月 バンコク空港にて 訳者代表 山形浩生) [413-419]
  1 著者について 413
  2 本書のテーマ――協力の進化と発展 414
  3 本書の含意と協力の未来 417
  4 翻訳について 418
参考文献 [xxxv-lviii]
原注 [ix-xxxiv]
人名索引 [i-vii]