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『日本の安全保障』(加藤朗 ちくま新書 2016)

著者:加藤 朗[かとう・あきら] (1951-)  国際政治学、安全保障論。
NDC:319.8 外交.国際問題 >> 戦争と平和
NDC:392.1076 国防史・事情。軍事史・事情 >> 日本の国防史・事情(1945-)


筑摩書房 日本の安全保障 / 加藤 朗 著


【目次】
目次 [003-008]


序章 日本の平和主義はいかに可能か 009
  安倍ドクトリンの無力
  護憲と改憲十年一日
  南海先生、教えてください!
  積極平和主義の問題点
  経済力と軍事力の低下――日本の立ち位置
  国家戦略の見直しが求められる
  国際環境の変化
  本書の構成


第一章 安倍ドクトリンとは何か 029
1 安倍ドクトリンへの布石 029
  安倍ドクトリンと吉田ドクトリン
  教育基本法
  国民投票法
  第一次安保懇
  第二次安保懇
2 安倍ドクトリンの誕生 037
  安倍ドクトリン誕生の軌跡
  日米同盟の強化
3 野田政権による地ならし 042
  ガイドラインの見直し
  秘密保護法の検討
  武器輸出三原則の見直し
4 安倍ドクトリンの基本文書「国家安全保障戦略 045
  専守防衛とは何か?
  集団防衛と集団安全保障
  専守防衛の形骸化
  安全保障環境の認識変化
  集団防衛に向けた戦略的アプローチ


第二章 日本の抑止力 057
1 抑止力とは何か 060
  脅威=能力×意図
  抑止力の源泉
  抑止の種類/対処力
2 抑止論から見た安倍ドクトリン 067
  抑止力から対処力へ
  統合機動防衛力
  低強度紛争への対処は困難
  中強度紛争にも対処不能
  抑止力として機能しない自衛隊
3 日米同盟による抑止力 080
  核抑止
  通常抑止
  米軍との共同作戦は可能か?
  米軍は尖閣問題に関与するのか?


第三章 「大国日本」の幻想 093
1 過剰なまでの大国心理 095
  「戻ってきました」演説
  美しい国から強い国へ
2 過剰なまでの対米信頼 103
  日本の心理とアイデンティティ
  アイデンティティとしての郷土愛
  親米歴史修正主義――希望の同盟へ
  アメリカ民主主義への影響


第四章 自衛権憲法 117
1 日本の国家自衛権の否定 118
2 個人の自衛権の行使(1)――非暴力抵抗主義 121
  ルソーと非暴力主義
  日本の非暴力抵抗主義
  兵役拒否国家の論理
3 個人の自衛権の行使(2)――暴力抵抗主義 134
4 個人の自衛権の国家以外への譲渡 137
  国連への譲渡
  国民相互への譲渡
5 個人の自衛権の行使の放棄 144


第五章 護憲派の蹉跌 147
1 教条護憲派が抱える問題点 148
  倫理性
  現実性
  実践性
2 穏健護憲派 154
  平和基本法
  穏和な平和主義
3 リベラル改憲派 160
  リベラル改憲
  新九条論
  九条削除論
4 平和大国ドクトリンと憲法 167
  護憲派の蹉跌
  平和大国ドクトリンと憲法


第六章 平和大国ドクトリン 175
1 日本のアイデンティティ 177
  日本の平和主義
  平和大国ブランド
2 日本の中級国家戦略 184
  中級国家日本の自覚
  ミドルパワー外交
  基軸として日米同盟
3 日米同盟 192
  グローバル安保への拡大の歴史
  ローカル安保への再々定義を
4 狐の軍事戦略 200
  狐の専守防衛
  専守防衛とは
  成立要件
  集団的自衛権
  地理的範囲
  日米同盟
5 狐の抑止戦略 215
  手品のタネ――自衛隊
  九条部隊による安心供与


註 [227-231]
参考文献 [233-235]