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『馬の世界史』(本村凌二 中公文庫 2013//2001)

著者:本村 凌二[もとむら・りょうじ](1947-) 歴史学古代ローマ史)。
NDC:209.04 世界史.文化史
NDC:645.2 家畜・畜産動物各論(馬)


馬の世界史|文庫|中央公論新社


【目次】
目次 [003-006]


プロローグ――もし馬がいなかったら、二一世紀はまだ古代だった 009


1章 人類の友 015
  人間に飼い慣らされる動物の条件とは
  馬は人間に飼い慣らされるべく進化してきた?
  野生の馬はなぜ衰退したか
  シマウマを飼った男
  家畜化の始まり


2章 馬と文明世界――戦車の誕生 033
  最初に馬に乗った人間はなにを思ったか
  馬に荷車を引かせる
  「山のロバ」と「砂漠のロバ」
  戦車の誕生
  戦車武人の登場
  「速度」という観念が変えたもの
  東アジアの戦車 


3章 ユーラシアの騎馬遊牧民と世界帝国 057
I 西方ユーラシア 058
  騎馬の普及
  古代人はどのように馬に乗っていたか
  最古の騎馬遊牧民キンメリア人
  ヘロドトスの描いたスキタイ人
  スキタイ系文化はどこから来たのか
  アッシリア帝国と騎馬軍団
  アッシリア馬とエジプト馬
  ペルシア帝国
  スキタイ北伐作戦の失敗
  「王の道」
II 東方ユーラシア 085
  東方の騎馬遊牧民
  殷と周の対決
  戦車から騎兵へ
  秦の由来
  司馬遷の描いた騎馬遊牧民
  騎馬遊牧民と世界帝国のダイナミズム
  汗血馬の伝説


4章 ポセイドンの変身――古代地中海世界の近代性 109
  ギリシアで戦車は用いられたか
  オリンピックの花形、戦車競技
  なぜ「馬の神」は「海の神」となったか
  ギリシア人と騎馬
  アレクサンドロスの愛馬 
  ローマ軍と騎兵隊
  「パンとサーカス」の世界
  競走馬の育成
  古代地中海世界の近代性とはなにか
  馬と海と「海域世界」
  〈補論〉馬なき古代文明――アメリカ 140


5章 馬駆ける中央ユーラシア 145
  ゲルマン民族大移動とフン族の脅威
  ローマ帝国の解体
  フン族とはどんな人々は
  四つの自然区分
  「オアシスの道」シルクロード
  騎馬遊牧民の馬
  夷狄は蛮族か?
  突厥の大遊牧帝国


6章 アラブ馬とイスラム世界 169
  アラブ馬成立の謎
  ベドウィンがもたらした馬
  馬は「至上の祝福」
  アラビア半島はなぜ名馬を生んだか
  十字軍の重馬
  軽装のトルコ騎兵


7章 ヨーロッパ中世世界と馬 187
  ビザンツ帝国の戦車競技
  イスラム侵攻と騎士団の出現
  騎士の理想の馬
  英雄エル・シッドの馬バエビカ
  十字軍が伝えたオリエントの馬 
  軍用馬を育てる
  農耕馬の登場 


8章 モンゴル帝国とユーラシアの動揺 209
  遊牧国家ウイグル
  広がる遊牧国家のシステム
  チンギス・ハンとモンゴル帝国
  高度に組織化された編隊
  「タタールの平和」
  マルコ・ポーロのみたモンゴルの馬
  モンゴルが「世界史」をもたらした
  モンゴルを離れて
  「南船北馬
  朝鮮半島と日本の馬 


9章 火砲と海の時代――近代世界における馬 247
  ルネッサンスと獣医学への関心
  馬術と馬産
  アメリカ新大陸にわたった馬
  馬のあたえた衝撃
  ヨーロッパの軍事革命の波間で
  馬車の時代
  小説が描いた馬車の旅


10章 馬とスポーツ 269
  狐狩りから障害競走へ
  馬産への情熱
  サラブレッドの誕生
  近代競馬の成立
  世界最強馬の追求


エピローグ――われわれは歴史の負債を返済しただろうか 289


あとがき(二〇〇一年六月 本村凌二) [292-297]
参考文献 [298-302]
図版出典・所蔵機関一覧 [303]
文庫化によせて(二〇一三年一〇月吉日 ロンドンにて 本村凌二) [304-307]