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『つながる図書館――コミュニティの核をめざす試み』(猪谷千香 ちくま新書 2014)

著者:猪谷 千香[いがや・ちか](1971-) ジャーナリスト、作家。


筑摩書房 つながる図書館 ─コミュニティの核をめざす試み / 猪谷 千香 著


【目次】
目次 [003-007]


プロローグ 恋人と出会える図書館 009


第1章 変わるあなたの町の図書館 017
「住みたい」と言われる図書館――武蔵野プレイス 013
  人が集まる「広場」を作る
  地域の課題だった四つの機能
  司書の能力だけではできないシームレスな運営


第2章 新しい図書館の作り方 029
知の集積地が実現させた「これまでにない図書館」――千代田図書館 039
  コンシェルジュが本をご案内
  全国から視察が殺到
  明確なガバナンスのもとにプロが作った図書館
  指定管理者制度導入のメリット、デメリット

公募館長のもとに町民が作った図書館――小布施町 まちとしょテラソ 046
  図書館が必要かを住民が選ぶ
  図書館をどうやって「演出」する?
  「人情」の貸出システムで町中を図書館に
  来館者数が七倍に


第3章 「無料貸本屋」批判から課題解決型図書館へ 061
鳥取県内を走る知の大動脈――鳥取県立図書館 062
  米粉のベーカリーを貸し出した図書館
  図書館に入らずに悩みが解決できる図書館
  図書館がビジネス支援に本気を出したら
  ビジネス・ライブラリアンの育て方
  鳥取県にはりめぐらされた知の大動脈

新しい公共図書館の“種”を蒔く 081
  オホーツク海沿岸の小さな町が「図書館」を考える
  図書館員のバイブル『市民の図書館』が目指したもの
  文科省の政策に出現した「解決型図書館」
  「課題解決型図書館」誕生への道筋
  地方分権一括法で訪れた図書館の危機
  図書館を武器に暴力団と戦った女性


第4章 岐路に立つ公立図書館 101
神奈川県立図書館問題 102
  県立図書館と市立図書館は二重行政?
  神奈川県立図書館の舞台裏
  都道府県立図書館と市町村立図書館で異なる基準
  民間が考えた未来の神奈川県立図書館像
  公立図書館の「官民協働」と「資金調達」の方法


第5章 「武雄市図書館」と「伊万里市民図書館」が選んだ道 117
視察が絶えない二つの図書館 118
  本を売る図晝館
  “憲法”を掲げる図書館

伊万里市民図書館 129
  市民が図書館の“誕生日”を祝う
  市民を育て、町をつくる図書館
  「ブックスタート」や「家読」で子供を読書家に
  指定管理者を入れないという決意
  「市民」を冠するにふさわしい図書館

武雄市図書館 146
  毀誉褒貶にさらされる武雄市図書館
  武雄市図書館を絶賛する地方自治体の首長や議員、研究者
  樋渡市長が目指す市民価値の向上
  代官山蔦屋書店の空間が図書館に
  武雄市が世界に誇る武雄蘭学コレクション
  「武雄市図書館」はあなたの町にもできるかもしれない

指定管理者制度は特効薬か、毒薬か 173
  指定管理者制度導入が引き起こした論議
  五社が指定管理者として運営する「日比谷図書文化館」
  図書館側からの要望で始まった運営業務委託
  指定管理者から見た指定管理者制度の課題


第6章 つながる公共図書館 189
デジタル化、そして本棚から外界へ――青空文庫国立国会図書館飯能市立図書館 190
  青空文庫国立国会図書館が目指す「電子図書館
  東日本大震災で広まった「デジタルアーカイブ
  本棚から外界へ拡張する飯能市立図書館

新しい公共図普館 203
  公立図書館でも私立図書館でもない「新しい公共図書館」の波
  千葉県船橋市で急増中の「図書館」
  小さな図書館に育つ地域のコミュニティ
  公立図書館と公共図書館の違いとは
  世界中の本棚を図書館化する「リブライズ」

島をまるごと図書館にしてしまった島根県海士町 218
  図書館がない離島
  海士町らしい中央図書館が完成
  島の未来をつくる図書館
  海士町からのお土産を自分の町へ


あとがき(二〇一三年一〇月 猪谷千香) [233-238]