原題:Economic Analysis before Adam Smith: Hesiod to Lessius(1975)
著者:Barry Gordon (1934-1994) 古典派、キリスト教経済思想。
訳者:村井 明彦[むらい・あきひこ](1967-) 貨幣的ミクロ経済学に基づくマクロ経済学。新オーストリア経済学。
寄稿:米田 昇平[よねだ・しょうへい](1952-) 社会思想史。
NDC:331.23 経済学.経済思想 >> 経済学説史.経済思想史 >> @ヨーロッパ
件名:経済学--歴史--古代
件名:経済学--歴史--中世
【目次】
刊行によせて(米田昇平) [i-iv]
著者序文(オーストラリア、ニューサウスウェールズ州、ニューカッスル大学 バーリ・ゴードン) [v-viii]
目次 [ix-xii]
凡例 [xiii]
第1章 プラトン以前 001
1 ヘシオドスと自己充足の経済学 002
2 ソロンと紀元前六世紀のアテナイ 005
3 ペリクレス期アテナイの劇作家とソピスト 007
原注 訳注 013
第2章 ソクラテス派経済学の考え方 015
1 都市国家の衰退 015
2 プラトンとアリストテレス 016
3 ソクラテス派経済学の基盤 017
4 特化と反成長論 019
5 目的の科学としての経済学 023
6 手段の獲得 025
7 クセノポンほかのソクラテス派の寄与 026
原注 訳注 028
第3章 ソクラテス派経済分析の四論点 030
1 貨幣の本質と機能 030
2 利子 034
3 共同所有と私的所有 036
4 価値論 037
(1) 公正の類型
(2) 効用価値説の一面
(3) 労働 - コスト価値説の一面
(4) 比例的応分論の定式
(5) 世帯対市場
原注 訳注 047
第4章 経済活動に関する聖書や教父の見解 049
1 旧約聖書 050
(1) モーセ五書
(2) 預言者たち
(3) 知惠文学
2 新約聖書 056
3 東方教父 061
4 西方教父 064
(1) アウグスティヌス以前
(2) アウグスティヌス
原注 訳注 072
第5章 法学者の経済学――ユダヤ法学、ローマ法学、教会法学 080
1 ミシュナ 080
(1) 交換と価格
(2) 後見制、貸付、預託
(3) 所得と仕事
(4) のちの発展と影響
2 ローマ法の伝統 087
(1) 販売と物々交換の違い
(2) 価格
(3) 価値
(4) 貨幣
(5) 利子
3 教会法 097
(1) グラティアヌス以前
(2) グラティアヌスとその後
原注 訳注 104
第6章 聖トマス・アクィナス 112
1 経済学の位置づけ 114
2 貨幣・利子・銀行業 116
(1) 交換手段
(2) 共通標準または計算単位
(3) 保有残高としての貨幣
(4) 銀行業の地位
3 価値と価格 125
4 価値、所有、所得、仕事 128
原注 訳注 133
第7章 スコラ経済学の貨幣思想、1300‐1600年 138
1 貨幣悪鋳が投げかけた問題 139
2 停止利益の容認 142
3 商品としての貨幣――為替と年金 148
原注 訳注 155
第8章 スコラ思想における価格と価値 1300‐1600年 160
1 十三世紀後半と十四世紀――オリヴィ、スコトゥス、ビュリダン、ランゲンシュタイン 162
2 十五世紀――ジェルソン、ニーダー、サンベルナルディーノ、コンソブリヌス 167
3 十六世紀――カエタヌス、ソト、アスピルクエタ、モリナ、ほか 170
原注 訳注 175
第9章 偉大なるレッシウス 179
1 停止利益 181
2 貨幣喪失 182
3 貸付と為替 185
4 価格と市場 187
5 賃金の決定 189
6 独占 192
7 後代との対比 194
原注 訳注 195
訳者あとがき(二〇一八年九月良日 村井明彦) [201-211]
著者の業績と本書の意義
理論的示唆
経済学史史――経済学史叙述の歴史
索引 [1-14]