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『エビと日本人』(村井吉敬 岩波新書 1988)

著者:村井 吉敬[むらい・よしたか] (1943-2013) 東南アジア社会経済論。
挿絵:小川 二美子[おがわ・ふみこ]


エビと日本人 - 岩波書店


【目次】
目次 [i-v]
地図 [vi-vii]


プロローグ――なぜエビか? 001
バナナとエビ
なぜエビをとりあげるか?
歩く・見る・議論する


1 エビを獲る人びと――トロール漁の現場 013
真珠とエビ――インドネシアの海で
「海の銀座」
雑魚はスコップで海へ
トロール? 困ったもんだ」
漁民と日系企業
ナマコからエビへ――オーストラリアで
エビ・タウンの前途は?
撤退するエビ開拓者ニッポン
「養殖に食われる」


2 エビという生き物――生態・種類・獲られ方 053
マングローブ林を歩いてみた
クルマエビ属の生活史
エビの種類――私たちが食べているのは?
さまざまなエビ漁法
日本のエビ漁


3 エビを育てる人びと――養殖をインドネシア・台湾に見る 087
南スラウェシは“エビ・ブーム”
養殖漁民ラトンコさんの場合
村で進む商品経済化
集買人アリフィンさんに聞く
稚エビ漁民からエビ成金まで
許さんの養殖池――台湾のブラック・タイガー
「エビに翻弄される」――廖さんは語る
クルマエビを安く食膳に」――藤永元作の夢
ブラック・タイガー養殖の成功


4 エビを加工する人びと――調味料づくり・殻剥き・箱詰め 137
調味料トゥラシをつくる女性たち
「エビは寒い」――“熱帯の南極”で
日系冷凍工場の内側
サイズの国際規格
女工さんたちの賃金
日本へ――開発輸入と買付け輸入


5 エビを売る人、食べる人――この四半世紀に何が起きたか? 159
デパートの食料品売場で
なぜ祝宴に?――エビ食の昔と今
エビフライ・天ぷら・チリソース
自由化の後に――輸入急増の背景
コールドチェーンと冷凍食品の普及
商社・食品業界・スーパーの戦略
流通ルートはどうなっているか?
「南」は獲る人、「北」は食べる人
輸入食料品のトップに
第三世界との関係はこれでよいのか?


エピローグ 211
「現場」情報を消費者に
エビ輸入と第三世界
顔のみえる関係を


あとがき [219-222]




【関連記事】

『バナナと日本人――フィリピン農園と食卓のあいだ』(鶴見良行 岩波新書 1982)
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