著者:鈴木 智彦[すずき・ともひこ] (1966-) ジャーナリスト、カメラマン。
装幀:岡 孝治[おか・こうじ]
NDC:662.1 水産業および漁業史・事情
・2021年8月に文庫化。「新章」が二つ追加されている。
サカナとヤクザ | 書籍 | 小学館
【目次】
はじめに [002-003]
目次 [004-005]
第一章 岩手・宮城――三陸アワビ密漁団VS海保の頂上作戦 007
黒いあまちゃん
漁師出身のヤクザ
漆黒の中の密漁団
海保の捜査手法
暴力団の直系密漁団
市場ぐるみ
第二章 東京――築地市場の潜入労働4ヶ月 035
暴力団排除の動き
面接で即決
築地村の掟
築地村の顔役
市場のギャンブル性
ちょっとした祭り
マグロは築地の華
原爆マグロの記念プレート
密漁アワビ発見
第三章 北海道――“黒いダイヤ”ナマコ密漁バブル 073
男は密漁、女は売春
一目で分かる
野球のチームと同じ
さっさと帰れ
中国発のナマコバブル
死亡事故が頻発
獲れたての密漁毛ガニ
消費者だって共犯
元祖・黒いあまちゃん
発電所の海を狙う
売買の現場
買い屋と加工屋
押収品をまた買い取る
密漁社会のマラドーナ
第四章 千葉――暴力の港銚子の支配者、高寅 123
東洋のアル・カポネ
喧嘩はいつでも買ってやる
暴力の港銚子
マスコミこそ暴力団
漁業権の占有
漁師が集う賭場
共産党VS 暴力団
火箸で頭部を刺した
高寅追放
第五章 再び北海道――東西冷戦に翻弄されたカニの戦後史 169
俺たちの海へ
横たわる北方領土問題
赤い御朱印船
罪の意識は薄かった
相次ぐ不審死
北海の大統領
オホーツクの帝王
公安課長の自殺
警察との癒着
最後のレポ船主の証言
日ソのダブルスパイ
鮭は正月前のボーナス
ウニ特攻船
ヤクザと不良漁民
少なくても月給100万円
特攻船壊滅作戦
ロシアからのカニ密輸
中国からの逆輸入
ロシア船団との遭遇
税関を経由しない
第六章 九州・台湾・香港――追跡! ウナギ国際密輸シンジケート 261
怪しげなシラス・ブローカー
食べていいのか
減ってない説
池上げに参加
ユニクロ・ウナギ
闇流通は必要悪
組織名までは分からない
不漁報道で裏価格が上がる
暴力団の地獄網
東京湾に浮かびますよ
台湾の地下経済
密輸してないのは私だけ
香港シラスのボス
黒幕は日本の業者
おわりに [313-317]
主要参考文献 [318-319]
【関連記事】
『食肉の帝王――同和と暴力で巨富を掴んだ男』(溝口敦 講談社+α文庫 2004//2003)
https://contents-memo.hatenablog.com/entry/20110821/1313852400