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『政治を動かすメディア』(芹川洋一, 佐々木毅 東京大学出版会 2017)

著者:芹川 洋一[せりかわ・よういち](1950-) ジャーナリスト(日本経済新聞社 政治部)。
著者:佐々木 毅[ささき・たけし](1942-) 政治学、西洋政治思想史。
著者:曽根 泰教[そね・やすのり](1948-) 政治学、政策分析論。
著者:谷口 将紀[たにぐち・まさき](1970-) 現代日本政治論。
装丁:米谷 豪[よねたに・ごう] ブックデザイン。
本文デザイン:デザインフォリオ
NDC:070.14 ジャーナリズムと社会.報道・新聞と世論.新聞と読者
NDC:070.21


政治を動かすメディア - 東京大学出版会



【目次】
はしがき [i-ii]
目次 [iii-vi]


総論 現代民主政とメディア 001
1 「世論の支配」とメディア 002
2 現代民主政の歴史性 009


各論 政治のプレーヤーとしてのメディア 023

第1章 政治過程への影響
1 新聞の影響力 004
  1 憲法にみる全国紙の立ち位置の違い
  2 安全保障法制の例
  3 全国紙と地方紙
  4 新聞の変質の理由

2 雑誌の影響力 035
  1 総合誌の時代があった
  2 月刊誌が内閣の帰すうを決めた
  3 週刊誌が政局のブレーヤーになった
  4 なぜ今、週刊誌なのか
  5 週刊誌の功罪

3 テレビの影響力 044
  1 ラジオの時代
  2 テレポリティクス前史
  3 テレポリティクスの時代

4 ネットの影響力 054
  1 加藤の乱と偽メール、尖閣ビデオ流出事件
  2 SNSは政治の「武器」
  3 情報回路とメディア環境の変容
  4 ネットの功罪


第2章 政治思潮への影響 065
1 ナショナリズムの培養装置 065
  1 ナショナリズムとメディア
  2 歴史が突きつける新聞の罪と罰
  3 ネット右翼とは何か
  4 なぜ今、ナショナリズムなのか

2 ポピュリズムを呼びおこす道具 075
  1 ボピュリズムとは何か
  2 ラジオ時代のポピュリスト
  3 テレビ時代のポピュリスト
  4 ネット時代のボピュリスト
  5 世界を覆うポピュリズムの波

3 新聞リベラリズムの系譜 086
  1 ナショナリズムポピュリズムの防波堤
  2 福沢諭吉の「時事新報」と長谷川如是閑
  3 石橋湛山
  4 馬場恒吾と清沢測
  5 桐生悠々と菊竹六鼓


第3章 記者の実相 102

1 職業としての新聞記者 102
  1 新聞記者という存在
  2 記者の役割
  3 権力の監視犬か愛犬か
  4 アクターとしての新聞――社説はどうつくられるか
  5 新聞の機能を考える

2 歴史としての政治記者 114
  1 政論記者から報道記者へ
  2 記者クラブ番記者
  3 政治記者から政治のプレーヤーへ
  4 プレーヤー・渡邉恒雄

3 生き物としての新聞記者
  1 新聞力とは何か
  2 記者に求められる5つの目
  3 政治取材の現場


第4章 ニュースの現場 139
1 モデルと現実 139
  1 議題設定と誘発効果
  2 切り口(フレーム)はいかに?
  3 トリックスター
  4 メディア多元主義モデル/5 第4列の登場
  6 ウェーブモデル仮説

2 選挙を変える 150
  1 選挙調査報道
  2 予測が外れた1979年衆院選と3年参院選
  3 予測と結果がずれる訳

3 メディアが変わる 160
  1 世論形成のメカニズム
  2 マスコミ世論からSNS世論へ
  3 民主主義を支えるために


[座談会]メディアは政治にどう関わるか――ジャーナリズムとアカデミズムの対話佐々木毅・曽根 泰教・谷口 将紀・芹川 洋一] 173
  プレーヤーとしてのメディア――新聞の場合
  総合誌の存在意義はどこにあるのか
  週刊誌が政局を動かす
  政治家のテレビとのつき合い方の変化
  ネット選挙解禁、ビッグデータで何が変わるか
  ナショナリズムポピュリズムにどう向き合うか――イギリスのEU離脱問題とトランプ劇場をめぐって
  石橋湛山馬場恒吾、清沢のようなジャーナリストは再生産可能か
  新聞社における編集と経営の関係の実態
  番記者の政治家との距離感
  記者の長時間労働はどうなっているのか
  抜いた抜かれたという価値観
  選挙報道と世論調査の現実
  世論調査の数字はほんとうに「世論」を表しているのか
  マスコミ志望者、若手ジャーナリストへのメッセージ


あとがき(大久保好男 芹川洋一) [227-230]
日本アカデメイア「マスコミ交流会」メンバー 一覧 [231]
人名索引 [1-3]