編者:呉人 惠[クレビト メグミ](1957-)
秋永 一枝[アキナガ カズエ]
加藤 重広[カトウ シゲヒロ]
金田 章宏[カネダ アキヒロ]
木部 暢子[キベ ノブコ]
工藤 真由美[クドウ マユミ]
佐々木 冠[ササキ カン]
佐藤 知己[サトウ トモミ]
菅 泰雄[スガ ヤスオ]
角田 太作[ツノダ タサク]
西岡 敏[ニシオカ サトシ]
日高 水穂[ヒダカ ミズホ]
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【目次】
はじめに i
第 I 部 日本の言語状況
日本の言語状況[佐々木 冠]
1. 日本国内の八つの危機言語
2. 新たに生じつつある多様性
3. 危機に瀕した言語を記録することの意義
引用・参考文献
第II部 独自性と現状
第1章 アイヌ語の研究[佐藤知己)
1. はじめに
2. アイヌ語と私
3. アイヌ語の「魔力」
4. アイヌ語の研究を始めたころ
5. アイヌ語の古文書の研究
6. アイヌ語の実地調査について
7. 実地調査に基づいて論文を書く
8. 実地調査研究の意義と白沢さんとの別れ
9. おむつとおつむ――大切なのは調査の後
10. おわりに――アイヌ語研究の今後
引用・参考文献
第2章 北海道方言――様々な本土方言の融合体[菅 泰雄]
1. 北海道方言の形成事情
北海道の歴史と海岸方言・内陸方言
北海道方言研究の流れ
2. 移住と方言――徳島方言話者の例
静内町・本別町と徳島方言
静内の親子二代のことば
地域社会の共同体と方言
3. 伝統的方言の消失と新方言
方言カルタの俚言
北海道の新方言
新たな「方言の実験室」
引用・参考文献
第3章 秋田方言――多様性を内包する「仮想方言」のダイナミクス[日高水穂]
1.「方言」への根源的な問い
2.「秋田方言」の実体化
3.「秋田方言」の位置付け
4.「秋田方言」の継承の現状
5.「秋田弁危機」のメディア言説
6.「地域性のインデックス」としての方言
方言の社会的位置付けの変遷
「ふるさと資源」としての方言
B級グルメと方言
7.「方言」の現代的な価値
引用・参考文献
日本海グロットグラム
第4章 水海道方言――標準語に近いのに遠い方言[佐々木冠]
1. はじめに
2. 形態統語論上の特徴――類型的有標性と無標性
三つの連体修飾格
斜格主語固有の格形式
標準語よりも「普通」のパターン
3. 音韻的不透明性
関東的な音素目録と東北的な音韻プロセス
連濁,無声化,p→h,持続性の中和の不透明な相互作用の結果としての硬化
順列主義の部分的導入以外に解決策はなし
二つのレベルの存在の背後にあるもの
4. 若年層における伝統方言の継承
5. まとめ
引用・参考文献
第5章 滅びゆく言語「東京弁」[秋永一枝]
1. 東京弁とは何か?
2. 滅びつつあることば
3. 衰退する訛り,衰退しない訛り
4. 東京弁アクセントの減少
5. おわりに
引用・参考文献
第6章 八丈方言――古代東国方言のなごり[金田章宏]
1. はじめに
基本データ
概要など
2. 東国方言と関わる諸現象
形容詞のエ段連体形
動詞のオ段連体形
動詞のノマロ形
推量のナモ
語彙について
その他の古風な文法現象
独自の文法現象
3. 今後の展望など
引用・参考文献
第7章 愛媛県宇和島方言の時間の捉え方――標準語の文法を相対化する視点[工藤真由美]
1. 方言に体系的な文法はあるか
2. 方言から標準語の文法を考えるとどうなるか
3. 宇和島方言は英語とどのような共通性があるか
4. 整然とした方言アスペクトはどう形成されているか
5. 宇和島方言の動詞はどのようにグループ化されているか
6. 動的な出来事を特徴付ける時間的な性質とは何か
7. 方言の文法は何を提起するか
引用・参考文献
第8章 鹿児島方言――南端の難解な方言[木部暢子]
1. 鹿児島方言の難解さ
2. 聞き取りにくさの実態
母音が短くなる
音が詰まる
3. いつごろから聞き取りにくくなったのか
ロシアにある薩摩語の資料
18世紀初頭の薩摩語の状況
4. 離島の方言
5. これからの鹿児島方言
引用・参考文献
第9章 琉球語――「シマ」ごとに異なる方言[西岡 敏]
1. 琉球語とは何か
シマクトゥバ(島言葉)
琉球語の音声的特徴
北琉球方言群
南琉球方言群
首里方言における助詞「に」の表現法
2. 古代日本語とのつながり
3. 琉球語の危機
4. 琉球語の再活性化運動
引用・参考文献
第III部 標準語から見る日本語の方言研究
標準語から見る日本語の方言研究[加藤重広]
1. はじめに
2. 正しい日本語としての標準語
3. 標準語の重力と言語研究
4. 二重ヲ格制約の本質
5. 状態性述語のテイル化
6. 内的対照と見えにくい危機
引用・参考文献
第IV部 世界から見た日本語の多様性
世界から見た日本語の多様性[角田太作]
1. はじめに
2. 日本語の共通語
日本語の共通語(1):普通の言語である側面
日本語の共通語(2):珍しい言語である側面
3. 日本語の方言と琉球語の方言
日本語の水海道方言(茨城県)
琉球語の波照間方言
4. 言語再活性化運動
5. 何を記録すべきか?
引用・参考文献
付録CDについて 281
アイヌ語(佐藤知己)
北海道方言(菅泰雄)
秋田方言(日高水穂)
水海道方言(佐々木冠)
東京弁(秋永一枝)
八丈方言(金田章宏)
鹿児島方言(木部暢子)
琉球語(西岡敏)
索引 [305-313]
