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『掃除で心は磨けるのか――いま、学校で起きている奇妙なこと』(杉原里美 筑摩選書 2019)

著者:杉原 里美[すぎはら・さとみ](1969-) 記者。
シリーズ:筑摩選書;0173
件名:日本--教育
件名:教育政策--日本
NDLC:FB14
NDC:372.107 教育 >> 教育史・事情 >> 日本教育史・事情 >> 昭和時代後期・平成時代 1945-


筑摩書房 掃除で心は磨けるのか ─いま、学校で起きている奇妙なこと / 杉原 里美 著


【目次】
目次 [003-006]


はじめに 009


第一章 心を磨く学校? 015
  トイレ掃除で心を磨く広がる「無言清掃」
  あいさつの励行
  「スタンダード」の流行
  子どもにも自己評価
  不合理な校則
  肌着も禁止
  不合理な校則にも従順な子どもたち


第二章 道徳の教科化 047
  価値観の押し付け?
  教師の力量で差
  結論ありきの道徳教科書
  教科化への道筋
  教育勅語を道徳へ
  教科書採択をめぐる攻防
  記者の視点「ファシズムの体験学習」に参加して


第三章 家庭と地域への介入 083
  学生が学ぶ「親学」
  「親学」 とは何か
  家庭の教育力が低下?
  動き出した自治体――「家庭教育支援条例」の制定
  「親への感謝」を演出
  TOSSの指導理念
  「地域との連携」が入り口に
  宗教性を帯びた授業?
  「家庭教育支援」法案
  全国に広がる「弁当の日」
  給食か? 弁当か?
  「家庭教育支援チーム」の活動
  行政任せで大丈夫?
  歴史教科書のアンケート
  大胆で大がかりな「採択運動」
  太平洋戦争は「自存自衛」の戦争?
  「国家としての一体感」
  保守系の首長らと「日本教育再生機」
  「歴史戦」へ注力
  安倍首相も後押し
  「従軍慰安婦」に触れた教科書への攻撃
  資金面も後押し


第五章 国のための子ども、経済のための子ども 153
  家庭科で生き方誘導?
  敵視された「性交人形」


第四章 教科書を統制する 127
  「教育再生」のモデルは英国?
  経済界のニーズに応える教育?
  経済を支える子ども
  疲弊する教育現場
  「本当に組合なのですか」
  教員は労働者ではない?
  旗印は「教育の正常化」
  家庭の教育力は低下していない
  声を上げはじめた親たち


あとがき(二〇一九年二月 杉原 里美) [195-199]
初出一覧 [200]