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目次とメモを置いとく場

『発表倫理――公正な社会の礎として』(山崎茂明 樹村房 2021)

著者:山崎 茂明[やまざき・しげあき](1947-) 図書館情報学。科学コミュニケーション(レフェリーシステム、研究業績評価、科学発表倫理)。
NDC:407 研究法.指導法.科学教育
件名:科学者倫理


発表倫理 書籍データ 樹村房

 本書は、発表倫理を研究不正に対する解法とみなし、特に、オーサーシップをめぐる深刻な問題に焦点をあてている。明確な将来像を示めすために、歴史を掘り起こし、現在の事例と向き合い、 さらには、研究世界を映しだす鏡として文献データベースを位置づけ、論文データから研究動向や活動実態を俯瞰した。


【目次】
口絵 [/]
口絵改題 [/]
まえがき [001-002]
目次 [003-007]


  I部 研究環境の改善 

1章 科学研究目的の変化 010
  講演会の場で
  知的好奇心からの出発
  科学研究が生活を豊かにする
  科学研究を伝える
  変わる目的と変わらない目的


2章 繰り返される研究不正――求められる環境改善 018
  学術論文の信頼性
  信頼性を支えるレフェリーシステム
  研究不正の定義
  主な研究不正事件
  最近の国内主要事例
  研究環境の変化と今後のあり方


  II部 研究不正文献を可視化する

3章 ミスコンダクト文献を可視化する 034
  ミスコンダクト文献へのアプローチ
  データセットの形成と調査方法
  ミスコンダクト文献数の年次変化
  ワードクラウドから見たミスコンダクト文献
  ミスコンダクト領域のキージャーナル
  筆頭著者ランクの変化と掲載誌から、キーパーソンを識別する


4章 論文発表から見たミスコンダクト 045
  研究プロジェクトの監視
  論文発表からミスコンダクト研究を展望する
  研究公正局の企画によるミスコンダクト研究会議
  共出現キーワードから見た特性
  ミスコンダクト文献はいかなる視点から論じられてきたか

5章 医中誌Webから見た国内ミスコンダクト文献の分析 058
  いかに論じられているか
  ミスコンダクト文献数
  筆頭著者ランキング
  発表誌ランキング
  シソーラスランキング


  III部 発表倫理の展開

6章 生命倫理から発表倫理 068
  研究行動の公正さ
  研究公正局
  研究公正局とフィッシャー事件
  情報公開への取り組み
  ミスコンダクト事例に付きまとうもの
  オーサーシップ
  ピアレビューのオープン化
  研究環境の改良


7章 発表倫理から論文の書き方を再考する 081
  問題解決能力の育成
   「論文作法」の文献と図書
  論文は知識社会を支える
  データからファクトへ
  巨人の肩の上に立つ
  引用とは
  コピー・アンド・ペースト
  著者とは
  著者の責任とは
  発表しないのはミスコンダクト


8章 Honest errorから研究の誠実性を考える 093
  誠実という言葉
  誠実は共有する価値
  理化学研究所の対応方針
  誠実な誤り、事例から考える
  誠実さ


  IV部 事例から問う

9章 訂正記事を透明化する 102
  訂正記事
  米国国立医学図書館への問い合わせ
  訂正記事の表記事の掲載誌ランキング
  質の維持に抵触するオープン・アクセス誌のビジネスモデル
  訂正理由と発生場所


10章 研究公正局の不正調査手順モデルから学ぶ 112
  アエラ誌からのインタビュー
  ヒューマンエラーと研究環境を問う
  2004年の理研事例
  研究公正局の調査モデルから見る
  不正対象3論文の運命
  日本人例を中心に


11章 同等の寄与は受容されるか 125
 同等の寄与とは
  主要誌を対象にした調査
  業績の水増しと改ざんによる流通の混乱
  批判的な視点
  科学界の合意形成へ向けて


V部 歴史を振り返って

12章 ランセット誌の発刊と社会改良家トーマス・ウェイクリー 136
  ランセット誌とは ウェイクリーの碑銘板
  社会改良家
  偽医者
  薬の成分を伝える
  ウェイクリーの多忙な1日
  ウェイクリー・ストリートの起こり
   ウェイクリー・ストリートを歩く
  ウェイクリーの再評価
  創刊時の編集オフィス
  ロンドンの古地図


13章 メディカル・フィジカル誌の創刊と王立協会誌に却下されたジェンナー論文 154
  学術誌の創刊
  英国における医学雑誌の発刊
  表紙と編集者
  表紙に掲載されたキケローとベーコンの言葉
  序言から
  種痘実験を支持したメディカル・アンド・フィジカル・ジャーナル
  博物学者としての王立協会誌への投稿
  ジェンナーの種論文を受理しなかった王立協会誌


14章 ラッシュとコールドウェルの盗用をめぐる確執 170
  盗用事件
  ベンジャミン・ラッシュのリトグラフ
  ヒロイックなラッシュの治療法
  黄熱病をめぐる先取権争いと盗用
  師弟関係の崩壊
  学位審査をめぐる争い
  コールドウェルのシルエット


15章 健全な研究環境を目指して 180
  振り返ると2004年が転換点
  研究倫理教育から学ぶ
  日本からの英文論文
  発表を支える海外商業誌
  オープン・アクセス誌の矛盾


引用・参考文献 [187-196] ([xi-xx])
初出一覧 [197] ([x])
索引 [198-206] ([i-ix])

『パチンコ[ものと人間の文化史]』(杉山一夫 法政大学出版局 2021)

著者:杉山 一夫[すぎやま・かずお](1950-) 銅版画。遊戯史。
シリーズ:ものと人間の文化史;186
NDC:797.9 芸術 >> 諸芸.娯楽 >> 射倖ゲーム >> パチンコ


パチンコ | 法政大学出版局


【目次】
目次 [iii-ix]
相関図(バガテールの発展) [x]


はじめに 001


第1章 パチンコの神様「正村ゲージ」 006
  銭湯とパチンコ
  長崎一男の「オール物」
  昭和二七年一〇月封切『生きる』『お茶漬けの味』『稲妻』
  「正村ゲージ」のパチンコ台
  昭和三〇年、連発式と「オール20」禁止
  禁止となった四風車九穴の「オール10連発式」
  昭和三五年の日工組結成と、三店方式による換金
  映画『豚と軍艦』の平楽会館内部


第2章 ねつ造正村ゲージ伝説 029
  『ザ・パチンコ──パチンコ台図鑑』
  武内国栄日工組理事長、「正村は正村ゲージで特許をとらなかった」と語る
  日遊協広報誌連載「パチンコ史」
  鈴木笑子氏、平成二九年発行の『パチンコ歴史事典』に登場
  「パチンコ誕生博物館」オープン


第3章 「バガテール」の伝来 049
  パチンコの元といわれる「コリントゲーム」と「ウォールマシン」
  文久三年、「バガテール」で遊ぶリンカーン
  大正一〇年、広津和郎、「玉ころがし」で遊ぶ
  江戸後期、バガテール伝来
  明治一二年、玉ころがし流行
  「ピンバガテール」がコインマシン化され、アメリカで「ピンボール」となる
  「ピンボール」の誕生
  明治三五年、アメリカの新型バガテール
  パチンコは玉ころがしやコリントゲームが立ったものではない


第4章 「ウォールマシン」の誕生 065
  フランスの「パサージュ」とイギリスの「アーケード」
  ペニー・アーケード
  ロンドンで、ピンバガテール発見
  明治三二年(一八九九)、バガテールが立ち、ウォールマシンが誕生した


第5章 「一銭パチンコ」の誕生 073
  パチンコの釘の源流「ドロップ・マシン」
  ウォールマシンの画期的な仕掛け「ピッククィック」
  大正末、遠藤美章商会がパチンコの元「球遊機(日本製ウォールマシン)」を製造
  「宝塚新温泉パラダイス」と遠藤嘉一
  ピッククィック付き球遊機
  『日本娯楽機製作所カタログ』に見る球遊機の値段と千代田組
  パチンコの「小物」の名称由来
  昭和の初め、一銭パチンコ誕生
  現存最古の一銭パチンコ
  パチンコは、香具師営業を前提とした日本人の発明である
  昭和七年、大阪で一銭パチンコ禁止


第6章 「パチンコタイプ菓子販売機」の誕生 095
  昭和六年、浅草「松屋スポーツランド」オープン
  現存最古の東洋自動娯樂器商會「パチンコタイプ菓子販売機」


第7章 昭和八年、大流行の「コリントゲーム」 105
  昭和八年九月、岡本一平が記録した「コリント競技大会」
  コリントゲームの元「コリンシアンバガテール」の日本上陸は昭和七年で、パチンコ流行後である
  コリンシアンバガテールの元、フィンランドの「フォルトゥナ」


第8章 鈴富商会の創業と全国展開 113
  昭和一〇年前後の、鈴富商会の社用便箋と封筒
  岡兵三の特許を鈴富が買っていた
  鈴富商会社長、上野鈴吉が語る「パチンコ盛衰記」
  昭和初期、鈴富商会三人衆が北海道に渡る
  昭和八年、福岡でコリントゲーム営業とパチンコ禁止
  芝区中門前町、富美の店の「ブン回し」
  ブン回し「二見浦号遊戯器」
  鈴富番頭、梯正雄の証言
  コリントゲームを立てた「時計パチンコ」
  鈴富商会の海外遠征


第9章 昭和六年、大阪に次ぎ金沢でパチンコ機生産が始まる 133
  金沢でのツバメ商会の起業
  金沢の中川兄弟商会の起業
  金沢駅前、才田銘木店才田商会の起業
  昭和九年、石川県のパチンコ禁止
  「大衆を吸ひつける 巷の昂奮……パチンコ」
  児玉満蔵の、盤面にセル板が張られた「玉突遊戲具」
  昭和一二年、パチンコの盤面にもセル板が張られた
  昭和一一年実用新案出願、児玉満蔵「球戲具」
  「スマートボール」の定義
  スマートボールの得点と玉数


第10章 昭和一〇年過ぎ、日本製現存最古の「ピンボールマシン」 151
  「タテ物」が禁止され、「ヨコ物」が禁止されなかった理由
  昭和一〇年過ぎ製造の、日本製現存最古のピンボールマシン


第11章 昭和一〇年頃、「メタル式パチンコ」大陸進出 159
  才田商会と富貴屋・吉村商会の新聞広告
  才田商会「メタル式パチンコ娯楽場」
  「才田式パチンコ」の中国大陸進出
  樺太(サハリン)の「一せんパチンコ 銀座娯樂場」
  才田式流線型の「銀座娯樂場」
  才田商会のメタル式パチンコ「竹・菊・すすき」
  隠釘
  電気マーブル
  寺内商店のメタル式パチンコ「義経


第12章 現存最古の「スマートボール」 173
  スマートボールの最終完成者、三葉の伊藤嘉啓
  昭和一一年頃の西村式と泉式のスマートボール
  昭和八年から続く「コリントゲーム」
  昭和一一年頃の「帝國發明品商會製スマートボール
  スマートボールも日本人の発明品


第13章 パチンコ、第二の誕生 185
  全玉式
  京極遊戯場、藤井正一の日本初の全玉式パチンコ台
  日本初の「遊戲器製造業組合」
  京極藤井の、日本初の全玉式「スチールボール野球パチンコ」
  玉の値段表
  中川清の全玉式と才田商会の全玉式
  全玉式パチンコ「狂言ぶす」
  梯正雄の全玉式パチンコ
  「狂言ぶす」、パチンコ誕生博物館の秘蔵品


第14章 七・七禁令〔しちしちきんれい〕と企業整備令で、パチンコ地下に埋もれる 201
  皇紀二六〇〇年の七・七禁令と、オリンピックのパチンコ台
  昭和一七年の企業整備令


第15章 パチンコ再開、ねつ造正村ケージの始まり 205
  梯正雄と、名古屋御三家のパチンコ再開
  正村竹一、パチンコを再開
  梯の全玉式パチンコ台と、正村の再開時のパチンコ台
  「金鵄パチンコ」と「大アジア主義
  昭和二三年の「宝くじ」に、昭和二八年の正村商会のネームプレートが貼られた
  「宝くじ」と「時計パチンコ」
  昭和二三年頃の「二十ノ扉」
  昭和二四年一〇月封切、黒澤明『野良犬』
  昭和二五年の、長崎一男の初期オール物「赤い靴」
  パチンコ業界刊行物における「ねつ造六風車七穴正村ゲージオール15」の変遷


第16章 武内国栄と長崎一男の確執 227
  昭和二六年九月、「愛知縣遊技機製造工業組合」結成、同年一〇月、「東京都遊技機製造工業組合」結成
  長崎一男の最期


第17章 「正村ゲージ」は正村竹一の考案ではない 235
  正村竹一と在日コリアン
  正村ゲージ、映画『ホープさん』に初登場、だが正村商会製ではない
  昭和二七年一月一〇日発行『パチンコ必勝讀本』表紙カバー
  民団のオピニオンリーダー、モナミの許弼奭
  「元祖正村ゲージオール15センター金魚」謎の釘痕
  パクリ正村見参
  「センター金魚」謎の釘痕は、「天風車」を外したという正村竹一の挑発のサインだった
  昭和二七年八月封切『殺人容疑者』の、「モナミの正村ゲージ
  正村商会製の、正村ゲージではない「オール10金鵄」
  昭和二八年の正村商会製と昭和二七年の竹屋製「正村ゲージ台」
  昭和二七年一月四日付『朝日新聞』の「M商会」記事


第18章 吉行淳之介、第一回パチンコ文化賞受賞 263
  西陣が開発したヤクモノ第一号「ジンミット」
  平和が開発したヤクモノ第二号「コミック」
  吉行淳之介、「チューリップ」、パウル・クレー


第19章 パチンコホールのオートメーション化 271
  豊国遊機開発の二式、あっぱれ菊山徳治
  昭和三三年、竹屋の伝説の「蛸の足」
  昭和三五年、西陣無人機第一号
  昭和三六年、西陣の伝説の「宇宙パイプ」
  昭和三九年、西陣の「月光ライン」
  正村竹一を日工組理事長におき、パチンコ業界の悲願、連発皿復活へ


終章 手打ち式パチンコの終焉 285
  昭和四四年、百発皿による連発式ついに復活
  昭和四七年、電動ダイヤル式ハンドル認可
  昭和五五年、フィーバー機登場
  手打ち式パチンコと正村ゲージの終焉


補章 ミン・ジン・リー『PACHINKO』の時代 293
  在日コリアン猪飼野
  昭和四八年の小説『口のない群れ
  昭和六三年のプリペイドカード発行と、平成四年のCR機登場


あとがき(二〇二一年五月 杉山一夫) [315-321]
パチンコ年表 [1-27]
人名索引 [i-v]




【メモランダム】
・版元のサイトでは下記のように、本書のジャンルとして「日本論・日本人論」が示されている。法政大学出版局(の編集者)は、この用語を広い意味で使用しているようだ。

版型:四六判 / 上製
頁数:372
価格:3,520円 (消費税 320円) 
ISBN:978-4-588-21861-3
ジャンル:歴史 > 日本文化論
     社会 > 日本論・日本人論

 かつて「大衆娯楽の王様」といわれた「パチンコ」は、いつ、どのように誕生したのか。著者はそのルーツを探るため、30年以上にわたって、国内外の現場に赴き調査を継続、2020年に私設の「パチンコ誕生博物館」を開館させるまでにいたった。その全貌を、蒐集したパチンコ台ほかの遊技機、映画、文学、写真、新聞、特許資料、そして関係者たちの証言等を駆使して明らかにした、パチンコ史の決定版。

『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。――文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書』(ムーギー・キム 東洋経済新報社 2022)

著者:Moogwi Kim[ムーギー・キム](1977-) 投資家。コンサルタント。作家。
装丁:金井 久幸[かない・ひさゆき] グラフィックデザイナー。TwoThree 
カバーイラスト:ケント・マエダヴィッチ(1988-) イラストレーター。
編集協力:鈴木 充[すずき・みつる]
編集協力:新井 円[あらい・まどか]
歴史考証:山岸 良二[やまぎし・りょうじ](1951-) 日本考古学。
歴史考証:遠藤 由紀子[えんどう・ゆきこ](1979-) 日本近代史・女性史・歴史地理学。
校正:佐藤 真由美[さとう・まゆみ]
編集担当:中里 有吾[なかざと・ゆうご] 東洋経済新報社
件名:日本--文化
件名:日本--社会
件名:大韓民国--文化
件名:大韓民国--社会
NDC:302.1 政治・経済・社会・文化事情
備考:本書の書名は、「サブタイトル + タイトル + サブタイトル」のサンドウィッチ形式。
  京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!
  そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。
  文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書



京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。 | 東洋経済STORE


【目次】
はじめに [003-020]
目次 [021-040]


はじめに
    ◆個人同士だと仲が良いのに、なぜ国同士になると仲が悪いのか?
    ◆【本書を手にとるメリットと対象読者層】すべての日本人・韓国人・在日コリアン、そして日韓関係に無関心だが「国際感覚と歴史的教養」を身につけたい全ビジネスパーソン
    ◆【本書の特徴】日韓の視点と、日韓を超えたグローバルな視点と、豊富な実体験および広範な文献レビュー
    ◆日韓両国の「知的で、考え方が柔軟な読者」がターゲット層
    ◆本書執筆の3大理由
    ◆多様な研究書や書籍の主要論点を1冊にまとめる文献レビューの必要性
    ◆本書の構成


  前編 日韓両国の文化的違いと、日韓関係の変化

第1章 日韓の人間関係の違いとは?――人間関係の距離感が違和感に? 食事・言語・感情表現・家族関係・接客文化の比較 043
    ◆まずは人間関係に関する文化の違いを紹介
    ◆急速に変化する韓国文化と、近づく日韓両国の次世代カルチャー ――過去のステレオタイプは捨て去ろう

1 「食の違い」 食文化の違いでわかる、国民性の違い3大ポイントとは?――キムチとタクアン、食文化の違いに滲み出る、日本人と韓国人の意外な違いとは? 
  [1] キムチとタクアンの比較でわかる感情表現の違い――ストレートな韓国と、控えめな日本
    ◆日韓では、日常の挨拶も違う!?
  [2] 日本の懐石精神と、韓国のビビンバスピリットの違い――秩序だって分ける日本と、混ぜてスピード重視の韓国 052
    ◆「ビビンバスピリット」と「参鶏湯根性」
    ◆スープの飲み方だけは、ごゆっくり?
  [3] 「お通し」と「おまけ」の違いに出る、両国の国民性――几帳面に請求する日本と、無料でいっぱいくれる韓国 057
    ◆日韓の「食事の支払い方」の大きな違いとは

2 「言語の違い」 たいていの知人は、皆家族呼ばわり?──相手の呼び名の違いでわかる、人間関係の距離感の違いとは? 060 
    ◆ちょっとした知り合いは、すべて家族呼ばわり?――韓国は「情」を重視し、人間関係の距離が近い
    ◆言語を変えれば、性格も変わる?
    ◆時空を超えた「ウリ意識」と、「ネロナンブル」問題――内集団バイアスが最強になる、韓国語の言語特性

3 「礼儀・感情表現の違い」 涙の使い方でわかる、感情表現の違いとは?――感謝されたい日本VS.謝罪されたい韓国 067
    ◆密かに行った、プチ社会実験──親しき仲でお礼を言うのは、水くさくて失礼?
    ◆泣いて謝る日本VS.泣いて怒る韓国――韓国人は「インスタ映え」するバリエーション豊かな怒り方を好む?
    ◆「感謝」にはこだわらず、「謝罪」には非常にこだわる韓国人
    ◆韓国のバラエティ豊かな、インスタ映えを狙った「怒りのパフォーマンス」

4 「家族関係の違い」 身内の呼び方の違いでわかる、公私の優先度の違いとは?――日本と韓国の結婚式を比べてわかること 
    ◆親子の礼儀・長幼の関係はいまも健在――韓国では、自分や身内を日本のようには低めない
    ◆日韓の結婚式の、最大の違いとは?

5 「接客文化の違い」 接客文化でわかる、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)の違いとは?――「お客様は神様」の日本VS.「余計なおせっかい」の韓国 087
    ◆日韓タクシー接客比較――公私(仕事とプライベート)の人格が大きく分かれている日本と、境界線が曖昧な韓国
    ◆韓国ではタクシーに乗車拒否されることが多く、食堂のおばさんを「社長様」と呼ぶ
    ◆韓国の人間ドックで味わった屈辱客に対しても「余計なおせっかい」が多い韓国
    ◆それゆえ「両国関係のトリセツ」は?

ミニコラム 韓国で激変する、男女関係と現代文化――映画『猟奇的な彼女」が「猟奇的な奥さん」を増やした? 093
  激変する男女関係――公主病(お姫様症候群)は、韓国ドラマが増やした? 00
  「世界一低い出生率」「世界一高い自殺率」そして「世界一高い男性へのプレッシャー」?――多少お金がなくても暮らしていける、日本との違い
  「男はつらいよ」韓国編――妊婦にひれ伏す、韓国の男たち? 美容への強すぎるこだわりも、考えモノ
  先進国になったのに、死にたい国ナンバーワン?

教養チェッククイズ 105


第2章 なぜ韓国人は過去にしつこく、日本人は無責任なのか?――武士道ジャパンと儒教コリアの、ルーツの違いと共通点 107
    ◆昔の先祖に遡って、丁寧に祀る韓国文化
    ◆神話上の「人物」が、集団的記憶に影響を与える日本

1 なぜ韓国人は、歴史的にしつこいのか?――先祖の魂は死後も健在!? 儒教朱子学・性理学と、理気二元論 112
    ◆「真相究明」を名目に、過去に遡る儒教国家・韓国
    ◆「過去に遡った正統性」を重視する、儒教の伝統――昔の王や王妃を、遡って廃位するという過去へのこだわり
    ◆儒教国家韓国の「道徳的優位性」へのこだわり
    ◆韓国社会が妥協下手で分裂しがちなのは、儒教の影響?
    ◆韓国はなぜ「謝罪」にこだわるのか?――「おかしな過去」を「しかるべき歴史」に正すのが「チンジョンソン(真の感情)ある謝罪」
    ◆過去を水に流す日本と、過去に遡って処罰する韓国
    ◆不滅の魂が地上に住みつづける、儒教国韓国の死生観

2 なぜ日本人は、過去を水に流し無責任に見えるのか?――死んだら罪は赦され、皆天へ? 「切腹」でリセットする武士道日本 125
    ◆観念的な道徳より、軍事的な現実
    ◆日本特有の「責任のとり方」とは?――「死ねば皆、天にいく」という死生観
    ◆「自主的な最期」を尊ぶ日本
    ◆地位が高いほど、自主的に去ることが求められる?
    ◆日ごろは正直な日本人が、失敗したら不正直になりがちな理由は?――失敗が許されない、減点・切腹カルチャー
    ◆失敗への恐怖心が、実態の隠ぺいにつながる
    ◆個人的自主性の裏返しは、組織的無責任?

3 韓国人の対日観は、なぜ400年前に遡るのか?――『看羊録』に見る、朝鮮側の対日歴史認識 139
    ◆京都の「耳塚」と、韓国の「晋州城〔チンジュソン〕」を訪問して実感すること――豊臣秀吉が英雄視される日本と、論介〔ノンゲ〕がヒロイン視される韓国
    ◆「植民地支配されたときよりも、豊臣秀吉の侵略のほうがひどいことをたくさんされた」
    ◆歴史的英雄選定の基準とは?――秀吉とプーチンの意外な共通点
    ◆歴史を学ぶことで生じる、民族的記憶――日本で語り継がれた武勇伝と、朝鮮で語り継がれた蛮行
    ◆豊臣秀吉を巡る「歴史認識問題」の深刻さ

4 日韓関係を古代まで遡るとバレる「真実」とは?――弥生時代飛鳥時代大化の改新白村江の戦い壬申の乱と古代神話の影響力をスピード 150
    ◆DNA解析が進むほど明らかになる、日本人のルーツとは?
    ◆古代の倭国と、伽耶百済との特別な関係
    ◆「純ジャパ」も「純コリ」も「純チャイ」も存在しない
    ◆飛鳥時代大化の改新白村江の戦い壬申の乱の概観
    ◆東アジアの歴史の一大分岐点だった「白村江の戦い」――戦後は朝鮮半島との関係が大変化
    ◆「神功皇后三韓征伐」神話の誕生背景――白村江の戦い後の「新羅憎し」の集団的記憶
    ◆アンドレより大きく、「きんさんぎんさん」より長生きの古代天皇
    ◆白村江の戦いの結果が、その後の日本と朝鮮半島の関係に大きく影響
    ◆唐の衰退後に中華秩序から離れ、武士道が支配した日本
    ◆中華秩序に組み込まれ、儒教が支配した中央集権型の朝鮮半島

5 両国の国家的象徴比較――日本のお礼は「明治維新の功労者」が目立ち、韓国のお礼は「儒学者ばかり」なのはなぜか? 166
    ◆国歌の違いから見えること――君が代 (日本) VS. 愛国歌(韓国)
    ◆日韓国花の比較から見えるものとは?
    ◆日韓紙幣の比較から見えるもの――明治時代を誇りにする日本と、大儒学者が紙幣の韓国
    ◆日韓国の象徴比較――「菊と刀」の日本に対し、韓国の統合の象徴とは?

ミニコラム 日本の天皇家は、世界最長のロイヤルファミリー 174
  歴史を紐解き、3度お目にかかった感想
  神話を守るための、さまざまな建前の数々
  どこまで遡るにしても、じつに長い天皇家の歴史――いまの上皇陛下が、第100代の天皇
  たまに現れる「じつは私は天皇陛下」などと名乗る人の、それなりの言い分とは?
  天皇陛下は、世界の聖人と同列の扱い?
  一般参賀に参加させていただいた感想――日本で深く敬愛される上皇陛下

教養チェッククイズ 186


第3章 なぜ隣国とは永遠に揉めつづけるのが当たり前なのか?――日韓関係が最悪って本当? 日本と韓国をムラサキする世代 189
    ◆隣国対立の世界的事例に比べたら、日韓対立はまだまだ甘い?
    ◆変化が早く、相反する価値観が共存する現代韓国

1 日本と韓国の経済格差は、なぜ急速に縮小したのか?――「漢江の奇跡」より大きかった「江南スタイルの奇跡」? 195
    ◆その後20年間で、日韓の平均所得が逆転
    ◆20年前と同じアイドルが「活躍」する日本
    ◆「漢江の奇跡」よりも巨大だった「江南スタイルの奇跡」

2 韓国が「ゴールを動かす」ようになったのはなぜか?――政権交代しない日本と、二大政党制・大統領直選制を実現した韓国 203
    ◆日本政治の強力な連続性
    ◆明治維新以降、150年経っても薩長支配の影響が続く日本?
    ◆韓国政治の非連続性――政権交代で、人と政策がパリパリ変化する韓国
    ◆政権が代われば、対抗勢力を一掃する韓国政治

3 「メディアの自由度」がアジア一高くなった韓国――政治家同士が「手打ち」しただけでは、コントロール不可能な日韓関係 212
    ◆韓国を批判したら一枚岩になりやすくなっている日本
    ◆韓国の「反日」意識が薄れ、日本の「嫌韓」が激化
    ◆日本を批判しても、一枚岩にならなくなった韓国
    ◆韓国で「反日」が盛り上がらなくなった背景とは?

4 世界中で排外主義が蔓延するなか、日韓関係はどうなるのか?――政治的遠心力 VS. 市場求心力のせめぎ合い 221
    ◆選挙前の隣国批判は、世界中でお決まりの風物詩?
    ◆「社会不安の増大」と「交流の欠如」が排外主義を助長する
    ◆一時より改善に向かった日本のヘイトスピーチ――動画・SNSが可能にする、若年層の活発な文化交流
    ◆「日韓関係は今後も、政権次第で流動的」と考えるのが基本型

5 なぜ、どこの国も「ゴメン」と言えないのか?――グローバル事例との比較で見える共通性 228
    ◆マックス・ウェーバーによる説明歴史は現在を生きる人の利益に応じて編集される
    ◆歴史教育は「集団的アイデンティティ」と連結する――人は自分たちの祖先を、いい人だと思いたい
    ◆認知的不協和の解消反応――どこの国でも、「加害の歴史」を否定するパターンは酷似
    ◆「負の歴史認識」の共通性――「人ってそんなもんだよね」

ミニコラム 日韓関係が史上最悪って本当?――政治家のオジサンは対立しても、世代がムラサキする日韓関係 237
  古代の渡来人や朝鮮通信使より、アーミー(BTSのファン)と令和の女子高生?――じつは史上最も活発化している日韓交流
  日韓議連の予算をカットして、両国の女子高生同士の交流に予算をまわすべき?
  日韓両国のルーツを意識するダブルの増加
  日韓の間をムラサキしてきた先人たち
  100%日本人か、100%韓国人でなくても全然OK
  構造的に政府間では揉めても、両国市民の関係がたいして影響を受けない時代を夢見て

教養チェッククイズ 249


  後編 日韓の溝を、間にいる在日コリアンの視点で埋めてみた。

第4章 ここがヘンだよ韓国の怒り方 東西南北分断国家・韓国の反省点とは?――ひょっとして、怒る相手を間違っていませんか? 253
    ◆「ガス抜きのパフォーマンス」が、引火して大爆発?
    ◆大多数の実態とかけ離れた「危険な韓国人」というイメージを、少数の過激派が拡散
    ◆抗議パフォーマンスが、もはやお祭り化している、「悪口大国・韓国」

1 「コリアン・アンガー」の問題点――日本人の多様性を分析せずに自爆する人々 259
    ◆日本国内の歴史認識は、左右に幅広い 20
    ◆幼少期の実体験――植民地支配への反省を教える学校の先生と、正当化を教える塾講師
    ◆なぜ日本国内の歴史認識は、左右のブレ幅が大きいのか?
    ◆歴史認識問題で、韓国が日本全体を批判するのは的外れ
    ◆「反日デモ」で損するのは、たいてい韓国
    ◆日本からの反発は、たいてい在日コリアンに向かう

2 韓国が、無関係な人を問題に巻き込む理由とは?――的外れな批判で、無駄に「敵」を増やす人々 270
  [1] 誰彼構わず、「踏み絵」を迫る
  [2] たいてい無意味に終わっている「海外キャンペーン」
  [3] 「よく見ると恩人」もまとめて大批判

3 「トリプル・ジャパニーズ・アンガー」とは?――申し訳なさそうにしていた日本人が、韓国人に怒るようになったワケ 276
  [1] いつまで、当事者じゃない人に謝罪を要求するのか?――連座制を日本の若者に適用するのは不適切 277
    ◆「Korean Fatigue」(韓国疲れ)
    ◆謝ってもらう人を、大いに間違っている
  [2] 反日韓国が、日本を貶めるために、嘘を世界に広めているのではないのか? 280
    ◆もはや笑ってしまう、一部のこじつけがましい対日批判
  [3] 過去の約束を覆して、過去を蒸し返すのは韓国ではないか? 284
    ◆日本人が最も嫌う「ルール違反」というパンドラの箱を開け、嫌韓民主化
    ◆政権が代われば、対外合意を簡単に変えてよいのか?

4 「本音の国・韓国」は、「建前の国・日本」を理解できない?――筆者もビックリな、日本の衝撃的な建前の数々 288
    ◆建前重視の日本:その驚くべき実例――ユッケも風俗産業も憲法も、ルールを潜り抜けるには、解釈変更と「自発性」への責任転嫁
    ◆正義より忠義――「お上に従う忠誠心」が美徳とされる日本

5 韓国は「南北分断国家」ではなく「東西南北分断国家」?――韓国に必要なのは、経済成長より国民統合 
    ◆韓国では「反日」とは比べものにならないほど、国内の左右対立が激しい
    ◆四方八方に分裂する韓国

ミニコラム 金正恩に5回も会って来た――北と関係正常化できる日は来るのか? 300
  脱北高級官僚から、韓国国会議員に転身した太永浩〔テヨンホ〕氏からの教訓

教養チェッククイズ 307


第5章 ここがヘンだよ日本の建前 不思議な議論の3大パターンと4大レトリック――令和なんだから、明治時代のタテマエを捨てませんか? 309
    ◆奈良時代の神話・明治時代の建前・昭和のプロパガンダ・平成の反動
    ◆「勘違いの義憤」を誘発する、3大パターンと4大レトリック

1 今時の和風韓国人の、日本に対する意外な本音とは?――韓国語の「親日」と、日本語の「反日」のおかしな定義 315
    ◆おかしな「反日」の定義――日本が好きでも、右派の歴史観を批判したら「反日」呼ばわり
    ◆韓国は日常文化的には立派な親日国? 30
    ◆大多数の韓国人の本音――メディアで見る「反日デモの韓国人像」と、現地の韓国人のギャップ
    ◆「政治家個人への批判」を「国全体への批判」に転換する「反日レッテル」
    ◆「けしからん隣国」の存在を、政治やビジネスで必要とする人たち
    ◆植民地支配された歴史を教えることと、「反日」はまったく違う


2 なぜ韓国とほかのアジア諸国は違うのか?――コレだけは知っておきたい根本的な「不正義な合法」という建前 328
  [1] 1995年の村山談話――村山談話河野談話の「いささか卑怯な使い方」とは? 330
    ◆村山談話河野談話も、タカ派政権により骨抜き・台無しに
  [2] 1965年の日韓基本条約――「賠償金」ではなく、「経済協力金」という呼称にこだわる理由とは? 335
  [3] 1910年の日韓併合――列強と取引した植民地支配という側面と、国際社会の承認がある合法な併合という建前 337
    ◆不正義な合法――「無理矢理結ばされた条約じゃないか!」という不満
    ◆「日韓併合」までの経緯を、立場を変えて想像してみるエクササイズ
    ◆「国際社会の承認」の内実は「米英との植民地分割密約」やないか! という不満

3 ガラパゴス歴史認識は、どのようにして強化されてきたのか――モザイク状の実態を白黒で議論する、典型的な3大パターンと4大レトリック  
  [1] 「部分否定で全体否定をする」パターン 346
    ◆多様な実態を無理に一般化して、世界中の多様な証拠を全否定
     (I) 一部のメディアの誤報のせいにして、全体否定するパターン
    ◆2つの悲劇を巡る強力な相関関係とは?
     (II) 古今東西お馴染みの「被害者の人数が不確か」パターン
     (III) 「公的文書は見つかっていない」という「公文書未発見」パターン
     (IV) 仮定法過去否定パターン――「大規模な連行など不可能だったはず」という想像の否定
  [2] 「部分肯定を全体肯定につなげる」というパターン 360
    ◆部分的に聞くと、「良い話」なのだが
    ◆世界中の「親日国」にも厳然として残る、消せない証拠の数々
    ◆目的と文脈を無視した部分肯定――近代化促進は誰のためか?
  [3] 相手方を逆なでする「自発性コスプレ」 366
    ◆なんでもかんでも「韓国人が自発的に選んだ結果」であるように装う
    ◆「自発的に国を譲り渡す国」などない
    ◆なぜ日本の戦後対応は、ドイツと大きくかけ離れていったのか?

4 どのようにすれば、自分の偏見と内集団バイアスに気づけるのか――20代、30代、40代で進化した「グローバル在日コリアン」の歴史認識変遷からの教訓 372
    ◆歴史認識フェーズ1 子ども時代の違和感
    ◆歴史認識フェーズ2 特定の国だけが悪かったわけではない
    ◆アジアに対しては侵略でも、欧米に対しては自衛という複合的な側面
    ◆歴史認識フェーズ3 世界中の類似事例と人間の本質理解から、教養を得る
    ◆視野が広まる歴史教養と、視野が狭まる歴史妄想の違い

5 日韓関係2000年の歴史を、100ポイントにまとめてみた――内集団バイアスのHIS STORYから、国際的な視点のOUR STORYへ 382
    ◆集団的記憶の本質と源流――人は、やられたことは忘れない
    ◆やったことは、正当化されるか教えられない
    ◆小中華思想同士の、マウンティング合戦?――小中華思想 VS. 神功皇后神話の、「小中華料理」はもうやめませんか?
    ◆最終エクササイズ――日韓関係2000年の歴史を要約してみよう
    ◆「過去への反省」と「自国への誇り」はバランスよく、セットで伝える必要がある
    ◆「HIS STORY」ではなく「OUR STORY」――歴史教育にも多様な視点とサステイナビリティを

ミニコラム 主要論点の両論併記をまとめてみた――歴史論争に「だいたいの終止符」を打つ、大ポイント  399
    ◆古代の交流
    ◆神功皇后三韓征伐と任那日本府
    ◆元寇における高麗の役割
    ◆秀吉の朝鮮出兵
    ◆朝鮮通信使
    ◆日韓併合への過程と、法的見解
    ◆植民地支配の実態
    ◆領土問題
    ◆日韓基本条約
    ◆戦後の謝罪
    ◆歴史観のバランス感覚をセルフチェック
    ◆アマゾンレビューの前に試したいセルフ診断

教養チェッククイズ 422


終章 日本と韓国をムラサキするには――1300年ぶりに日韓はパートナーになれるのか? 425
    ◆個人では仲が良くても、国同士になると不仲になる理由のおさらい
    ◆「民族的記憶」の改善に有効な3つのアプローチ
    ◆「未来志向」の意味が、日韓で違う
    ◆日本と韓国に必要な、相手国への基本的な配慮とは?
    ◆新羅による朝鮮半島統一以来の大チャンス?
    ◆新たな時代に、歴史問題の不良債権を持ち越してはいけない


おわりに [444-449]





【関連記事】

・日本&韓国、日本&中国を扱う本。
 個人的に、二冊目・三冊目(安田本&浅羽本)は、本書(ムーギー・キム本)よりはるかにクセが強いので、いろいろ割り引いて読める人向けだと思う。

『韓国のイメージ――戦後日本人の隣国観[増補版]』(鄭大均 中公新書 2010//1995)

『知中論――理不尽な国の7つの論理』(安田峰俊 星海社新書 2014)

『韓国化する日本、日本化する韓国』(浅羽祐樹 講談社 2015)

『歴史問題ハンドブック』(東郷和彦,波多野澄雄 編 岩波現代全書 2015)

『戦後日韓関係史』(李鍾元,木宮正史,磯崎典世,浅羽祐樹 有斐閣アルマ 2017)


・人種主義について(の本のうち数冊)、ヘイトスピーチについて。
『人種は存在しない――人種問題と遺伝学』(Bertrand Jordan著 林昌宏 訳 中央公論新社 2013//2008)

『ヘイト・スピーチという危害』(Jeremy Waldron著 谷澤正嗣, 川岸令和 訳 みすず書房 2015//2012)

『日本型排外主義――在特会・外国人参政権・東アジア地政学』(樋口直人 名古屋大学出版会 2014)

『ヘイト・スピーチの法的研究』(金尚均 編 法律文化社 2014)

『レイシズムを解剖する――在日コリアンへの偏見とインターネット』(高史明 勁草書房 2015)

『インターネット法』(松井茂記,鈴木秀美,山口いつ子 編 有斐閣 2015)

『嫌韓問題の解き方――ステレオタイプを排して韓国を考える』(小倉紀蔵,大西裕,樋口直人 朝日選書 2016)

『徹底検証 日本の右傾化』(塚田穂高 編 筑摩選書 2017)

『私は本屋が好きでした――あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏』(永江朗 太郎次郎社エディタス 2019)


・異文化コミュニケーションもの、国民性論を扱ったもの、または「日本人の表象」もの。

『日本人論の系譜』(南博 講談社現代新書 1980)

『国民性論――精神社会的展望』(Alex Inkeles著 吉野諒三 訳 出光書店 2003//1997)

『「異文化理解」のディスコース――文化本質主義の落し穴』(馬渕仁 京都大学学術出版会 2002)

『表象としての日本――西洋人の見た日本文化』(山内久明, 柏倉康夫, 阿部斉 放送大学教育振興会 2004)

『〈鬼子〉たちの肖像――中国人が描いた日本人』(武田雅哉 中公新書 2005)

『アジア人との正しい付き合い方――異文化へのまなざし』(小竹裕一 生活人新書 2008)

『日本人はなぜ存在するか』(與那覇潤 集英社 2013)

『〈日本幻想〉表象と反表象の比較文化論』(野田研一編 ミネルヴァ書房 2015)

『日本はどのように語られたか――海外の文化人類学的・民俗学的日本研究』(桑山敬己編 昭和堂 2016)

『増補 日本人の自画像』(加藤典洋 岩波現代文庫 2017//2000)

『事大主義――日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」』(室井康成 中公新書 2019)

『クリティカル日本学――協働学習を通して「日本」のステレオタイプを学びほぐす』(Gaitanidis Ioannis, 小林聡子&吉野文 編 明石書店 2020)

『掃除で心は磨けるのか――いま、学校で起きている奇妙なこと』(杉原里美 筑摩選書 2019)

著者:杉原 里美[すぎはら・さとみ](1969-) 記者。


筑摩書房 掃除で心は磨けるのか ─いま、学校で起きている奇妙なこと / 杉原 里美 著


【目次】
目次 [003-006]


はじめに 009


第一章 心を磨く学校? 015
  トイレ掃除で心を磨く広がる「無言清掃」
  あいさつの励行
  「スタンダード」の流行
  子どもにも自己評価
  不合理な校則
  肌着も禁止
  不合理な校則にも従順な子どもたち


第二章 道徳の教科化 047
  価値観の押し付け?
  教師の力量で差
  結論ありきの道徳教科書
  教科化への道筋
  教育勅語を道徳へ
  教科書採択をめぐる攻防
  記者の視点「ファシズムの体験学習」に参加して


第三章 家庭と地域への介入 083
  学生が学ぶ「親学」
  「親学」 とは何か
  家庭の教育力が低下?
  動き出した自治体――「家庭教育支援条例」の制定
  「親への感謝」を演出
  TOSSの指導理念
  「地域との連携」が入り口に
  宗教性を帯びた授業?
  「家庭教育支援」法案
  全国に広がる「弁当の日」
  給食か? 弁当か?
  「家庭教育支援チーム」の活動
  行政任せで大丈夫?
  歴史教科書のアンケート
  大胆で大がかりな「採択運動」
  太平洋戦争は「自存自衛」の戦争?
  「国家としての一体感」
  保守系の首長らと「日本教育再生機」
  「歴史戦」へ注力
  安倍首相も後押し
  「従軍慰安婦」に触れた教科書への攻撃
  資金面も後押し


第五章 国のための子ども、経済のための子ども 153
  家庭科で生き方誘導?
  敵視された「性交人形」


第四章 教科書を統制する 127
  「教育再生」のモデルは英国?
  経済界のニーズに応える教育?
  経済を支える子ども
  疲弊する教育現場
  「本当に組合なのですか」
  教員は労働者ではない?
  旗印は「教育の正常化」
  家庭の教育力は低下していない
  声を上げはじめた親たち


あとがき(二〇一九年二月 杉原 里美) [195-199]
初出一覧 [200]

『社会科学における善と正義――ロールズ『正義論』を超えて』(大瀧雅之,宇野重規,加藤晋[編] 東京大学出版会 2015)

編者:大瀧 雅之
編者:宇野 重規
編者:加藤 晋  
著者:一之瀬 佳也
著者:井上 彰
著者:薄井 充裕
著者:海老名 剛
著者:岡田 尚人
著者:小田川 大典
著者:釜賀 浩平
著者:児玉 聡
著者:神藤 浩明
著者:高田 宏史
著者:高田 裕久
著者:玉井 義浩
著者:田村 正興
著者:中井 大介
著者:堀内 昭義
著者:間宮 陽介
著者:渡部 晶
装幀:米谷 豪
NDC:301 理論.方法論
NDC:304 論文集.評論集.講演集
NDC:331.1 経済哲学


社会科学における善と正義 - 東京大学出版会


【目次】
はじめに(大瀧雅之・宇野重規・加藤晋) [i-vii]
目次 [ix-xii]


序章 社会科学における善と正義[加藤 晋] 001
1 ロールズ功利主義 001
  1.1 古典功利主義基準とパレート基準 
  1.2 ロールズの正義論 
2 市場と倫理 010
  2.1 市場交換の科学としての経済学 
  2.2 市場の価値と倫理 
3 民主主義と経済学 015
  3.1 投票ルールと功利主義 
  3.2 民主主義の経済分析 
参考文献 019


  第I部 ロールズ功利主義 


第1章 ロールズにおける善と正義[宇野重規] 025
1 「論争」をふりかえる 025

2 サンデルの正義論 029
 
3 歴史に探るアメリカの公共哲学 034
  3.1 憲法判例
  3.2 経済論戦の歴史 
4 ロールズを読み直す 039
  4.1 道徳的理想と経済学的思考 
  4.2 正義の二原理の「辞書的順序」 
  3.3 相互に無関心な個人 
5 結び 045
参考文献 


第2章 ロールズ『正義論』における契約論的プロジェクト[井上 彰] 049
1 ロールズ「正義論」の再検討――第3部を中心に 049
2 契約論と反照的均衡の方法 050

3 原初状態と一般的事実  054
  3.1 原初状態の構想
  3.2 無知のヴェールで排除されない情報―― 一般的事実
  3.3 コミットメントの重圧と動機 
4 「正義論」第3部の議論とその問題点 061
  4.1 合理性としての善さをめぐって 
  4.2 正義感覚をめぐって 

5 「正義論」における契約論的プロジェクトの今日的意義 071
付記 074
参考文献 074


第3章 イギリスにおける功利主義思想の形成[中井大介] 077
1 功利主義の現状 077
2 J. S. ミル――ベンサム功利主義を乗り越えて 079
3 シジウィック古典的功利主義の完成 086
4 おわりに 092
付記 095
参考文献 095


第4章 功利主義批判としての「善に対する正の優先」の検討[児玉 聡] 099
1 「善に対する正の優先」というフレーズ 099
2 「善に対する正の優先」についての議論の俯瞰 101
  2.1 ムーアとロス,ブロード 
  2.2 ロールズのテキスト 
  2.3 サンデルの解釈 
  2.4 井上達夫の解釈 
  2.5 キムリッカの解釈とフリーマンの批判 
3 「善に対する正の優先」に対する筆者の見解 115
  3.1 功利主義は正義についての信念を適切に説明できない 
  3.2 功利主義は原理的に分配的正義の考慮を欠く 
  3.3 功利主義は正義に反する欲求も等しく考慮に入れる 
  3.4 功利主義はリベラルではない 
4 「善に対する正の優先」というフレーズと翻訳について 121
参考文献 127


Book Guide I  129

 I-1 ジョン・ロールズロールズ政治哲学史講義』/随所からにじみ出る,リベラリズムな政治哲学[小田川 大典] 131


 I-2 M. J. サンデル『民主制の不満――公共哲学を求めるアメリカ』/政治における道徳の論じ方[一之瀬 佳也] 137


 I-3 チャールズ・テイラー『世俗の時代』/「世俗」再編の試み[高田宏史] 143
  『世俗の時代』はどのような本か
  『世俗の時代』への批判
  世俗主義を論じる――『世俗の時代』以降のチャールズ・テイラー



  第II部 市場と倫理


第5章 理論経済学における善と正義[大瀧雅之] 151
1 新自由主義批判 151

2 善と正義の関係――状況と独立の普遍的な善はあり得ない 154

3 個人的善と社会的善の相互作用——正義の役割 156

4 理論経済学における正義とは 159

5 ムーアとロールズ,サンデル 164

付論 サンデルにおける Bailout Outrage に関する誤認 166
参考文献 


第6章 分割の正義と不正義[間宮陽介] 169
1 所有と共同体の相関性 169
  1.1 私化による社会の解体
  1.2 社会の多元性
2 共同所有の諸形態 178
  2.1 共有・合有・総有
  2.2 入会権は解体したのか
3 現代総有論の可能性 189
参考文献 192


Book Guide II 195

 II-1 ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』/市場の発達と慣習の進化[岡田尚人] 198
  はじめに
  本書の概要
  本書の意義
  参考文献


 II-2 ソースティン・ヴェブレン『特権階級論』/「市場」と「倫理」の関係を見切った洞察力[薄井充裕] 204
  本書の概要
  本書を貫く深き洞察力


 II-3 J. M. ケインズケインズ ラジオで語る』/マスメディアにおけるケインズ・スピリット[神藤浩明] 210
  ケインズの復活とその人物像
  ジャーナリストケインズの葛藤
  『ケインズ ラジオで語る』の構成とエッセンス
  インターネット全盛時代の偉大な経済学者は誰か?
  参考文献


 II-4 J. M. ケインズケインズ説得論集』/歴史的文脈の中での、資本主義の相対化[玉井義浩] 229
  論集の構成
  ケインズが直面し取り組んだ課題
  課題に対するケインズの姿勢と,ケインズにとっての「正義」
  ケインズが説得を必要としたもの
  ケインズのインフレーション・デフレーションに関する見方と正義観
  ケインズの「説得」についての考えと「エリート主義者」批判
  ケインズの著述の今日的意義


 II-5 ミルトン・フリードマン資本主義と自由』/市場経済の光と影[堀内昭義] 237
  フリードマンの経済学
  『資本主義と自由』の内容
  フリードマンの主張の評価
  フリードマンの提案はどのように扱われてきたか
  フリードマンの主張を受け入れるか否か


 II-6 ジル・ドスタレール『ケインズの闘い――哲学・政治・経済学・芸術』/経済学者のディシプリン・生き様とは?[渡部 晶] 243
  はじめに
  本書の意義
  本書の構成
  内容の概観
  おわりに


 II-7 ニコラス・ワプショット『ケインズかハイエクか――資本主義を動かした世紀の対決』/色合いの異なった二人のリベラリスト[高田裕久] 252
  今日に続く怪人と奇人の戦い
  Keynes versus Hayek
  Keynes and Hayek
  つないでゆく責任――豊かで不安な時代の貨幣愛を超えて
  参考文献



  第III部 民主主義と経済学 


第7章 社会的選択理論と民主主義[加藤 晋] 265
1 アローの定理とサミュエルソンの「輸出宣言」 265
2 社会的選択理論の基礎 268
  2.1 アローの不可能性定理
  2.2 定義域の非限定性の緩和
3 社会的選択理論のSemanticsとSyntax 276
  3.1 社会的選択理論の意味論的側面
  3.2 社会的選択理論の構文論的側面
4 社会的選択理論と民主主義 283
  4.1 意味論的側面と構文論的側面
  4.2 討議による統治
5 不可能性定理と民主主義の意味 290
付記 291
参考文献 292


第8章 世代間正義の公理的分析[釜賀浩平] 295
1 世代間正義の公理的分析とは 295
2 公理的分析と反照的均衡 299
3 世代の不偏的処遇と効率性 302
4 功利主義に基づく優劣評価と世代の不偏的処遇 307
5 キャッチング‐アップ基準と世代の不偏的処遇 313
6 演繹の前提と非効用情報 318
参考文献 319


Book Guide III  321

 III-1 ドナルド・ウィットマン『デモクラシーの経済学――なぜ政治制度は効率的なのか』/シカゴ・アプローチによる政治経済学[海老名 剛] 323
  はじめに
  本書の構成と内容
  第I部 政治市場を効率的にする特徴
  第II部 政治市場の編成
  第III部 方法論
  今後の課題
  参考文献


 III-2 J. M. ブキャナン・G. タロック『公共選択の理論――合意の経済論理』/合理的計算による国家形成[加藤 晋] 328
  はじめに
  本書の概要
  民主主義と社会的合理性
  参考文献


 III-3 R. ドゥオーキン『いま民主主義は実現できるか?――新たな政治議論のための原則』/平等論と租税論について経済学からの批判的検討[田村正興] 334
  本書の構成
  平等論と租税論について


 III-4 D. アセモグル・J. A. ロビンソン『独裁制と民主制の経済的起源』/「近代化」の経済学[加藤 晋] 338
  はじめに
  近代化のモデル
  本書の意義と「近代化」の経済学
  参考文献


あとがき [347-348]
索引 [349-353]
初出一覧 [355]
執筆者紹介 [356-358]