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『歴史から理論を創造する方法――社会科学と歴史学を統合する』(保城広至 勁草書房 2015)

著者:保城広至[ほしろ・ひろゆき] 国際関係論、現代日本外交、社会科学の哲学。

【目次】
はじめに [i-iv]
目次 [v-viii]


序章 歴史と理論――古くて新しい緊張関係 003
はじめに 004
1 歴史学者による社会科学者批判 004
  歴史社会学の名著
  歴史学者による社会科学者批判(1)
  近代日本政治の理論と歴史
  歴史学者による社会科学者批判()2
  両研究に内在する問題点
2 社会科学者の見解 013
  狭い歴史学者の視野?
3 歴史と理論の断絶にはらむ問題 018
  本書の目的
  本書の構成


第1章 中範囲の理論――イシュー・時間・空間の限定 025
はじめに 026
1 パターンと個性 026
  理論とは何か? 
  法則性と一過性?
2 「自然主義」と社会科学 028
3 社会科学理論の社会への影響 030
  予言の自己否定性
  予言の自己実現
  理論の現象消失性
4 中範囲の理論 035
  イシューの限定
  時間の限定
  空間の限定
  中範囲の理論へのひとつのアプローチ
おわりに 044


第2章 「説明」とは何か? 047
はじめに 048
1 「説明」に関する三つの見解 048
2 因果関係の解明としての「説明」 049
  社会科学者の因果説
  歴史家による因果説
3 統合としての「説明」 053
4 記述としての「説明」 054
  歴史研究者の記述説
  歴史学の叙述傾向
  社会科学者の記述説
5 解釈・理解としての「説明」? 059
  文化人類学者の解釈学
  ポスト実証主義と解釈学
  社会構成主義者の理解説
6 二つの「説明」概念を同時に満足させる 062
  因果説と記述説の統合
おわりに 066


第3章 帰納/演繹、アブダクション 067
はじめに 068
1 帰納法とその問題点 069
  J. S. ミルの五つのカノン 
  実験の不可能性  自然実験という試み
  帰納的飛躍――「すべてのスワンは白い」?
  理論負荷性――ウサギにもアヒルにも
  理論負荷性を問い直す
2 社会科学における演繹法の陥穽 084
  前提の不確実性と結論の不確実性
3 アブダクション 087
  アブダクションと仮説演繹法
  アブダクションとさまざまなディシプリン
おわりに 096


第4章 構造的問いと事例全枚挙 099
はじめに 100
1 単一事例の問題点 100
  単一事例の擁護
  単一事例への批判
2 構造化、焦点化された比較の方法 111
  ヘンペルのカラスと比較の単位
3 事例全枚挙 113
  分析対象範囲の問題
  事例を全枚挙する利点
  従属変数からの選択という問題
おわりに 121


第5章 過程構築から理論化へ 123
はじめに 124
1 過程追跡という手法 124
  ベイズの定理と過程追跡
  理論志向 「過程追跡」の問題点
  プロスペクト理論キューバ危機
2 歴史過程の構築 133
  現象の発端と事例の定義
  プレイヤーの特定
  プロセスに沿った分析
3 抽象化、比較分析から理論化へ 138
  分割表による体系的比較
  戦後日本の地域主義外交の例
おわりに 148

終章 さらなる議論を! 151
  本書が論じてきたこと
  本書の意義と限界

謝辞(2015年1月3日 京都・北白川にて 保城広至) [159-160]
引用文献 [161-175]
事項索引 [177-180]
人名索引 [181-182]


  ショート解説一覧
ショート解説00-1  定性的研究と定量的研究 
ショート解説0-1   一次資料と二次文献 
ショート解説0-2  「プロクルーステースの寝台」問題 
ショート解説0-3  中心極限定理 
ショート解説0-4  経済学「方法論争」 
ショート解説0-5  パラダイム・シフト 
ショート解説1-1  前向きの解 
ショート解説1-2  最小二乗法 
ショート解説2-1  D−N説明とI−S説明 
ショート解説2-2  社会構成主義 
ショート解説3-1  実験群と統制群 
ショート解説3-2  比較優位説 
ショート解説3-3  「ハード・ケース」と「イージー・ケース」 
ショート解説3-4  反証可能性 
ショート解説4-1  「最もありえそうな事例」 と 「最もありえそうにない事例」 
ショート解説4-2  決定的実験の不可能性 「デュエムクワイン・テーゼ」 
ショート解説4-3  ヘンペルのカラス 
ショート解説5-1  ベイズの定理と3囚人問題 
ショート解説5-2  プロスペクト理論 
ショート解説5-3  ブール代数とファジー集合