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『創造の方法学』(高根正昭 講談社現代新書 1979)

著者:高根 正昭[たかね・まさあき](1931-1982) 社会学
件名:社会科学--方法論
NDC:301.6 社会科学 >> 理論.方法論 >> 社会科学方法論


『創造の方法学』(高根 正昭):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部


【目次】
目次 [003-006]


1 方法論への道――知的創造とは何か 007
アメリカへの留学/尊敬と憎しみの感情/罪の意識の英会話/スタンフォード大学アメリカ文化の普遍主義/一人前の人間として生きる/厳しい業績主義/組織的読書の要求/書く訓練/方法論の重視/3つのR/日本とアメリカとの差/大学教育の根底にあるもの


2 問題をどうたてるか――原因を考え問題を整理する 031
戦意昂揚の宣伝映画/問題解決のための論理/「原因」と「結果」の論理/命題と仮説/なぜという問いかけ/「記述」と「説明」との差/ミヘルスの研究/「結果」からの仮説/「結果」が「原因」となる/図に書いてみる/数量的研究へ着手


3 理論と経験とをつなぐ――具体的証拠を集める 053
リップマンの三角関係/仮説から検証へ/より一般的な概念へ/概念の修正と創出/カテゴリーの定義/概念を具体化した指標/デュルケムの『自殺』/より高い信頼性へ/抽象と経験の往復運動/現実感覚の意味/動いている人間関係の原理/貴重な回り道


4 科学的説明とは何か――イメージから論理へ 075
ローソクの実験/数値をもった概念/時間と共変/因果法則を満足させる3つの条件/ふたたび「イギリスの闘い」/無作為化/原理的に安全な方法/限られた方法でもある


5 数量的研究の方法――コンピュータを使う 091
移民のエネルギー/サーヴェイ・リサーチの開発/理論は単純でなければならない/世論調査の方法/無作為抽出法/二変量解析/二流の物理学者と一流の社会学者/80の質問を収めるカード/悪夢のような作業/多変量解析/マッカーシーのアカ狩り/偽の関係の発見/『日本の政治エリート』/4つの基本型/バス解析/より広い現実への適用


6 全体像をどうつかむか――質的方法を求めて 123
質的歴史研究法/ベンディックス教授のセミナー/歴史のダイナミズムをとらえる/ベラ教授の思い出/Yes, I did./ヴェーバーの方法/『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』/歴史事象の場合/日本の近代化/勤勉・節約・経済的成功/組織的比較例証法/トクヴィルの場合/アメリカとフランスの比較/因果関係推論の原理


7 現場の体験の生かし方――体験から知的創造へ 149
2つの経験/内灘と砂川/鋭い観察者/よき情報提供者こそ/参加観察の方法/内部の事情を/逸脱事例に関する/マーガレット・ミード/文化人類学だけではない/想像的実験/直接体験から一般的知識へ


8 ジャーナリズムに学ぶ――現実をどう理解するか 169
新聞記者の留学生/経験の世界を理解する/発見・伝達の能力/学ぶべき現実感覚/研究と評論/ノッペラボーの紹介文/あらゆる側面を知り尽くす/立場をはっきりさせる


9 方法論の一般理論へ――創造にむかって 185
組織化されていない方法論/大学教育の根本機能/理論を組みあげる/無限の循環/統合への試み/方法論とは知的活動の原則/調査と研究のためのルール


あとがき(昭和五十四年七月 高根正昭) [196-198]