contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『認知行動療法の哲学――ストア派と哲学的治療の系譜』(Donald Robertson[著] 木甲斐智紀ほか[訳] 金剛出版 2022//2020)

原題:The Philosophy of Cognitive-Behavioural Therapy: Stoic Philosophy as Rational and Cognitive Psychotherapy, Second Edition (2020)
著者:Donald Robertson(1972-)
訳者:東畑 開人[とうはた・かいと](1983-)
訳者:藤井 翔太[ふじい・しょうた](1987-)
訳者:木甲斐 智紀[きかい・ともき]  
訳者:小川 修平[おがわ・しゅうへい]  
訳者:四方 陽裕[しかた・あきひろ]  
訳者:船場 美佐子[ふなば・みさこ]  
件名:認知行動療法--歴史
件名:ストア学派
NDLC:SB237
NDC:146.811 臨床心理学.精神分析


認知行動療法の哲学 - 株式会社金剛出版


【目次】
日本語版序文 
初版序文(スティーブン・パーマー 二〇一〇年七月、英国ロンドンにて) 
目次 
凡例 


序論 哲学と心理療法
  哲学的治療の起源
  ジェイムズ・ボンド・ストックデイル
  全体の要約
  改訂第二版について


  第I部 哲学と認知行動療法

第1章 認知行動療法の「哲学的起源」
  REBTとCBTの哲学としてのストア主義
  ベックの認知療法におけるストア哲学
  ニーバーの祈りとストア主義
  ストア派の基本的戒律
  ハンス・アイゼンクと行動療法
  ドナルド・マイケンバウムと認知的行動変容


第2章 認知行動療法の起源 
  ポール・デュボワと理性的心理療法
  デュボワのセネカ
  エミール・クーエと新ナンシー学派
  ボードゥアンとレスチンスキーの『内的規律』


第3章 哲学的治療小史
  ソクラテス派の哲学的治療
  ゼノンとストア派
  ヘレニズム哲学諸派
  ヘレニズム哲学における心理療法
  心理療法としてのストア哲学


第4章 ストア哲学と心理学
  ストア主義の原理的教説(ドグマタ)
  自然に従う/神に従う
  心理療法としてのストア主義
  哲学者の『ハンドブック』(エピクテトス
  認知の三徴とストア派の三つの法則
  習慣条件づけと訓練の営みとしての哲学


  第II部 ストア派はどのように治療をしていたか?

第5章 理想的賢者を観想する
  理想的賢者を取り込む
  賢者に見られること
  ソクラテスの範例
  誰のうちにもいる賢者
  CBTにおけるロールモデル


第6章 ストア派の〈いま・ここ〉へのマインドフルネス
  ストア派のマインドフルネス
  「認知的」カタルシスと「哲学的」カタルシス
  自己への気づきと衝動のコントロール
  無常についてのストア派の瞑想
  キリスト教
  死の瞑想
  プラトンの対話篇『パイドン


第7章 自己分析とソクラテス的論駁
  ストア主義における認知的セルフモニタリング
  ストア派セラピーの覚書(ヒュポムネーマタ)
  パンタシアー・カタレープティケーと「対抗レトリック」
  ソクラテス的論駁(エレンコス)
  選択的思考/一般化
  帰結を比べる
  二重基準


第8章 自己暗示・予期瞑想・回顧的瞑想
  自己暗示、アファメーション、自己陳述
  記憶術とアファメーション
  予期瞑想
  回顧的瞑想


第9章 災厄の予期(プラエメディタティオー・マロルム)と心的リハーサル 
  ストア派の哲学的予期瞑想の技法
  ベックの認知療法における心的リハーサル
  スピノザ──情動の治療
  ラッセル『幸福論』
  予期瞑想の起源


第10章 ストア派と第三世代の認知行動療法 
  アクセプタンス
  脱フュージョン/認知的ディスタンシング
  今この瞬間への気づき
  価値観とつながる
  コミットされた行為
  自己のディメンション


結論 運命は望む者を導く


付録 ストア派セラピーのツールキット──日々の自己改善に向けた養生法
  徳の目標
  日々のルーティン
  ストア派の四つの瞑想
  情念のセラピー
引用文献


理性に癒される──解題に代えて[東畑開人]
  本書の狙い
  心理療法史のミッシングリンク
  理性による治療の系譜
  哲学と演劇
  帝国と個人
  終わりに

監訳者あとがき[藤井翔太] 
  はじめに
  著者について
  本書について
  哲学的含意について
  翻訳の経緯と謝辞


索引