著者:谷口 忠大[たにぐち・ただひろ](1978-) 情報工学。
NDC:007.13 情報科学 >> 情報理論 >> 人工知能.パターン認識
『記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門』(谷口 忠大):講談社選書メチエ|講談社BOOK倶楽部
【目次】
目次 [003-007]
第一章 ロボットが心を持つとき 009
意識と心と言語と
発達する知能の計算論的理解
とあるロボットの話
とある子供の話
環世界と「認知的な閉じ」
人間とロボットの知能は何が違うのか
人工知能研究者の二つのモチベーション
構成論的アプローチと計算論的理解
ロボットとコンピュータの違い
記号創発ロボティクス
第二章 自ら概念を獲得するロボット 045
ロボットから見た世界
概念の循環参照
物体概念の存在意義
「概念形成は不可能だ」と哲学者は言った
クラスタリング入門
物体概念を獲得するロボット
ロボットによる視覚情報の取得
ロボットによる聴覚情報の取得
ロボットによる触覚情報の取得
マルチモーダルLDA
マルチモーダル物体概念形成の実験
物体概念の身体依存性
ロボットと物体概念
第三章 自ら言葉を学ぶ知能 085
物の名前を学ぶ知能
単語獲得と形態素解析
ベイズ教師なし形態素解析
n-gramモデル
階層Pitman-Yor言語モデル
ブロック化ギブスサンプリングによる形態素解析
相互分節化仮説
マルチモーダル概念形成と教師なし形態素解析に基づく語彙獲得
第四章 潜んでいる二重分節構造 111
実世界データから単語を見出す
二重分節構造
単語の意味と音素の無意味
二重分節データ生成過程
時系列データからの二重分節構造推定への挑戦
二重分節解析器
非分節動作からの模倣学習
自動車運転挙動における文脈切り替わり点の検出
二重分節構造を用いた予測
生成と認識に潜む二重分節構造
第五章 ロボットは共感して対話する 141
ただひとこと「取って」と言われたら何をしますか?
共有信念に基づく会話
マルチモーダル対話を実現するロボット
信念システムの計算論
全体信念関数による曖昧さの理解
敢えて曖昧に話すロボット
ロボットと人間は「ツーカー」の関係になれるか
共有信念がつくる内と外
第六章 構成論的アプローチ 167
構成論的アプローチとはなにか?
認知発達ロボティクスと構成論
複雑系と構成的方法
構成論的アプローチと科学的アプローチ
役割1「不可能性の反証」
役割2「理解するためのモデルの提供」
知能研究とモデル
役割3「科学的実験のための仮説の示唆」
知能の自然言語表現と計算論的表現
七章 記号創発システム論 201
記号論と記号過程
記号接地問題
創発システム
記号創発システム
意味論への接近
記号創発ロボティクス
二〇一〇年代の学問として
あとがき(二〇一四年四月 谷口忠大) [228-232]
注 [233-236]
索引 [237-238]