著者:篠原 資明[しのはら・もとあき](1950-)
シリーズ:現代思想の冒険者たち;第29巻
NDC:133 近代哲学
NDC:970.2 イタリア文学史
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【目次】
まえがき [001-004]
目次 [005-007]
序章 哲学者にして小説家 011
1 スコラ哲学から大衆文化まで 012
カトリックと漫画
アヴァンギャルドの問題
クローチェの遺産
記号学者として
2 記号論とメディア論 019
バルトの導き
受け手の役割
マクルーハンとの共時性
TVとコンピュータ
3 理論と小説の間 027
中世と現代
中世を夢見る
第一章 中世からの出発 033
1 ファシズムを通過して 034
生い立ち
戦後のイタリア哲学
パレイゾンの美学
パレイゾンによるクローチェ批判
2 トマス・アクィナスの美学をめぐって 042
クローチェのトマス評価
ネオ・トミスム
聖トマスとトマス・アクィナス
美の超越性
美の三つの基準
芸術という問題
その後のトマス
第二章 TVとアヴァンギャルド 059
1 アヴァンギャルドとの出会い 060
ベリオとの出合い
美学研究の続行
開かれた作品の問題
動的作品
第一段階の開かれと第二段階の開かれ
開かれの自覚の歴史
認識論的隠喩
開かれた作品の哲学
2 ジョイスをめぐって 078
開か作品の範例として
ダンテとジョイス
トミストとしてのジョイス
ジョイスの思想的遍歴
3 メディアの問題 088
メディアに対する二つの態度
黙示録派と統合派の相補性
スーパーマンをめぐって
メディアとアヴァンギャルド
実況放送と筋の不在
第三章 記号論へ 101
1 構造主義を通過しつつ 102
構造主義隆盛のただ中で
アリストテレスと構造主義
方法論から存在論へ
レヴィ=ストロースの現代芸術批判
二重分節のドグマ
トマスと構造主義
2 体系化の試み 115
記号論の新たな体系化へ
記号の定義
解釈項の理論
イコン記号への批判
意味体系
百科辞典
記号と鏡像
アブダクション
等価と推論
3 記号生産の理論 136
記号生産様態の類型論
認知
提示
模像
創案
記号生産諸様態のテクスト
創案としての芸術作品
第四章 物語をめぐって 151
1 テクスト記号論へ 152
開かれたテクストと閉ざされたテクスト
イデオロギーの問題
イデオロギーの記号論
モデル読者
テクスト解釈の諸レベル
モデル作者
2 物語のテクスト 160
メタ・テクスト
ファーブラの中のファーブラ
テクストの提示
幻の章と世界構造
共同作業の行方
読者の役割
第五章 小説家として 177
1 『薔薇の名前』をめぐって 178
小説家誕生
中世における黙示録
黙示録というモデル
『薔薇の名前』と黙示録
ボルヘスの影
2 ポストモダンの理論と実践 190
ポストモダンとは
エーコのポストモダン論
ポストモダンの美学
メタ・テクストとポストモダン
3 メディアとポストモダン 200
新TVの問題
実況放送の変質
メディアとテクスト相互性
『刑事コロンボ』をめぐって
ボンドとウィリアム
第六章 ヘルメス主義に抗しつつ 211
1 物語の増殖 212
漫画とジョイス
『フィネガンズ・ウェイク』と『フーコーの振り子』
聖堂騎士団をめぐって
2 過剰解釈の問題 218
ひとつのダンテ解釈をめぐって
ヘルメス主義の系譜
ルネサンスのヘルメス主義
ヘルメス的漂流と無限の記号過程
脱構築に抗して
作品の意図
3 記号論と交通論 227
使用の立場から
異交通と双交通
作者の立場
トマスとボルヘス
双交通の選択
終章 グラシアンとエーコ 239
『前の日の島』をめぐって
『前の日の島』と『クリティコン』
哲学者にして小説家
開かれた作品の先輩として
中世との間
略年譜 [249-254]
主要著作ダイジェスト [255-259]
『トマス・アクィナスにおける美学問題』
『開かれた作品』
『記号論』 I ・II
『物語における読者』
『記号論と言語哲学』
キーワード解説 [260-263]
読書案内 [264-267]
あとがき(一九九九年の年明け早々に 篠原資明) [268-271]
索引 [272-280]
奥付 [281]
現代思想系統図 [282-283]
【メモランダム】
・シリーズ一覧(30冊)
現代思想の冒険者たち - 文献目録とブックリストのwiki
・このシリーズについてやや詳しいサイト
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