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『普遍の再生』(井上達夫 岩波書店 2003)

普遍の再生

普遍の再生


【追記】
本書の文庫版〈https://www.iwanami.co.jp/book/b470991.html〉が2019.08に刊行。「まえがき」や「あとがき」が付加されている。


【目次】
序 状況から――「普遍の死」に抗して [v-xvii]
目次 [xix-xxiv]


第I部 国家を裁く普遍 
第1章 戦争責任という問題――「昭和末」の狂躁から 003
1 狂宴の後 004
2 言論と責任,あるいは言論の責任 007
3 「悲しく美しい真実」 013
4 戦争責任の倫理的成立根拠 019
5 二重戦争観を超えて 026
6 天皇の責任 039
7 責任と自己批判 048
8 そして,これから 057
〔追記〕 自己肯定と自己否定の罠 060


第II部 覇権を超える普遍

第2章 アジア的価値論とリベラル・デモクラシー ――欧米中心主義をいかに超えるのか 073
はじめに 073
1 欧米的規範言語の濫用 077
  国家主権の神聖化
  自由に対する生存の優位
2 オリエンタリズムの呪縛 089
  二つの欧米中心主義批判
  アイデンティティの罠
3 宗教的・文化的多様性の包容 098
 「文明の衝突」を越えて
  リベラルな多元主義に向けて
4 個人主義共同体主義の緊張 110
  欧米の共同体主義とアジアの個人主義
  内的緊張の包容と相補化
おわりに 123


第3章 グローバル化の両価性 125
1 国際化からグローバル化への位相変換 125
2 価値のグローバル化と権力のグローバル化 132
3 権力のグローバル化に代わるもの 138


第III部 多元性を開く普遍 

第4章 国民国家の生成と変容――テクストからの展望 145
はじめに 145
1 二つの啓蒙,二つの国家観――アダム・スミス道徳感情論』 146
2 ナショナリズムの象徴学――ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』 156
3 ナショナリズム社会学――アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』 164
4 リベラル・ナショナリズム多文化主義の接合――ウィル・キムリッカ『固有語による政治』 171


第5章 多文化主義の政治哲学――多文化共生への三つの思想戦略 181
1 多文化主義の問題性 181
2 アイデンティティの三極構造 186
3 対立連携の錯綜――問題複合の解析 197
4 自律と多様性 205


第6章 フェミニズムリベラリズム――公私二元論批判をめぐって 213
はじめに 213
1 思想と現実の乖離――二つの応答 214
2 ミルの女性解放論と改革実践の重層化――飛躍論証が隠蔽する可能性 216
3 第二波フェミニズムの両極分解とその克服 222


第7章 普遍の再生――歴史的文脈主義から内発的普遍主義へ 231
1 あるシュンポシュオン 231
2 歴史的文脈主義の虚妄 240
3 内発的普遍主義に向けて 249


注 [265-299]
あとがき(二〇〇三年六月 紫陽花が濡れ輝く頃に 井上達夫) [301-307]