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『科学論の展開――科学と呼ばれているのは何なのか?〈改訂新版〉』(A. F. Chalmers[著] 高田紀代志,佐野正博[訳] 恒星社厚生閣 2013//1999)

原題:What is this thing called science? 2nd edition
著者:Alan Francis Chalmers (1939-)
訳者:高田 紀代志[たかだ・きよし](1950-) 科学史、科学論。
訳者:佐野 正博[さの・まさひろ](1954-) 技術戦略論。科学社会学、科学技術史(コンピューター技術の歴史)。
NDC:401 科学理論.科学哲学


科学論の展開 - 恒星社厚生閣 天文・水産系の学術専門書を中心に発行している出版社です。



【目次】
目次 [iii-v]
初版のまえがき(一九七六年 シドニーにて アラン・チャルマーズ) [vi-]
新版へのまえがき(一九八一年 シドニーにて アラン・チャルマーズ) [ix-x]
改訂新版へのまえがき(一九八八年 マサチューセッツ州ケンブリッジにて アラン・チャルマーズ) [xi-xii]


序章 001


第一章 経験事実から導き出された知識としての科学 007
一 広く信じられている常識的科学観 
二 百聞は一見にしかず 
三 視覚経験は目に見えた対象物だけで決定されるわけではない 
四 言明として表現された観察可能な事実 
五 なぜ事実が理論に先立たなければならないのか 
六 観察言明の可謬性 


第二章 実践的な介入としての観察 031
一 観察は受動的で私的か、それとも能動的で公的か 
二 ガリレオ木星の衛星 
三 観察可能な事実は客観的だが誤りうる 


第三章 実験 041
一 単なる事実ではなく有意義な事実 
二 実験結果の産出と改訂 
三 科学における実験的基礎の変換――歴史的事例 
四 科学の適切な基礎としての実験 


第四章 事実から理論を導き出す――帰納 059
一 はじめに 
二 論理学の初歩 
三 科学的法則は事実から導出されうるのか 
四 良い帰納的推論を構成するものは何か 
五 帰納主義に関するさらなる問題 
六 帰納主義の魅力 


第五章 反証主義の導入 085
一 はじめに 
二 反証主義に有利な論理的なポイント 
三 理論の基準としての反証可能性 
四 反証可能性、明晰性、精密性の度合い 
五 反証主義と進歩 


第六章 洗練された反証主義、新しい事実の予言と科学の成長 107
一 反証可能性の絶対度合いではなく相対的な度合い 
二 反証可能性の増大とアドホックな修正 
三 確証に関する反証主義者の見解 
四 大胆さ、新しさ、背景知識 
五 確証に関する帰納主義者と反証主義者の見解の比較 
六 帰納主義に対する反証主義の優越性 


第七章 反証主義の限界 125
一 論理的状況に由来する問題 
二 反証主義が不十分であることの歴史的根拠 
三 コペルニクス革命 
四 反証主義者の境界設定基準の不十分性とポパーの反応 


第八章 構造としての理論I:クーンのパラダイム 151
一 構造としての理論 
二 トマス・クーンを紹介する 
三 パラダイムと通常科学 
四 危機と革命 
五 通常科学と革命の機能 
六 科学についてのクーンの説明の長所 
七 科学革命を通しての進歩に対するクーンの二面性 
八 客観的知識 


第九章 構造としての理論II:研究プログラム 183
一 イムレ・ラカトシュを紹介する 
二 ラカトシュの研究プログラム論 
三 研究プログラム内の方法論と研究プログラム間の比較 
四 新奇な予測 
五 方法論を歴史に照らしてテストする 
六 ラカトシュ方法論の諸問題 


第十章 ファイヤアーベントのアナーキズム的科学論 207
一 これまでの議論 
二 ファイヤアーベントの『方法への挑戦』における事例 
三 ファイヤアーベントによる自由の主張 
四 ファイヤアーベントの個人主義に対する批判 


第十一章 方法における方法的変化 225
一 普遍的方法に反対して 
二 肉眼のデータに対する望遠鏡のデータ:基準における変化 
三 理論、方法、基準の少しづつの変化 
四 気軽な幕間 


第十二章 ベイズ主義的アプローチ 243
一 はじめに 
二 ベイズの定理 
三 主観的ベイズ主義 
四 ベイズの式の応用 
五 主観的ベイズ主義の批判 


第十三章 新しい実験主義 267
一 はじめに 
二 それ自身の生活を営んでいる実験 
三 厳しい実験的テストに関するデボラ・メーヨーの議論 
四 誤りからの学習と革命の誘発 
五 新しい実験主義の概観 
六 補足:理論と実験の幸運な一致 


第十四章 世界はなぜ法則に従うべきなのか? 297
一 はじめに 
二 規則性としての法則 
三 力または性向に関する特徴としての法則 
四 熱力学と保存則 


第十五章 実在論反実在論 315
一 はじめに 
二 包括的反実在論:言語、真理、実在 
三 反実在論に対する標準的な反対論とそれに対する反実在論者の反論 
四 反実在論 
五 科学的実在論と推測的実在論 
六 理想化 
七 非表出的実在論または構造的実在論 


第十六章 エピローグ 345


さらに進んで読む本 [355-401]
訳者あとがき(二〇一三年三月 高田紀代志・佐野正博) [403-408]
参考文献 [xiv-xviii]
人名索引 [x-xii]
事項索引 [i-ix]