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『貝と羊の中国人』(加藤徹 新潮新書 2006)

著者:加藤 徹[かとう・とおる] (1963-) 中国文学、京劇の研究。
NDC:302.22 国民性(中国人)


加藤徹 『貝と羊の中国人』 | 新潮社


【目次】
はじめに [003-006]
目次 [007-010]


第一章 貝の文化 羊の文化 011
漢字の字源と国民性
二種類の祖先
八百万の神と至高の神
孔子が象徴する中国文化の深層
「貝」と「羊」の使い分け 


第二章 流浪のノウハウ 027
「泊まる」と「住む」の区別
太平天国の残党と旧会津藩
流民が作った国
流民の存在感
日本にはいないタイプの英雄
華僑・華人と在外日本人・日系人
新華僑と中国の戦略 


第三章 中国人の頭の中 048
病院前の葬儀店
お茶はひとりでに入らない
ODAと希望小学校の違い
ニーハオ・トイレと銭湯は同じか
「彼は嬉しい」と言えるか
和魂洋才と中体西用
遠く離れていても「この子」
無私物の範囲
「小諸なる古城のほとり」は砂漠?
大づかみ式合理主義
「外向性」に富む中国語 


第四章 人口から見た中国史 077
文明と人口
幸運だった日本人
始まりは戦国時代
中華帝国の誕生
六千万人の壁
歴史は繰り返す
「命の値段」の暴落
一人を批判したため三億人増えた
人口増減と王朝の寿命
中華人民共和国の予想寿命
政治的文明


第五章 ヒーローと社会階級 105
英雄の条件とヒーローの条件
初代皇帝の出自
周辺出身型ヒーローとエリート英雄
中国三千年の黒幕
坊主めくりができぬ国
一階級による文明の独占
オトコのいろいろ
曹操が悪役に転落した理由
三国志』の真の勝者
人間粗製濫造神話
ヒーローつぶし
悪役の必要性


第六章 地政学から見た中国 149
村長の愚痴
万里の長城というくびき
千年に三度だけ
東西分類と南北分類
中国旅行はタイムマシン
シルクロードから海へ
黄河文明長江文明
北は力、南は思想
首都は国土の片隅にある
中華帝国のアキレス腱
愛国心と緯度
東アジアの国際関係
現代中国人の領土意識
万里の長城は復活するか


第七章 黄帝神武天皇 186
自然国家と人工国家
英語名では「普通の国
漢人、唐人、中国人
地域名称「支那」の発見
支那ジパング
戦争と「支那人
「中国」の普及は戦時中から
フビライ以来の伝統
神武・黄帝檀君
加上説とナショナリズム
「交流」はなかった
競合的協力者の不在
幻の日中連合軍
真の「交流」はこれから


終章 中国社会の多面性 224
意外な類似性
戦前の日本社会と比べると
ホンネとタテマエの使い分け
東京は北京のとなり
抗日戦争六十周年の裏側 


おわりに(二〇〇六年五月 加藤徹) [239-244]
年表 [245-255]