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『中国近現代文学における「日本」とその変遷』(劉舸[著] 日中翻訳学院[監訳] 福田櫻ほか[訳] 日本僑報社 2021)

タイトル:中国近現代文学における「日本」とその変遷
原題:他者之镜:中国当代文学中的日本(湖南大学出版社[湖南大学青年社科学者文庫] 2012)
英題:The Other as a Mirror: Japanese Image in Chinese Contemporary Literature
著者:劉 舸(刘 舸)[りゅう・か/Liu Ge] 文学。湖南大学文学院教授。
監訳:日中翻訳学院
訳者:福田 櫻 (1988-) 
訳者:加藤 美智留 (1978-) 
訳者:浜咲 みちる(1954-) 
翻訳編集協力:黄 民文[こう・みんぶん]
NDC:920.27 中国文学




【目次】
推薦の言葉(二〇二一年初夏 王向遠) [003]
目次 [004-005]


序論 中国文化における日中関係と日本イメージ 007
第一節 日本イメージを構築した前提および基礎 008
  (一) 日中関係――日本イメージを構築した外部環境
  (二) 文化心理――日本イメージを構築した内部土壌

第二節 中国文学における日本イメージについての研究意義 017
  (一) 研究意義
  (二) 研究現状の解説
  (三) 研究範囲と研究方法

第三節 中国近現代文学における日本イメージとその変遷 026
  (一) 鎖国から甲午戦争(日清戦争)まで
    一 近代最初の日本滞在記における古朴な日本
    二 駐日公使が描いた新旧交替の日本
    三 文化観光者から見た異類日本
  (二) 甲午戦争から抗日戦争時期
    一 日本視察記における「帥」のイメージ
    二 留日学生の筆による「分裂」した日本のイメージ
  (三) 抗日戦争から新中国建国まで
    一 抗日戦争区における「鬼子」イメージ
    二 被占領地区の滞在記における「美しい」日本
注 043


第一章 イデオロギーにおける日本 046
第一節 階級論による束縛――残忍な「鬼子」と反戦の兵士 047
  (一) 「鬼子」イメージ
  (二) 反戦兵士のイメージ

第二節 他の中の自我十七年詩歌における「紅色」日本 056
    一 目を怒らせた金剛像のような戦士
    二 水も漏らさぬ戦友
    三 「畜類化」した岸信介
    四 愚かで滑稽な鬼子

第三節 「紅太陽」イメージ――「文化大革命」文学における日本イメージから中国人の世界観を見る 071
  (一) 日本の革命人民の心の「紅太陽」
  (二) 日本人の「文革」観
注 081


第二章 新時代の中国文化から見た日本 086
第一節 日本イメージの再構築と民族文化の再考――新時代中国における抗日文学の再著 086

第二節 「日本」と「日本人」の分離――近現代留日文学における日本 098
  (一) マイナスイメージの多い日本人
  (二) バラ色の日本山水
  (三) 異質文化との対話

第三節 中国人の日本滞在記からアプローチする日本の精神構造 111
  (一)  112
  (二)  118
注 123


第三章 大衆メディアにおける日本 126
第一節 現代映画における日本 127
  (一) 抗日戦争における日本
  (二) 競争相手としての日本
  (三) 日中の友情
  (四) 日中の愛情
  (五) 結びに

第二節 現代漫画における日本 142
  (一)  143
  (二)  149

注 157


第四章 五十年に及ぶ台湾地区支配の痕跡 158
第一節 日本の支配に抵抗した証――戦後の台湾地区文学における民族意識 159
  (一) 中国大陸への思いと民族意識
  (二) 身分的対立と民族意識
  (三) 植民地文化と民族の傷跡
  (四) 語感に現れた民族意識

第二節 台湾地区の「皇民文学」に関する現代の論争 175
  (一) 「皇民文学」の本質
  (二) 「皇民文学」に関する論争
    一 最初の論争
    二 二回目の論争
  (三) 「皇民文学」を復興させる文学の目的

第三節 戦後の台湾地区小説に見られる植民地支配の名残 202
  (一) 日本の軍人
  (二) 台湾地区籍の日本兵
    一 戦時中の非人道的な出来事
    二 戦争の後遺症
    三 祖国への深い思い
  (三) 戦時下における台湾地区の人々
    一 皇民化
    二 食糧の配給制度と貧困生活
    三 台湾地区人の孤児意識

注 230


第五章 比較研究の視点から見た日本 234
第一節 植民地支配による影響と戦争の記憶――台湾地区、香港地区の近現代文学における日本への感情の比較 235
  (一) 台湾の植民コンプレックス
  (二) 香港の戦争の記憶
  (三) 成因区別――歴史、地理と植民手段
  (四) 「間接統治」と「文化移植」

第二節 近現代における日本留学文学の比較――日本女性のイメージを中心として 257
  (一)  257
  (二)  262
  (三)  265

第三節 拭い去りがたい記憶――中国大陸と台湾地区の日中戦争に対する書き方の比較 267
  (一) 発展の筋道の比較
  (二) 創作の様式比較

注 276


第六章 日本の戦争文学 279
第一節 日本の戦争文学について 280

第二節 戦争文学における日本 287
  (一) うたかたに現れてはすぐに消えゆく真実
  (二) 一方の視点から見た叙述方法
  (三) 兵士と人民の誇大な親密関係

第三節 戦争文学における中国 303
  (一) 恐ろしい戦場
  (二) 乱行や悪事を働く敗北軍
  (三) 卑しくてぶざまな亡国の民
  (四) 純文学のなかの古代中国

注 317


あとがき(二〇二一年七月二十七日 湖南省長沙市にて 劉 舸) [319-320]