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『世界文学の構造――韓国から見た日本近代文学の起源』(曺泳日[著] 高井修[訳] 岩波書店 2016//2011)

原題:세계문학의 구조
著者:曺 泳日[조영일/Cho Young-Il](1973-) 文芸評論。
訳者:高井 修[たかい おさむ](1963-) 翻訳。
寄稿:柄谷 行人[からたに こうじん](1941-) 文芸評論。


世界文学の構造 - 岩波書店


【目次】
ジョ・ヨンイル著『世界史の構造』について(柄谷行人) [v-vii]
日本語版序文(二〇一六年一〇月八日 ソウルにて 曺 泳日) [viii-xiii]
はじめに(二〇一一年六月六日 曺 泳日) [xiv-xvii]
目次 [xix-xxii]


第一章 世界文学へ 001
1 小説の終焉と小説の精神
2 出来事の歴史と価値の歴史
3 韓国文学における地方主義
4 村上春樹はなぜ成功したのか 
5 世界文学の起源 
6 カントともにゲーテを 世界共和国と世界文学 
7 韓国文学の世界化? 


第二章 国民作家・漱石はどのようにして生まれるのか 037
1 文学が韓国を救う? 
2 近代文学の歴史的条件 
3 漱石が「満韓ところどころ」の連載をやめた理由 
4 日露戦争による日本人の精神的変化 


第三章 戦後文学としての近代文学 069
1 近代文学は戦後文学だ 
2 ナポレオンとロシア文学 


第四章 韓国人は司馬遼太郎をどう読むか 105
1 日韓両国を騒がせたドラマ 
2 日本と韓国の間にある島 
3 司馬遼太郎と韓国 
4 「旅順」という思想 
5 『坂の上の雲』の楽天主義とその消滅 
6 思想と現実 
7 日露戦争の起源と国民物語の誕生 
8 韓国の国民作家? 小説としての安重根 
9 韓国的な、あまりに韓国的な 『不滅』について 
10 思想家としての安重根 
11 夏目漱石伊藤博文 
12 歴史小説の衝突 李文烈 対 司馬遼太郎 
13 移植文学と世界文学 


補論1 世界文学全集の構造 167
1 「世界文学全集」という問題 
2 社会科学から教養へ 
3 完全への努力――教養について I 
4 自己陶冶 教養について II 
5 近代文学教養主義 「漱石文化」について 
6 教養はどのように存在するのか 
7 人文学の終焉と教養の復興 
8 世界文学全集の起源 
9 反復としての世界文学全集 
10 私たちは世界文学全集から抜け出せるのか 


補論2 シェイクスピアを拒否した男 241


注 [252-271]




【メモランダム】
・訳者のブログ記事。本書(日本語訳)における文体(敬体/常体)不統一の経緯。
『世界文学の構造』の邦訳の文体について | K文学研究所